ひのかみそふきさきのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　ひのかみそふきさきのあや ふそひすす　ももふそむゑだ としさなと　やよいついたち ひのやまと　にいみやつくり あめみこは　ひたかみよりぞ うつります　ふたかみゑめお みことのり　かんみむすひの やそきねか　もろとはかりて 　ヒのかみ 十二きさきのアや 二十一すゝ 　ﾓｰゝ二十六ゑだ としさなと 　やよいついたち ヒのやまと 　にいみやつくり ｱｶめみこは 　ヒたかみよりぞ うつります 　二たかみゑめお みことのり 　かんみむすヒの 八十きねカ 　もろとはかりて 2 くらきねの　ますひめもちこ ねのすけと　そのとめはやこ こますひめ　ねのうちきさき やそきねの　おおみやみちこ きのすけに　たなはたこたゑ きのうちめ　さくらうちかめ さくなたり　せおりつほのこ さのすけに　わかひめはなこ くらきね（暗己子）の 　ますひめもちこ ねのすけと（音の助人） 　そのとめ（都目）はやこ こますひめ（細日姫） 　ねのうちきさき や十きね（己子）の 　おゝみやみちこ きのすけ（己之助）に 　たなはたこたゑ きのうちめ 　さくらうち（割暗内）カめ さくなたり（割く那足離） 　せおりつほのこ さのすけに 　わかヒめはなこ 3 さのうちめ　かなさきかめの はやあきつ　あきこはしほの やもあいこ　つのすけうちは むなかたか　おりはたおさこ おしもめは　とよひめあやこ かすやがめ　いろのゑあさこ さのおしも　かだかあぢこは ねのおしも　つくばはやまか さのうちめ 　かなさきカめの はやアきつ 　アきこはしほの 八モアいこ　つのすけうちは むなかたカ 　おりはたおさこ おしもめは 　とよヒめアやこ かすやガめ 　いろのゑアさこ さのおしも 　かだカあぢこは ねのおしも 　つくばは（作化巴）やまカ 4 そかひめは　きのおしもぞと つきによせ　みこはあまひの くらゐのる　ひのやまのなも おおやまぞ　かれおおやまと ひたかみの　やすくにのみや きつさねの　つほねはかわり みやつかゑ　そのなかひとり すなおなる　せおりつひめの そカヒめは 　きのおしもぞと つきによせ 　みこはアまヒの くらゐのる 　ヒのやまのなも おゝやまぞ 　かれおゝやまと ヒたかみの 　やすくにのみや きつさねの 　つほねはかわり みやつかゑ 　そのなか一とり すなおなる 　せおりつヒめの 5 みやびには　きみもきさはし ふみおりて　あやさかるひに むかつひめ　ついにいれます うちみやに　かなやまひこか うりふひめ　なかこおすけに そなゑしむ　みなはたおりて みさほたつ　これおこよみの うりふつき　おとつきよみは みやびには 　きみもきさはし ふみおりて 　アまさかるヒに むかつヒめ 　ついにいれます うちみやに 　かなやまヒこカ うりふヒめ 　なカこおすけに そなゑしむ 　みなはたおりて みさほたつ 　これおこよみの うりふつき 　おとつきよみは 6 ひにつきて　たみのまつりお たすけしむ　いよのふたなの をさまらで　つきよみやれは いふきあけ　とのみやにたす ちたるくに　ますひとこくみ おこたれは　たまきねつけて ひたかみは　やそきねにたす たかきねお　きみのたすけと ヒにつきて 　たみのまつりお たすけしむ 　いよの二タなの をさまらで 　つきよみやれは いふきアけ 　とのみやにたす ちたるくに 　ますヒとこくみ おこたれは 　たまきねつけて ヒたかみは 　やそきねにたす たかきねお 　きみのたすけと 7 たまきねは　ゆきてさほこの くにおたす　みやつのみやぞ つきすみは　しまつひこより ななよすむ　いまかなさきの ゑたかばね　むなかたあつみ たすけしむ　みよもゆたかに をさまりて　やよろとしへて ふそふすす　ゐもゐゑはつに たまきねは 　ゆきてさほこの くにおたす 　みやつのみやぞ つきすみ（日御）は 　しまつヒこより なゝよすむ 　いまかなさきの ゑたかばね 　むなかたアつみ たすけしむ 　みよもゆたかに をさまりて 　八よろとしへて 二十二すゝ 　五モ五ゑはつに 8 みやつより　はやきじとべは あまひかみ　いそぎまなゐに みゆきなる　ときにたまきね あひかたり　むかしみちのく つくさねは　ここにまつとて さつけまし　もろかんたちも しかときけ　きみはいくよの みおやなり　これとこたちの みやつより 　はやきじとべは アまヒかみ 　いそギまなゐに みゆきなる 　ときにたまきね アひかたり 　むかしみちのく つくさねは 　こゝにまつとて さつけまし 　もろかんたちも しかときけ 　きみはいくよの みオやなり 　これとこたちの 9 ことのりと　ほらおとさして かくれます　そのうえにたつ あさひかみ　きみねんころに まつりして　のちかえまさん みてくるま　ととむるたみお あわれみて　みつからまつり きこしめす　おもむきつける きぎすにて　むかつひめより ことのりと 　ほらおとさして かくれます 　そのうえにたつ アさヒかみ 　きみねんころに まつりして 　のちかえまさん みてくるま 　とゝむるたみお あわれみて 　みつからまつり きこしめす 　おもむきつける きゞすにて 　むかつヒめより 10 ことのりし　たかみにまつる とよけかみ　もちこのすけと はやこうち　あちことみたり はやゆきて　まなゐのはらの みやつかゑ　ことのりあれは かとてして　みやつのみやに あるときに　きみのみかりに ちたるくに　みちおさためて ことのりし 　たかみにまつる とよけかみ 　もちこのすけと はやこうち 　あちことみたり はやゆきて 　まなゐのはらの みやつかゑ 　ことのりアれは かとてして 　みやつのみやに アるとき（留時）に 　きみのみかりに ちたるくに 　みちおさためて 11 をさむのち　やそきねのおと かんさひお　ますひととなし またおとこ　つはものぬしと こくみそえ　つほねととめて かゑらんと　こそよりむかふ そさのそと　あまのみちねと かどでなす　ねなとやよいの もちよりそ　うつきのもちに をさむのち 　八十きねのおと かんさヒお 　ますヒとゝなし またおとコ 　つはものぬしと こくみそえ 　つほねとゝめて かゑらんと 　こそよりむかふ そさのｿｰと 　あまのみちねと かどでなす（門出為す） 　ねなとやよいの もちよりそ 　うつきのもちに 12 かえります　ひのはやひこに みことのり　なんぢくにゑお うつすべし　やまとめくりて みなゑかく　きみはみやこお うつさんと　おもひかねして つくらしむ　なりていさわに みやうつし　ここにいませは むかつひめ　ふちおかあなの かえります 　ヒのはやヒこに みことのり 　なんぢくにゑお うつすべし 　やまとめくりて みなゑカく 　きみはみやこお うつさんと 　おもひかねして つくらしむ 　なりていさわに みやうつし 　こゝにいませは むかつヒめ 　ふチおかアなの 13 おしほゐに　うぶやのみみに あれませる　おしほみのみこ おしひとと　いみなおふれて かみありの　もちゐたまゑは たみうたふ　さきにもちこか うむみこは　ほひのみことの たなひとぞ　はやこかみつこ ひはたけこ　おきつしまひめ おしほゐに 　うぶやのみゝに アれませる 　おしほみのみこ おしヒとゝ 　いみなおふれて かみアりの 　もちゐたまゑは たみうたふ 　さきにもちこカ うむみこは 　ほヒのみことの たな（店）ヒとぞ 　はやこか三つこ 一はたけこ（武個） 　おきつしまヒめ 14 ふはたきこ　ゑつのしまひめ みはたなこ　いちきしまひめ しかるのち　あきこかうめる たたきねは　あまつひこねぞ しかるのち　みちこかうめる ばらきねは　いきつひこねぞ とよひめは　ねのうちめにて ぬかたたの　くまのくすひぞ 二はたきこ（滝此） 　ゑつのしまヒめ 三はたなこ（店此） 　いちきしまヒめ しかるのち 　アきこカうめる たゝきねは 　アまつヒこねぞ しかるのち 　みちこカうめる ばらきねは 　いきつヒこねぞ とよヒめは 　ねのうちめにて ぬかたゝの 　くまのくすヒぞ 15 みこすべて　ゐそとみめなり さのとのに　たちはなうゑて かぐのみや　きにさくらうゑ うおちみや　みつからまつり きこしめす　あまねくたみも ゆたかなり　つきよみのつま いよつひめ　うむもちたかは いふきぬし　さきにたらちそ みこすべて 　五ｿｰと三めなり さ（左）のとのに 　たちはなうゑて かぐのみや 　きにさくら（桜）うゑ う（右）おちみや 　みつ（御都）からまつり きこしめす 　アまねく（招く）たみも ゆたかなり 　つきよみのつま（都目） いよつヒめ 　うむもちたかは いふきぬし 　さきにたらちｿｰ 16 はなきねは　ねのくにさほこ しらすべし　いまだひること みくまのの　とみかたすけて のちのきみ　なちのわかみこ ぬかたたよ　いさなみまつる くまのかみ　しこめがしゐお からすかみ　まつれはくろき とりむれて　からすとなつく はなきねは 　ねのくにさほこ しらすべし 　いまだ（未那）ヒるこ（見個）と みくまのゝ 　とみカたすけて のち（後）のきみ 　なちのわかみこ ぬかたゝ（額称）よ 　いさなみまつる くま（隅）のかみ 　しこめガしゐお からす（空日）かみ 　まつれはくろき（玄生） とりむれて（都理零れて） 　からす（殻主）となつく 17 いさなきは　あつしれたまふ ここおもて　あわちのみやに かくれます　ことはおわれと いきおひは　あめにのほりて こおかゑす　あひわかみやに ととまりて　やみおたします たがのかみ　やまとやすみや ひきうつし　あめやすかわの いさなｷｼは 　アつしれたまふ こゝおもて（個々表） 　アわちのみやに かくれます（隠れます） 　ことはおわれと いきおひは 　アめにのほりて ｺｰおかゑす 　アヒわかみやに とゝまりて 　やみおたします たガのかみ 　やまとやすみや ひきうつし 　アめやすかわの 18 ひるこひめ　みこおしひとお ひたします　ねとさほこくに かねをさむ　したてるひめと あちひこと　いせおむすひて もろともに　ここにをさめて うむみこは　いむなしつひこ たちからそかな ヒるこ（見個）ヒめ 　みこおし（見個唖）ヒとお（十） ヒたします 　ねとさほこくに かねをさむ 　したてるヒめと あちヒこと 　いせおむすひて もろともに 　こゝにをさめて うむみこは 　いむなしつヒこ たちからｿｰかな