みおやかみふなたまのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　みおやかみふなたまのあや このときに　みつほのみやは とよたまの　ふたたびのほる よろこびぞ　あまのこやねと ものぬしと　まてにはへりて みちものべ　やもよろくさも をさめしむ　さきにつみはと たけふつと　いふきのみやに 　みおやかみ　ふなたまのあや このときに　みつほのみやは とよたまの　ふたゝびのほる よろこびぞ　あまのこやねと ものぬしと　まてにはへりて 三千ものべ　八もよろくさも をさめしむ　さきにつみはと たけふつと　いふきのみやに 2 ふそよかた　してをさめしむ ほつまぢは　かしまおしくも ひたかひこ　みしまみぞくい はらみやに　ももゑあかたの もののべと　ゆたかにをさむ つくしより　しかどこふゆえ かんたちお　ものぬしとして はでづみと　ともにみそふお ふそよかた　してをさめしむ ほつまぢ（解真治）は　かしまおしくも ひたかひこ　三しまみぞくい はらみやに　もゝゑあかたの ものゝべと　ゆたかにをさむ つくしより　しかどこふゆえ かんたちお　ものぬしとして はでづみと　とも（解目）にみそふお 3 をさめしむ　かれにつみはお ことしろと　あすかのみやに はへらしむ　ふづきゆみはり いせむすび　かもたけつみに みことのり　きさきおつまに たまふへし　こふにまかせん たけつみは　こふはおそるる あめのまま　みほつめもふす をさ（治）めしむ　かれにつみはお ことしろ（言白）と　あすかのみやに はへらしむ　ふづきゆみはり いせむすび　かもたけつみに みことのり　きさきおつまに たまふへし　こふにまかせん たけつみは　こふはおそるゝ あめのまゝ　三ほつめ（解目）もふす 4 そふつほね　あれとわかまご すけもとめ　うちめいそより しいおりの　なかにいそより しるひとぞ　ちちにたつねば うなづきて　これたけつみに たまわれば　かあひのたちぞ うかわみや　めどるすせりめ みこおうむ　いみなうつひこ 十二つほね　あれとわかまご（解若孫） すけ（助）もとめ　うちめ（中目）いそより しいおりの　なかにいそより しるひとぞ　ちゝにたつねば うなづきて　これたけつみに たまわれば　かあひのたちぞ うかわみや　めどるすせりめ みこおうむ　いみなうつひこ 5 これのさき　あねたまねひめ はらおきみ　きさきになして みぞくいか　いくたまはすけ いくよりは　うちめとなれど たまねひめ　くにてるみやと たけてると　うめはなつめか うふぎなす　さいわひびしは むかしこの　うつむろかこむ これのさき　あねたまねひめ はらおきみ　きさきになして みぞくいか　いくたまはすけ いくよりは　うちめとなれど たまねひめ　くにてるみやと たけてると　うめはなつめか うふぎなす　さいわひびしは むかしこの　うつむろかこむ 6 たけこげて　すつれはおえる またらたけ　あやにうつして みはのなも　さいあいべしと いせのみは　うふきにもちゆ もとおりそ　ほそのこきれる たけもこれ　ときにあすかの みやまかる　ははちちひめは のちのよお　いせにはへれは たけこげて　すつれはおえる またらたけ　あやにうつして みはのなも　さいあいべしと いせのみは　うふきにもちゆ もとおりそ　ほそのこきれる たけもこれ　ときにあすか（飛鳥）の みやまかる　はゝちちひめは のちのよお　いせにはへれは 7 おをんかみ　ゐおおなしくす つけききて　ははのなげきは つきもなや　かみのをしゑは はらみやの　くにてるおつき あまてらす　にぎはやひきみ もにいれて　しらにわむらの みはかなす　のちにとくさの ゆづりうけ　としめくるひも おをん（雄）かみ　ゐおおなし（同士）くす つけきゝて　はゝのなげきは つきもなや　かみのをしゑは はらみやの　くにてるおつき あまてらす　にぎはやひきみ もにいりて　しらにわむらの みはかなす　のちに十くさの ゆづりうけ　としめくるひも（解締め転燈持） 8 もにいりて　あすかのかみと まつるなり　さきにみこなく かくやまか　あめみちひめお ゑゑなして　あにたぐりかこ たくらまろ　なおことなせど はせひめは　とみとにくみて すてさしむ　きみまたいかり はせおすつ　かぐやまおきみ もにいりて　あすかのかみと まつるなり　さきにみこなく かくやまか　あめみちひめお ゑゝなして　あにたぐりかこ たくらまろ　なおことなせど はせひめは　とみとにくみて すてさしむ　きみまたいかり はせおすつ　かぐやまおきみ 9 ははともし　こはめせとこず ふとたまの　まごみかしやお つまとして　うましまちうむ なかすねは　おものとみなり みやこには　きみむつましく やこかふり　つくしのそやと よそゐよろ　としへてをさむ あめひつき　ゆづらんために はゝともし　こはめせとこず ふとたま（太霊）の　まごみかしやお つまとして　うましまちうむ なかすねは　おものとみなり みやこには　きみむつましく 八こかふり　つくしのそやと 四十五よろ　としへてをさむ あめひつき　ゆづらんために 10 みこおめす　すへらおみこは こにふより　みつほにみゆき まみゑすむ　ときにわかみや なかにます　こやねはひたり みほひこは　みきにはへれは あまきみは　みはたのふみお みてつから　おみこにゆづり まきさきは　やたのかがみお みこおめす　すへらおみこは こにふより　みつほにみゆき まみゑすむ　ときにわかみや なかにます　こやねはひたり 三ほひこは　みきにはへれは あまきみは　みはたのふみお みてつから　おみこにゆづり まきさきは　八たのかがみお 11 ささけもち　かすがにさづく おおすけは　やゑかきのたち ささけもち　こもりにあたふ きみととみ　つつしみうくる あまきみと　きさきもろとも しのみやに　おりゐてここに かみとなる　ときよそふすす やもゐそゑ　きわとしねうと さゝけもち　かすがにさづく おゝすけは　やゑかきのたち さゝけもち　こもりにあたふ きみととみ　つゝしみうくる あまきみと　きさきもろとも しのみやに　おりゐてこゝに かみとなる　とき四十二すゝ 八も五十ゑ　きわとしねうと 12 はつきよか　きみのもまつり よそやすみ　みことにまかせ おもむろお　いささわけみや けゐのかみ　ゆえはおきなに けゐおゑて　めくりひらける ちおゑたり　かどてのけゐぞ かしはでは　ひめはおもむろ みづはみや　むかしなぎさに はつきよか　きみのもまつり 四十八すみ（日御）　みこと（御言）にまかせ おもむろお　いさゝわけみや けゐのかみ　ゆえはおきなに けゐおゑて　めくりひらける ちおゑたり　かどて（角点）のけゐぞ かしはでは　ひめはおもむろ みづはみや　むかしなぎさに 13 ちかいして　みそろのたつの みたまゑて　なもあゐそろの かみとなる　たみづおまもり ふねおうむ　きふねのかみは ふなたまか　ふねはいにしえ しまつひこ　くちきにのれる うのとりの　あづみかわゆく いかたのり　さおさしおぼえ ちかいして　みそろのたつの みたまゑて　なもあゐそろの かみとなる　たみづおまもり ふねおうむ　きふねのかみは ふなたまか　ふねはいにしえ しまつひこ　くちきにのれる うのとりの　あづみかわゆく いかたのり　さおさしおぼえ 14 ふねとなす　このおきつひこ かもおみて　かいおつくれは まごのしが　ほわになすなよ かなさきは　おかめおつくる そのまごの　はてかみのこの とよたまと　みつはめとふね つくるかみ　むつふなたまぞ みことのり　たがはふたかみ ふねとなす　このおきつひこ かもおみて　かいおつくれは まごのしが　ほわになす七よ かなさきは　おかめおつくる そのまごの　はてかみのこの とよたまと　みつはめとふね つくるかみ　六つふなたまぞ みことのり　たがは二たかみ 15 はつのみや　いまやぶるれは つくりかえ　みつほのみやお うつしいて　つねおかまんと いしべして　ひかせおおやに つくらせて　いとなみなりて みやうつし　みくらいにつく そのよそい　あやにしききて たまかさり　かむりはびくつ はつのみや　いまやぶるれは つくりかえ　みつほのみやお うつしいて　むねおかまんと いしべして　ひかせおゝやに つくらせて　いとなみなりて みやうつし　みくらいにつく そのよそい　あやにしききて たまかさり　かむりはびくつ 16 はらののり　はなおつくして そのあすは　おおんたからに おかましむかな きあとなつ　みくらいなりて いせにとぶ　あまてるかみの みことのり　とかくしおして わかみまご　たがのふるみや つくりかえ　みやこうつせば はらののり　はなおつくして そのあすは　おゝんたからに おかましむかな きあとなつ　みくらいなりて いせにとぶ　あまてるかみの みことのり　とかくしおして わかみまご　たがのふるみや つくりかえ　みやこうつせば 17 あにつきて　わのふたかみぞ われむかし　あめのみちゑる かぐのふみ　みおやもあみお さづくなも　みおやあまきみ このこころ　よろのまつりお きくときは　かみもくたりて うやまえば　かみのみおやぞ このみちに　くにをさむれば あにつきて　わの二たかみぞ われむかし　あめのみちゑる かぐのふみ　みおやもあみお さづくなも　みおやあまきみ このこゝろ（心路）　よろのまつりお きくときは　かみもくたりて うやまえば　かみのみおやぞ このみちに　くにをさむれば 18 ももつかさ　そのみちしとふ このことく　これもみおやぞ このこすえ　たみおめくみて わかこぞと　なづれはかえる ひとくさの　みおやのこころ すへいれて　もものをしての なかにあり　あやしげければ あぢみえず　にしきのあやお もゝつかさ（腿司）　そのみちしとふ このことく　これもみおやぞ このこすえ　たみおめくみて わかこぞと　なづれはかえる ひとくさの　みおやのこゝろ すへいれて　もゝ（腿＝太）のをしての なかにあり　あやしげゝれば あぢみえず　にしきのあやお 19 をることく　よこべつうぢに たておわけ　やみぢのとこは あかりなす　かすかこもりと あぢしらは　あまつひつきの さかゑんは　あめつちくれと きわめなきかな きみうけて　しかさるときに みことのり　ふゆいたるひに をることく　よこべつうぢに たておわけ　やみぢのとこは あかりなす　かすかこもりと あぢしらは　あまつひつきの さかゑんは　あめつちくれと きわめなきかな きみうけて　しかさるときに みことのり　ふゆいたるひに 20 おおまつり　あまかみとよよ すへらかみ　ゆきすきのみや やまうみと　とみことたまは はにすきの　なめゑにつげて ひとくさの　ほきいのるなり ふたかみは　つねにたたすの とのにゐて　あまねくをさむ たみゆたか　さくすすなれば おゝまつり　あまかみとよゝ すへらかみ　ゆきすきのみや やまうみと　とみことたま（言霊）は はにすきの　なめゑにつげて ひとくさの　ほきいのるなり 二たかみは　つねにたゝすの とのにゐて　あまねくをさむ たみゆたか　さくすゝ（進）なれば 21 うえつきて　なすずおよべど なおゆたか　よそこのすずの こもそひゑ　はつほきあゑの はつみかに　こやねもふさく きみはいま　みおやのみちに をさむゆえ　ひとくさのおや あめつちの　かみもくたれは みおやかみ　よよのみおやの うえつきて　七すゞおよべど なおゆたか　四十九のすゞの 九も十一ゑ　はつほきあゑの はつ三かに　こやねもふさく きみはいま　みおやのみちに をさむゆえ　ひとくさのおや あめつちの　かみも（日見目）くたれは みおやかみ　よゝのみおやの 22 つきこなし　そふのきさきも いかなるや　ときにあまきみ われおもふ　そみすすおいて たねあらじ　こもりもうさく よつきふみ　ありとてあまの おしくもに　のりしてよつき やしろなす　ときにおしくも なあけなし　こやねふとまに つきこなし　そふのきさきも いかなるや　ときにあまきみ われおもふ　そみすゝおいて たねあらじ　こもりもうさく よつきふみ　ありとてあまの おしくも（唖雲）に　のりしてよつき やしろなす　ときにおしくも なあけなし　こやねふとま（太間）に 23 うらなえば　やせひめよけん やひのゐは　なかのやとなる しのはらは　ははとはらめる やのつほね　うちめはなかの くらいなり　としもわかばの やせひめお　そひのきさきも みないはふ　おしくもきよめ よつきやに　いのれはしるし うらなえば　八せひめよけん（予見） 八一の五は　なかの八となる しのはらは　はゝとはらめる やのつほね　うちめはなかの くらいなり　としもわかばの 八せひめお　十一のきさきも みないはふ　おしくもきよめ よつきやに　いのれはしるし 24 はらみゑて　そゐつきにうむ ゐつせきみ　やせひめみやに いるるまに　ついかみとなる おちなくて　ふれたつぬれは これのさき　かもたけすみと いそよりと　そみすすまても こなきゆえ　わけつちかみに いのるよの　ゆめにたまわる はらみゑて　十五つきにうむ 五つせきみ　八せひめみやに いるゝまに　ついかみとなる おちなくて　ふれたつぬれは これのさき　かもたけすみと いそよりと　十三すゝまても こなきゆえ　わけつちかみに いのるよの　ゆめにたまわる 25 たまのなも　たまよりひめお うみてのち　ひたしてよはひ そよすすに　たらちねともに かみとなる　かあいのかみそ たまよりは　もまつりなして たたひとり　わけつちかみに またもふて　ゆふささくれば うつろいか　うたがいとわく たまのなも　たまよりひめお うみてのち　ひたしてよはひ 十よすゝに　たらちねともに かみとなる　かあいのかみよ たまよりは　もまつりなして たゝヒとり　わけつちかみに またもふて　ゆふさゝくれば うつろいか　うたがいとわく 26 ひめひとり　わけつちかみに つかふかや　こたえしからず またとわく　よにちなむかや ひめこたえ　なにものなれば おとさんや　われはかみのこ なんぢはと　いえばうつろゐ とびあかり　なるかみしてぞ さりにける　あるひまたいで ひめヒとり　わけつちかみに つかふかや　こたえしからず またとわく　よにちなむかや ひめこたえ　なにものなれば おとさんや　われはかみのこ なんぢはと　いえばうつろゐ とびあかり　なるかみしてぞ さりにける　あるひまたいで 27 みそきなす　しらはのやきて のきにさす　あるじのおけの ととまりて　おもはすそのこ うみそたつ　みつなるときに やおさして　ちちというとき やはのほる　わけいかつちの かみなりと　よになりわたる ひめみこお　もろかみこえど みそきなす　しらはのやきて のきにさす　あるじのおけの とゝまりて　おもはすそのこ うみそたつ　三つなるときに やおさして　ちゝというとき やはのほる　わけいかつちの かみなりと　よになりわたる ひめみこお　もろかみこえど 28 うなつかす　たかののもりに かくれすむ　わけいかつちの ほこらなし　つねにみかげお まつるなり　みふれによりて もふさくは　ひゑのふもとに ひめありと　ちちよきゆえに たみのこの　やするにちちお たまわれば　たちまちこゆる うなつかす　たかのゝもりに かくれすむ　わけいかつちの ほこらなし　つねにみかげお まつるなり　みふれによりて もふさくは　ひゑのふもとに ひめありと　ちゝよきゆえに たみのこの　やするにちゝお たまわれば　たちまちこゆる 29 これむかし　かみのこなれど かくれすむ　もりにゐいろの くもおこる　いつもぢもりと なつくなり　もろかみこえと まいらねば　さおしかなされ しかるべし　ときにいわくら うかがひて　むかいおやれと きたらねば　みつからゆきて これむかし　かみのこなれど かくれすむ　もりに五いろの くもおこる　いつもぢもりと なつくなり　もろかみこえと まいらねば　さおしかなされ しかるべし　ときにいわくら うかゞひて　つかいおやれと きたらねば　みつからゆきて 30 まねけとも　うなづかぬよし かえことす　わかやまくいか もふさくは　をしかとならで こゆゆえは　わけつちかみお つねまつる　めせはまつりの かくるゆえなり みことのり　やまくいおして めすときに　ははこのほれは まねけとも　うなづかぬよし かえことす　わかやまくいか もふさくは　をしかとならで こゆゆえは　わけつちかみお つねまつる　めせはまつりの かくるゆえなり みことのり　やまくいおして めすときに　はゝこのほれは 31 みたまひて　うぢなおとえば ひめこたえ　おやのたけすみ いそよりか　などくたまより はでかまこ　こはちちもなく かみなりぞ　ちちかなければ いみなせす　いつものみこと ひとかよば　ことばもくわし すきとほる　たまのすかたお みたまひて　うぢなおとえば ひめこたえ　おやのたけすみ いそよりか　なづくたまより はでかまこ　このちゝもなく かみなりぞ　ちゝかなければ いみなせす　いつものみこと ひとかよば　ことばもくわし すきとほる　たまのすかたの 32 かかやけば　みことのりして うちつほね　ゐつせひたせば みこのなも　みけいりみこぞ うむみこは　いないいきみぞ みきさきと　なりてうむみこ かんやまと　いはわれひこの みことなり　ときにたねこか たけひとと　いみなちりばめ かゝやけば　みことのりして うちつほね　五つせひたせば みこのなも　三けいりみこぞ うむみこは　いないゝきみぞ みきさきと　なりてうむみこ かんやまと　い（意）はわれ（吾）ひこの みこと（命）なり　ときにたねこか たけひとと　いみなちりばめ 33 たてまつる　あまきみみこに みことのり　つずのみうたに これをして　とよへるはたの つづねにぞなせ これのさき　はらのおしくも めしのぼす　おととひたちは わかきゆえ　あはのことしろ はへるみや　はらからなれば たてまつる　あまきみみこに みことのり　つずのみうたに これをして　とよへるはたの つづねにぞなせ これのさき　はらのおしくも めしのぼす　おとゝひたちは わかきゆえ　あはのことしろ はへるみや　はらからなれば 34 にしひかし　かよひつとめて かなめしむ　なもつみはやゑ ことしろか　みしまにいたり はらにゆき　またみしまより いよにゆく　ついにちなみて みそくいの　たまくしひめも はらむゆえ　わにのりあはえ かえるうち　うむこのいみな にしひかし　かよひつとめて かなめ（要）しむ　なもつみは八ゑ ことしろか　みしまにいたり はらにゆき　またみしまより いよにゆく　ついにちなみて みそくいの　たまくしひめも はらむゆえ　わにのりあはえ かえるうち　うむこのいみな 35 わにひこは　くしみかたまぞ つきのこは　いみななかひこ くしなしぞ　あおかきとのに すましむる　さきにつくしの かんだちは　そこのふなつの ふとみみお　やすにめどりて ふきねうむ　のちもろともに かみとなる　おおものぬしは わにひこは　くしみかたまぞ つきのおは　いみななかひこ くしなしぞ　あおかきとのに すましむる　さきにつくしの かんだちは　そこのふなつの ふとみゝお　やすにめどりて ふきねうむ　のちもろともに かみとなる　おゝものぬしは 36 ふきねなり　とよつみひこと をさめしむ　のわさをしえて たみおうむ　ひとりおさむる おおなむち　みつからほめて あしのねさ　もとよりあらば いわねこも　みなふしなびけ をさむるは　やよろにたれか またあらん　うなはらひかり ふきねなり　とよつみひこと をさめしむ　のわさをしえて たみおうむ　ひとりおさむる おゝなむち　みつからほめて あしのねさ　もとよりあらば いわねこも　みなふしなびけ をさむるは　八よろにたれか またあらん　うなはらひかり 37 あらはれて　われあればこそ なんちその　おおよそになす いたはりぞ　おおなむちとふ なんちたそ　われはなんぢの さきみたま　くしゐわさたま さてしりぬ　まつるさきたま とこにすむ　いやかみすまず なんちおば　あおかきやまに あらはれて　われあればこそ なんちその　おゝよそになす いたはりぞ　おゝなむちとふ なんちたそ　われはなんぢの さきみたま　くしゐわさたま さてしりぬ　まつるさきたま とこにうむ　いやかみすまず なんちおば　あおかきやまに 38 すませんと　みやつくりして そこにおれ　こなきかゆえに みたるるぞ　ことしろぬしか ゑとのこの　くしみかたまお こいうけて　つきとなすへし みをしゑに　みもろのそはに とのなして　こえばたまはる もふけのこ　くしみかたまと すませんと　みやつくりして そこにおれ　こなきかゆえに みたるゝぞ　ことしろぬしか ゑとのこの　くしみかたまお こいうけて　つきとなすへし みをしゑに　みもろのそはに とのなして　こえばたまはる もふけのこ　くしみかたまと 39 わかつまの　さしくにわかめ もろともに　すませてぬしは つくしたす　ひたるのときに これおつぐ　ははこいたれば のこしこと　このむらくもは あれませる　みこのいわひに ささけよと　いいていもそせ かみとなる　やすにおさめて わかつまの　さしくにわかめ もろともに　すませてぬしは つくしたす　ひたるのときに これおつぐ　はゝこいたれば のこしこと　このむらくもは あれませる　みこのいわひに さゝけよと　いゝていもそせ かみとなる　やすにおさめて 40 まつるのち　つくしをしかの みことのり　のちにくしなし かみとなる　ははにこはれて をしかうむ　かれにつくしの みゆきこふ　ときにゐつせに みことのり　たかのおきみと おしくもと　くしみかたまと まてにあり　たねこはみこの まつるのち　つくしをしかの みことのり　のちにくしなし かみとなる　はゝにこはれて をしかうむ　かれにつくしの みゆきこふ　ときに五つせに みことのり　たかのおきみと おしくもと　くしみかたまと まて（真点）にあり　たねこはみこの 41 おおんもり　みこたけひとは としゐつつ　またいわくらは みやうちの　つほねあつかり あまきみは　つくしにみゆき むろつより　おかめにめして うとのはま　かこしまみやに みそふかみ　みかりおこえは めくりみて　すたるおなおし おゝんもり　みこたけひとは とし五つゝ　またいわくらは みやうちの　つほねあつかり あまきみは　つくしにみゆき むろつより　おかめにめして うとのはま　かこしまみやに 三十二かみ　みかりおこえは めくりみて　すたるおなおし 42 たえおたし　みなをさまるも いかつちの　かみのいさおし のこりあり　ととせにたみも にきはひて　よろとしうたふ みやさきの　きみのみこころ やすまれば　よはひもおひて はやきじの　たがにつくれは おとろきて　みこたけひとと たえおたし　みなをさまるも いかつちの　かみのいさおし のこりあり　とゝせにたみも にきはひて　よろとしうたふ みやさきの　きみのみこゝろ やすまれば　よはひもおひて はやきじの　たがにつくれは おとろきて　みこたけひとゝ 43 もりたねこ　たがよりいてて にしのみや　おおわにのりて うとのはま　みやさきみやに いたります　みおやあまきみ みことのり　たけひとたねこ しかときけ　われつらつらと おもみれば　ひとぐさのみけ しげるゆえ　うまれさかしく もりたねこ　たがよりいてゝ にしのみや　おゝわにのりて うとのはま　みやさきみやに いたります　みおやあまきみ みことのり　たけひとたねこ しかときけ　われつらつらと おもみれば　ひとぐさのみけ しげるゆえ　うまれさかしく 44 なからえも　ちよはももよと なりかれて　わかやそよろも ももとせも　よのたのしみは あひおなじ　あまてるかみも かえらせば　あのみちまもる ひともなし　もろともほむる かみもなし　なんぢふたりも なからえず　いつせはこなし なからえも　千よのもゝよと なりかれて　わか八十よろも もゝとせも　よのたのしみは あひおなじ　あまてるかみも かえらせば　あのみちまもる ひともなし　もろともほむる かみもなし　なんぢふたりも なからえず　いつせはこなし 45 たけひとは　よのみをやなり たねこらも　ゑとむそうちに つまいれて　よつきおなせよ たけひとは　としそゐなれば わかかわり　たねこかたすけ をさむへし　しらやのをして たけひとに　くにおしらする もものふみ　たねこにゆつる たけひとは　よのみをやなり たねこらも　ゑと六十うちに つまいれて　よつきおなせよ たけひとは　とし十五なれば わかかわり　たねこかたすけ をさむへし　しらやのをして たけひとに　くにおしらする もゝのふみ　たねこにゆつる 46 わかこころ　さきにかがみは おしくもに　またやゑかきは わにひこに　さつくおひめか あつかりて　わけつちみやに おさめおく　ほつまなるとき おのつから　みくさのたから あつまりて　みおやとなすか ほつまぞと　みやさきやまの わかこゝろ　さきにかがみは おしくもに　また八ゑかきは わにひこに　さつくおひめか あつかりて　わけつちみや（訳土宮）に おさ（御覚）めおく　ほつまなるとき おのつから　三くさのたから あつまりて　みおやとなすか ほつまぞと　みやさきやまの 47 ほらにいり　あかんたひらと あかります　みこもおつとめ よそやすむ　みそふあつまり あくるなは　つくしすへらき このよしお　たがにつくれは もにいりて　ひうかのかみと まつりなす　こにふにまつる かものかみ　あひらつやまは ほらにいり　あかんたひらと あかります　みこもおつとめ 四十八すむ　三十二あつまり あくるなは　つくしすへらき このよしお　たがにつくれは もにいりて　ひうかのかみと まつりなす　こにふにまつる かものかみ　あひらつやまは 48 みおやかみ　のちにたまより かみとなる　かあひにあわせ みおやかみ　めそのかみとて いちしるきかな みおやかみ　のちにたまより かみとなる　かあひにあわせ みおやかみ　めそのかみとて いちしるきかな