ひのかみのみづみなのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　ひのかみのみづみなのあや もろかみの　かみはかりなす たかまにて　おおものぬしか ひのかみの　ゐみなのあやお もろにとふ　おおやますみの こたえには　みおやのしるす うたにあり　もろかみこえは やますみか　つつしみいわく 　ヒのかみのみづみなのアや もろかみの 　かみはかりなす たかまにて 　おゝものぬしカ ヒのかみの 　ゐみなのアやお もろにとふ 　おゝやますみの こたえには 　みオやのしるす うたにアり 　もろかみこえは やますみカ 　つゝしみいわく 2 むかしこの　くにとこたちの やくたりこ　きくさおつとの ほつまくに　ひかしはるかに なみたかく　たちのほるひの ひたかみや　たかみむすびと くにすへて　とこよのはなお はらみやま　かくやまとなす ゐもつきの　まさかきもうゑ むかしこの 　くにとこたちの やくたりこ 　きくさおつとの ほつまくに 　ひかしはるかに なみたかく 　たちのほるヒの ひたかみや 　たかみむすびと くにすへて 　とこよのはなお はらみやま 　かくやまとなす 五ﾓｰつきの 　まさかきもうゑ 3 よようけて　をさむゐつよの みむすひの　ゐみなたまきね もとあけお　うつすたかまに あめみおや　もともとあなれ みそふかみ　まつれはたみの とよけかみ　ひかしのきみと みちうけて　おおなめことも まさかきの　むよろにつきて よゝうけて 　をさむ五つよの みむすひの 　ゐみなたまきね もと（基）アけお（解御） 　うつすたかまに アめみオや 　もともとアなれ 三十二かみ　まつれはたみの とよけかみ　ひかしのきみと（日樫の来未） みちうけて　おゝなめことも まさかきの　むよろにつきて 4 うゑつきは　ふそひのすずの としすてに　もふそよろなち ゐもふそに　かんがみれとも かんまこの　ちゐもうしある そのなかに　あめのみちゑて ひとくさの　なけきおやわす かみあらず　あらねはみちも つきんかと　なけくとよけの うゑつｷｼは 　二十一のすゞの としすてに 　ﾓｰ二十ﾖｰろ七千 五ﾓｰ二十に 　かんガみれとも かんまこの 　千五百うし（後）アる そのなかに 　あめのみちゑて ひとくさの 　なけきおやわす かみあらず 　あらねはみちも つきんかと 　なけくとよけの 5 はらみやま　のほりてみれと やしまなる　よろますたみも うぐめきて　みちならえぬも ことわりと　やはりなげきて ひたかみの　みやにかえれば いさなみの　ちちにもふして よつきこも　がなとおほせば うらなひて　つきかつらきの はらみやま 　のほりてみれと 八しまなる 　四ろマすたみも うぐめきて 　みちならえぬも ことわりと 　やはりなげきて ひたかみの 　みやにかえれば いさなみの 　ちちにもふして よつｷｼこも 　ガなとおほせば うらなひて　つきかつらきの 6 いとりやま　よつきやしろの いろしては　あめのみおやに いのらんと　とよけみつから みそきして　やちくらちきり ぬきんつる　いつちかみのり とほりてぞ　あめのみおやの まなこより　もるるひつきと あもとかみ　みそふのかみの いとりやま 　よつきやしろの いろしては 　アめのみオやに いのらんと 　とよけみつから みそきして 　や千くらちきり ゆきんつる 　いつちかみのり とほりてぞ 　アめのみオやの まなこ（眼）より 　もるゝヒつきと アもと（素）かみ 　三十二のかみの 7 まもるゆえ　こたねなること おぼゑます　このころきみは はらみやま　のほりていわく もろともに　くにくにめくり たみおたし　ひめみこうめと つきこなく　たのしなきとて いけみつに　たのめおあらひ ひるにのり　かのめおあらひ まもるゆえ 　こたねなること おぼゑます 　このころｷｼみは はらみやま 　のほりていわく もろともに 　くにくにめくり たみおたし 　ひめみこうめと つｷｼこなく 　たのしなきとて いけみつに　たのメおあらひ（新日） ヒる（留）にのり　かのメおあらひ 8 つきにのり　いしこりとめか ますかがみ　ゐつくりすすむ いさなきは　あめおしらする うつのこお　うまんおもひの ますかがみ　まてにひるつき なつらえて　かみなりいでん ことおこひ　くびめぐるまに あくりこふ　かくひおつみて つきにのり 　いしこりとめカ ますかガみ 　ゐつくりすゝむ いさなｷｼは 　あめおしらする うつのこお 　うまんおもひの ますかガみ 　まてにヒる（留）つき なつらえて 　かみなりいでん ことをこひ 　くびめぐるまに あくりこふ 　かくひおつみて 9 みたまいる　かとはちりけの あやところ　おこなひちかに なるころは　しらはぎそみて さくらいろ　あるひそかみか おゑとえは　ひめのこたえは つきのおえ　ながれととまり みかののち　みのきよけれは ひまちすと　そかみもゑみて みたまいる 　かとはちりけの アやところ 　おこなひ千かに なるころは 　しらはギそみて さくらいろ 　あるヒｿｰかみカ オゑと（会門）えは 　ヒめのこたえは つきのオえ　 なガれとゝまり 三かののち 　みのきよけれは ヒまちすと 　ｿｰかみもゑみて 10 もろともに　おがむひのわの とびくたり　ふたかみのまえ おちととむ　おもわすいたく ゆめここち　さめてうるほひ こころよく　みやにかえれは やますみか　ささみきすすむ かれそかみ　とこみきしるや めのこたえ　ことさかのそか もろともに 　おガむヒのﾜｶの とびくたり 　ふたかみのまえ おちとゝむ 　おもわすいたく ゆめこゝち（心路） 　さめてうるほひ こゝろ（心路）よく 　みやにかえれは やますみ（日御）カ 　さゝ（支）みきすゝ（進）む かれｿｰかみ 　とこみきしるや めのこたえ 　ことさかのｿｰカ 11 みちきけは　とこみきはまつ めかのみて　のちそにすすむ とこいりの　めはことあげず そのよそゐ　めかしりとつく したつゆお　すえばたがひに うちとけて　たましまかわの うちみやみ　やとるこたねの とつきのり　こおととのふる みちきけは 　とこみきはまつ（真点） めカのみて 　のち（後）ｿｰにすゝむ とこいりの 　めはことあげず ｿｰのよそゐ 　めカしりとつく したつゆお 　すえばたがひに うちとけて 　たましまかわの うちみやみ 　やとるこたねの とつｷｼのり 　こおとゝのふる 12 とこみきは　くにうむみちの をしゑぞと　かくましわりて はらめとも　とつきにうまず としつきお　ふれともやはり やめるかと　こころいためて こそむつき　ややそなわりて あれませる　あまてるかみぞ ふそひすず　ももふそゐゑた とこみきは 　くにうむみちの をしゑぞと 　かくましわりて はらめとも 　十つきにうまず としつきお 　ふれともやはり やめるかと 　こゝろいためて 九十六つき 　やゝそなわりて アれませる 　あまてる（天照）かみぞ ふ十一すゞ（鈴） 　百も二十五ゑた 13 としきしゑ　はつひほのほの いつるとき　ともにあれます みかたちの　まとかのたまご いぶかしや　うおやおきなの やまずみか　ことほぎうたふ むへなるや　ゆきのよろしも みよつきも　よよのさいわい ひらけりと　おほよすがらに としきしゑ 　はつヒほのほの いつるとき 　ともにあれます みかたちの 　まとかのたまご いぶかしや 　うオやオきなの やまずみカ 　ことほギうたふ むへなるや 　ゆきのよろしも みよつきも 　よゝのさいわい ひらけりと 　おほよすガらに 14 ことぶくも　みたびにおよふ ゆきよろし　ひとのとわしの こたゑにも　とよけのかみの をしゑあり　さわるいそらの みそきにて　ゑなのかこみは おのころの　たまことならは ゆきよろし　たまのいわとお ひらけとて　いちゐのはなの ことぶくも 　三たびにおよふ ゆきよろし 　ヒとのとわしの こたゑにも 　とよけのかみの をしゑあり 　さわるいそらの みそｷｼにて 　ゑなのかこみは おのころの 　たまことならは ゆきよろし 　たまのいわとお ひらけとて 　いちゐのはなの 15 さくもちて　いまこそひらく あまのとや　いつるわかひの かかやきて　しらやまひめは うぶゆなす　あかひこくわに ひくいとお　なつめかおりて うぶきぬの　みはたてまつる たらちめの　つかれにちしる ほそけれは　ほいゐのかみの さくもちて 　いまこそひらく アまのとや（門弥） 　いつるわかヒの かゝやきて 　しらやまヒめは うぶゆなす 　あかヒこくわに ひくいとお 　なつめカおりて うぶきぬの 　みはたてまつる たらちめの 　つかれにちしる ほそけれは 　ホいゐのかみの 16 みちつひめ　ちちたてまつり ひたすれど　ひとみおとぢて つきひなや　ややはつあきの もちのひに　ひらくひとみの しほのめは　たみのてふちの よろこびに　つかれもきゆる みめぐみや　あめにたなびく しらくもの　かかるやみねの みちつヒめ 　ちゝたてまつり ひたすれど 　ひとみおとぢて つきヒなや 　やゝはつアきの もちのヒに 　ひらくヒとみ（門弥）の しほのめは 　たみのてふちの よろこびに 　つかれもきゆる みめぐみや 　アめにたなびく しらくもの 　かゝるやみねの 17 ふるあられ　ひすみにこたま このみづお　ぬのもてつくる やとよはた　やすみにたてて きみとなる　くらゐのやまの いちゐさく　よにながらゑて さくもつは　かみのほずゑぞ おばひめか　こゑねのくにに みはおりて　たてまつるとき ふるアられ 　ヒすみ（日御）。にこ（和）たま このみづお　ぬのもてつくる 八とよはた 　八すみ（日御）にたてゝ きみとなる 　くらゐのやまの いちゐさく 　よになガらゑて さくもつは 　かみのほずゑぞ おばヒめカ 　コゑねのくにゝ みはおりて 　たてまつるとき 18 なくみこの　こゑききとれは あなうれし　これよりもろか なおこいて　おばよりとえは うひるきと　みつからこたふ みこのこゑ　きききるときは おさななの　うはおおいなり ひはひのわ　るはひのちたま きはきねそ　かれうひるきの なくみこの 　こゑきゝとれは アなうれし 　これよりもろカ なおこいて 　おばよりとえは うヒるｷｼと 　みつからこたふ みこのこゑ 　きゝきるときは おさななの 　うはおゝいなり ひはヒのﾜｶ 　るはヒのち（後）たま ｷｼはきねそ 　かれうヒるｷｼの 19 みことなり　きねはめそとの そのきみぞ　ふたかみおはお たたゑます　きくきりひめも あなかしこあな あかたまの　わかひるのるは あおきたま　くれひのみたま ぬはたまなりき ひさかたの　ひかりあれます みことなり 　きねはめｿｰとの ｿｰのきみぞ 　ふたかみおはお たゝゑます 　きくきりひめも あなかしこあな アかたまの 　わかヒるのるは あおきたま 　くれヒのみたま ぬはたまなりき ひさかたの 　ヒかりあれます 20 ういなめゑ　あゆきわすきに つげまつり　みこひたさんと ふたかみの　みこころつくす あまのはら　そむほいますも ひとひとぞ　おほすはめくみ あつきなり　むかしたまきね ちかいして　かつらきやまの やちみそき　すみていとりの ういなめゑ 　ｱｶゆきﾜｶすきに つげまつり 　みこヒたさんと ふたかみの 　みこゝろつくす アまのはら 　十六ほいますも 一とヒとぞ 　おほすはめくみ あつきなり 　むかしたまきね ちかいして 　かつらきやまの 八千みそｷｼ　すみていとりの 21 てくるまお　つくりかつらの むかひとて　はらみにつとふ あるかたち　ふたかみゆめの ここちにて　あひみたまえは とよけにて　あめみこひたす ものかたり　めすてくるまお ひたかみゑ　みゆきのきみは やふさこし　おちつもはへる てくるまお 　つくりかつらの むかひとて 　はらみにつとふ あるかたち 　二たかみゆめの こゝちにて 　あひみたまえは とよけにて 　あめみこひたす ものかたり 　めすてくるまお ヒたかみゑ 　みゆきのきみは 八ふさこし 　おちつもはへる 22 けたこしも　みなけたつほの やまてみや　みこのひかりの てりとほり　やもにこかねの はなさけは　ひのわかみやの わかひとと　とよけいみなお たてまつる　ふたかみおそれ わかみやに　むべそたてじと あめにあげ　おきつのみやに けたこしも 　みなけたつほの やまてみや 　みこのヒかりの てりとほり 　やもにこかねの はなさけは 　ヒのわかみやの わかヒとゝ 　とよけいみなお たてまつる 　ふたかみおそれ わカみやに 　むべそたてじと アめにアげ（解） 　おきつのみやに 23 かえります　あめみこまなふ あめのみち　ひとりはんへる ふりまろは　むよやそきねの よつきこぞ　たかみむすびの ゐつよきみ　ひことにのほる あまつみや　わかひとふかく みちおほす　あるひのとひに まことなお　ゐみなとたたゑ かえります 　あめみこまなふ アめのみち 　一とりはんへる ふりまろは 　むよやそきねの よつｷｼこぞ 　たかみむすびの 五つよきみ 　ヒことにのほる アまつみや 　わかヒとふかく みちおほす 　あるヒのとひに まことなお 　ゐみなとたゝゑ 24 あねにみつ　われはよつなり これいかん　たまきねいわく ゐみなには　たらによつきに なとのりと　あわせよつなり あまつきみ　ひよりとまてお つくすゆゑ　ひとにのります きねとひこ　うしものりなり めはのらず　ふたおやふたつ アねに三ツ 　われは四ツなり これいかん 　たまきねいわく ゐみなには 　たらによつｷｼに なとのりと 　アわせ四ツなり アまつきみ 　一より十まてお つくすゆゑ 　ひとにのります きねとヒこ 　うしものりなり めはのらず 　ふたオや二タツ 25 そにうけて　こおうむゆゑに なにこひめ　またこなにひめ なにおとも　おなにともつく めのなみつ　そのなのりよつ たたゑなは　いくらもつけよ ゐみなとは　しむにとほれは まことなるかな ｿｰにうけて 　こおうむゆゑに なにこひめ 　またこなにヒめ なにおとも 　おなにともつく めのな三ツ 　ｿｰのなのり四つ たゝゑなは 　いくらもつけよ ゐみなとは 　しむにとほれは まことなるかな