ホツマツタヱ（Ａ３１）

なおりかみみわかみのあや

頁音　　　　　字数　　　　　字 1 　なおりかみみわかみのあやかしはらの　やほをやゑあきすべしかど　たかくらしたかややかえり　つけもふさくはとみむかし　みことおうけてとくにより　つくしみそふもやまかげも　めくりをさめてこしうしろ　やひこやまべに　なおりかみ三ﾜｶかみのアやかしはらの　八ホをやゑあきすべしかど　たかくらしたカやゝかえり　つけもふさくはとみむかし　みことおうけてとくにより　つくし三そふもやまかげも　めくりをさめてこしうしろ　やヒこやまべに（紅） 2 つちくもか　ふだわるゆえにほこもちひ　ゐたびたたかひみなころし　ふそよをさむとくにすへゑ　さゝくればきみたかくらお　きのくにつこのおほむらじ　ふそとしさみとこしうしろ　はつほをさめずまたむかふ　たかくらしたはつちくもカ　ふだわるゆえにほこもちひ　五たびたゝかひみなころし　ふそよをさむとくにすへゑ　さゝくればきみたかくらお　きのくにつこのおほむらじ　二十としさみとこしうしろ　ハつホをさめずまたむかふ　たかくらしたは 3 たちぬかず　みなまつろえはみことのり　たかくらほめてくにもりと　をしてたまわるやひこかみ　なかくすむゆえいもとむこ　あめのみちねおくにつこと　きのたちたまふふそよとし　きみよつきなしくめかこの　いすきよりひめたちぬかず　みなまつろえはみことのり　たかくらほめてくにもりと　をしてたまわるやヒこかみ　なカくすむゆえいもとむこ　ｱｶめのみちねおくにつこと　きのたちたまふ二そ四とし　きみよつきなしくめカこの　いすきよりヒめ 4 おしもめに　めせはきさきにとがめられ　ゆりひめとなりとのいせず　きさきはらみてあくるなつ　かんやゐみみのみこおうむ　いみないほひとふそむふゆ　まつりみゆきのやすたれに　かぬかわみみのみこうみて　いみなやすきねおしもめに　めせはきさきにとガめられ　ゆりヒめとなりとのいせず　きさきはらみてあくるなつ　かん八ゐみゝのみこおうむ　いみないほヒと二十六ふゆ　まつりみゆきのやすたれに　かぬかわみゝのみこうみて　いみなやすｷｼね 5 やみゑなつ　やひこのほりてをかむとき　あめのさかつきかずいたる　すめらきとはくむかしゑず　いまのむいかんそのこたえ　わかくにさむくつねのめは　おのづとすけりきみゑみて　なんちはみきにわかやきつ　さかなにたまふやみゑなつ　やひこのほりてをかむとき　ｱｶめのさかつきかずいたる　すメらｷｼとはくむかしゑず　いまのむいかんそのこたえ　わカくにさむくつねのめは　おのづとすけりきみゑみて　なんちはみき（未来）にわかやｷｼつ　さかなにたまふ 6 をしもめぞ　なそなのそとにはたちめと　こしにとつきてそめおうむ　さきにさゆりのはなみとて　きみのみゆきはさゆかわに　ひとよいねますくめかやの　いすきよりひめかしはでに　みけすすむればすめらきは　これおめさんとをしもめぞ　七そ七のｿｰとにはタちめと　こしにとつｷｼてｿｰめおうむ　さきにさゆりのはなみとて　きみのみゆきはさゆかわに　一とよいねますくめカやの　いすきよりヒめかしはでに　みけすゝむればすメらｷｼは　これおめさんと 7 つげのみうたにあしはらの　しげこきおやにすがたたみ　いやさやしきてわかふたりねんこれにめし　つほねにあるおたきしみこ　ふかくこがれてちちにこふ　うなづきうばふちちかよぶ　あやしきとめおつげのみうたにアしはらの　しげこきおやにすガたゝみ　いやさやしきてわカ二たりねんこれにめし　つほねにあるおたｷｼしみこ　ふかくこがれてちゝにこふ　うなづきうばふちゝカよぶ　あやしきとめお 8 さとるひめ　みさほつずうた　あめつつちとります　きみとなどさけるどめたきしみこ　すすみこたえて　にやおとめたたにあ　はんとわかさけるどめやわなきお　おつてといえばみこもさる　ことめかつぐるさとるヒめ　みさほつずうた　ｱｶめつつちとります　きみとなどさけるどめたｷｼしみこ　すゝみこたえて　にやおとめたゝにあ　はんとわカさけるどめやわなきお　おつてといえばみこもさる　ことめカつぐる 9 くしみかた　きみにもうさくしむのはぢ　きみうなつきてひそかにし　このたびたまふをしもめは　このゆりひめぞとしさみと　うつきはつひにわきかみの　ほほまのおかにみゆきして　めくりのそめばあなにゑや　ゑつはうつゆふくしみかた　きみにもうさくしむのはぢ　きみうなつきてひそか（密か）にし　このたびたまふをしもめは　このゆりヒめぞとしさみと　うつきハつヒにわきかみの　ほゝまのおかにみゆきして　めくりのそめばあなにゑや　ゑつはうつゆふ 10 まさきくに　かたちあきつのとなめせる　これあきつしまあまかみは　やまとうらやすこゑねくに　やまとひたかみそこちたる　しわかみほつまおおなむち　たまがきうちつにきはやひ　そらみつやまとよそふとし　はつみかきみゑまさきくに　かたちあきつのとなめせる　これあきつしまｱｶまかみは　やまとうらやすこゑねくに　やまとヒたかみそこちたる　しﾜｶかみほつまおゝなむち　たまがきうちつにきはやヒ　そらみつやまと四そ二とし　ハつ三かきみゑ 11 かぬなかわ　みみのみことおよつきみこ　かがみのとみはうさまろと　あたつくしねはものぬしと　みこのもろはのくにまつり　みけなへもふすおもちきみ　ともにたすけよなそむとし　むつきのもちにみことのり　われすでにおひかぬなかわ　みゝのみことおよつｷｼみこ　かガみのとみはうさまろと　ｱｶたつくしねはものぬしと　みこのもろハのくにまつり　みけなへもふすオもちきみ　ともにたすけよ七十むとし　むつきのもちにみことのり　われすデにオひ 12 まつりこと　なおりなかとみものぬしの　おやこのとみにまかすへし　もろとみこれとわかみやお　たてよといひてうちにいり　やよひそきやゑかみとなる　あびらつひめとものぬしの　くしみかたまとうちにいり　ながくもにいりまつりこと　なおりなかとみものぬしの　オやこのとみにまかすへし　もろとみこれとわかみやお　たてよといひてうちにいり　やよひ十きやゑかみとなる　あびらつヒめとものぬしの　くしみかたまとうちにいり　なガくﾓｰにいり 13 いきますの　ごとにつとむるあめたねこ　くしねうさまろわかみやに　おくりはかれはたきしみこ　ひとりまつりおとらんとす　なおりみたりはわかみやに　とえどこたえずもにいりて　もろはにまかすみおくりも　こはみてのばすいきますの　ごとにつとむるｱｶめたねこ　くしねうさまろわかみやに　おくりはかれはたｷｼしみこ　一とりまつりおとらんとす　なおりみたりはわかみやに　とえどこたえずﾓｰにいりて　もろハにまかすみおくりも　こはみてのばす 14 たきしみこ　ふたおとおたつうねびねの　さゆのはなみとみあえして　むろやにめせばいすすひめ　うたのなおしおこはしむお　わかみやふだおとりみれば　いいろよむうたさゆがわゆ　くもたちわたりうねびやま　このはさやぎぬたｷｼしみこ　二たおとおたつうねびねの　さゆのはなみとみあえして　むろやにめせばいすゝヒめ　うたのなおしおこはしむお　わかみやフだおとりみれば　いゝろよむうたさゆがわゆ　くもたちわたりうねびやま　このはさやギぬ 15 かぜふかんとすうねびやま　ひるはくもとゐゆふされば　かぜふかんとぞこのはさやきるわかみやは　このふたうたおかんがえて　さゆにそこなふことおしる　かんやゐみこにものかたり　むかしきさきおかぜふかんとすうねびやま　ヒるはくもとゐゆふされば　かぜふかんとぞこのハさやきるわかみやは　この二たうたおかんガえて　さゆにそこなふことおしる　かん八ゐみこにものかたり　むかしきさきお 16 おかせしも　おやこのなさけうちにすむ　いまのまつりのわかままも　とみにさづけてのくべきお　またいらふこといかんぞや　あにかこばみておくりせず　われらまねくもいつわりぞ　これはからんとわかひこに　ゆみつくらせておかせしも　オやこのなさけうちにすむ　いまのまつりのわカまゝも　とみにさづけてのくべきお　またいらふこといかんぞや　あにカこばみておくりせず　われらまねくもいつわりぞ　これはからんとわかヒこに　ゆみつくらせて 17 まなうらに　まかこのやしりきたわせて　かんやゐみこにゆきおはせ　ぬなかはみことゑといたる　かたおかむろのたきしみこ　おりにひるねのゆかにふす　すめみこやゐにのたまふは　ゑとのたかひにきしろふは　あづくひとなしまなうらに　まかこのやしりきたわせて　かん八ゐみこにゆきおはせ　ぬなかはみことゑといたる　かたおかむろのたきしみこ　おりにヒるねのゆかにふす　すメみこ八ゐにのたまふは　ゑとのたカひにきしろふは　あづくヒとなし 18 われいらは　なんぢゐよとてむろのとお　つきあけいればあにいかり　ゆきおひいるときらんとす　やゐみこてあしわななけば　すめみこゆみやひきとりて　ひとやおむねにふたやせに　あててころしつおもむろお　ここにおさめてわれいらは　なんぢゐよとてむろのとお　つきあけいればあにいかり　ゆきおひいるときらんとす　八ゐみこてあしわなゝけば　すメみこゆみやひきとりて　一とやおむねに二たやせに　あてゝころしつおもむろ（徐）お　こゝにおさめて（個々に納めて） 19 みこのかみ　かんやゐはぢてうえなひぬ　といちにすみていほのとみ　みしりつひことなおかえて　つねのおこなひかみのみち　あにかまつりもねんころにこそにいみやこ　かだきにたててみやうつし　ここにむかえるみこのかみ　かん八ゐはぢてうえなひぬ　十いちにすみていほのとみ　みしりつヒことなおかえて　つねのおこなひかみのみち　あにカまつりもねんころにこそにいみやこ　かだきにたてゝみやうつし　こゝにむかえる 20 ときあすす　ももみそよとしつあとはる　はつひさなゑのことほきし　すえひかさゆゑわかみやの　いみなやすきねとしゐそふ　あまつひつきおうけつきて　かぬかわみみのあまきみと　たかおかみやのはつこよみ　かみよのためしときあすゝ　もゝ三十よとしつあとはる　ハつヒさなゑのことほｷｼし　すえ一かさやゑわかみやの　いみなやすきねとし五十二　ｱｶまつヒつｷｼおうけつｷｼて　かぬカわみゝのｱｶまきみと　たかおかみやのハつこよみ　かみよのためし 21 みかさりお　たみにおかませははおあげ　みうえきさきとながつきの　そふかつみゑにおもむろお　かしおにおくりよそほひは　あびらつひめとわにひこと　とはずかたりおなしはべる　きみとみともにほらにいり　かみとなることみかさりお　たみにおかませはゝおあげ　みうえきさきとながつきの　十二かつみゑにおもむろお　かしオにおくりよそほひは　あびらつヒめとわにヒこと　とはずかたりおなしはべる　きみとみともにほら（洞）にいり　かみとなること 22 あすききて　おひまかるものみそみたり　よにうたふうたあまみこか　あめにかえればみそみおふ　まめもみさほもとほるあめかなふとしはる　みすすよりひめうちつみや　しきうろはやかかわまため　おおすけきさきあすきゝて　おひまかるもの三十三たり　よにうたふうたｱｶまみこカ　ｱｶめにかえれば三十三おふ　まめもみさほもとほるｱｶめかな二としはる　みすゝよりヒめうちつみや　しｷｼうろはやカかわまため　おゝすけきさき 23 あたかまこ　あたおりひめはすけきさき　かすがあふゑのもろかめの　いとおりひめおここたへに　みこながはしのをしてもり　かだきくにづこつるきねか　めのかつらひめうちきさき　いとかつらよりしもきさき　あめとみかめのあたカまこ　あたおりヒめはすけきさき　かすガあふゑのもろカめの　いとおりヒめおこゝたへに　みこなガはしのをしてもり　かだきくにづこつるｷｼねカ　めのかつらヒめうちきさき　いとかつらよりしもきさき　ｱｶめとみカめの 24 きさひめも　しもきさきまたことめみそ　はつきはつひにみことのり　われきくむかしおおなむち　ことなすときにみもろかみ　われあればこそおおよその　ことなさしむるさきみたま　やまわざたまはわにひこぞ　かれおおなむちきさヒめも　しもきさきまたことめ三十　はつきハつヒにみことのり　われきくむかしおゝなむち　ことなすときにみもろかみ　われあればこそおゝよその　ことなさしむるさきみたま　またわざたまはわにヒこぞ　かれおゝなむち 25 つきとなす　みたびめくりてことなせば　ひとりわかれてみたりめの　わにひこまてかみわのかみ　よよすめらきのまもりとて　ながつきそひかまつらしむ　あたつくしねにおおみわの　かばねたまわるわにひこは　ももこそふほぞつｷｼとなす　三たびめくりてことなせば　一とりわかれて三たりめの　わにヒこまてカみﾜｶのかみ　よゝすメらｷｼのまもりとて　ながつき十一かまつらしむ　ｱｶたつくしねにおゝ三ﾜｶの　かばねたまわるわにヒこは　もゝ九十二ホぞ 26 つくしより　みゆきおこえはみかわりと　なおりなかとみくたらしむ　とよのなおりのあかたなる　みそふのぬしものりおうく　さきにさみたれむそかふり　さなえみもちにいたむゆえ　つくるこしかどいなおりの　はらひかせふのつくしより　みゆきおこえはみかわりと　なおりなかとみくたらしむ　とよのなおりのあかたなる　三十二のぬしものりおうく　さきにさみたれむ十かふり　さなえみもちにいたむゆえ　つくるｺｰしかどいなおりの　はらひかせふの 27 まつりなす　ぬしらつとめてをしくさの　まもりになえもよみかえり　みあつくなればにきはひて　かれにほつみのまつりなす　それよりたみのうふすなと　まつるすみよしものぬしと　なかとみあわせなおりかみ　うさにいとうのまつりなす　ぬしらつとめてをしくさの　まもりになえもよみかえり　みあつくなればにきはひて　かれにほつみのまつりなす　それよりたみのうふすなと　まつるすみよしものぬしと　なかとみあわせなおりかみ　うさにいとうの 28 みめかみや　またあまきみはひこゆきお　まつりのをみのすけとなす　よさやゑうづきいほみさる　みしりつひこのかみとなる　さやとながもちきさきうむ　いみなしきひとたまでみこ　むのねしゑふゆいとおりめ　うむいきしみこ三めかみや　またｱｶまきみはヒこゆきお　まつりのをみのすけ（助）となす　四さやゑうづきいほみさる　みしりつヒこのかみとなる　さやとなガもちきさきうむ　いみなしｷｼヒとたまでみこ　六のねしゑふゆいとおりめ　うむいきしみこ 29 すけとなる　ふそゐさあとのむつきみか　しきひとたててよつきみこ　いまふそふとししもそよか　あめたねこさるももやそな　おもむろおさむみかさやま　かすがのとのにあひまつる　みかさのかばねうさまろに　たまひてたたゆすけとなる　二十五さあとのむつきみか　しきヒとたてゝよつｷｼみこ　いま二十一とししも十四か　ｱｶめたねこさるもゝやそな　おもむろおさむみかさやま　かすガのとのにあひまつる　みかさのかばねうさまろに　たまひてたゝゆ 30 みかさおみ　みそむのさつきそかねなと　すめらきまかるやそよとし　わかみやそのよもはにいり　よそやよいたりいさかわに　みそきのわぬけみやにいつ　みうえのとみはかみまつる　わかれつとむるわかみやの　まつりこととるみかさオみ（ミカサフミ）　三そむのさつき十かねなと　すメらｷｼまかる八十四とし　わかみや十のよﾓｰハにいり　四十やよいたりいさかわに　みそｷｼのﾜｶぬけみやにいつ　みうえのとみはかみまつる　わかれつとむるわかみやの　まつりこととる 31 としはあらたぞときあすす　ももなそねあとあふみみか　みこしきひとのとしみそみ　あまつひつきおうけつきて　たまてみあめのすめらきみ　むかしここなのはなみとて　みすすよりひめかわまため　しきくろはやかとしはあらたぞときｱｶすゝ　もゝ七十ねあとｱｶフみ三か　みこしｷｼヒとのとし三十三　ｱｶまつヒつきおうけつｷｼて　たまてみｱｶめのすメらｷｼみ　むかしこゝなのはなみとて　みすゝよりヒめかわまため　しｷｼくろはやカ 32 たちにゆき　みこうまんとしみかやめる　ときめそときてこれおこふ　きみにもふしてたまでひこ　かかえとりあげやすくうむ　しきかやあさひかかやけば　たまでかみなおすすめいふ　かはねおとえばそはこもり　めはかつてひこたちにゆき　みこうまんとし三かやめる　ときめｿｰときてこれおこふ　きみにもふしてたまでヒこ　かゝえとりあげやすくうむ　しｷｼカやあさヒかゝやけば　たまでカみなおすゝめいふ　かはねおとえばｿｰはこもり　めはかつてヒこ 33 たまふなは　わかみやのうしもりのとみ　こもりかつてのふたかみお　よしのにまつりははおあげ　みうゑきさきとかれみなも　いみなもそれぞかんなそか　おもむろおくるつきだおか　きみゑのしはすかたしほの　うきあなみやこたまふなは　わかみやのうし（解宮の後）もりのとみ　こもりかつての二たかみお　よしのにまつりはゝおあげ　みうゑきさきとかれみなも　いみなもそれぞかんな十か　おもむろおくるつきだおか　きみゑのしはすかたしほの　うきあなみやこ 34 きみとはつ　ぬなそひめたつうちつみや　これはくしねかおうえもろ　ぬなたけめとりいいかつと　ぬなそうむなりしきはえか　かわづめすけにこれのさき　おおまかいとゐながはしに　うむみこいみないろきねの　とこねつひこぞきみとハつ　ぬなそヒめたつうちつみや　これはくしねカおうえもろ　ぬなたけめとりいいかつと　ぬなそうむなりしｷｼはえカ　かわづめすけにこれのさき　おゝまカいとゐなガはしに　うむみこいみないろきねの　とこねつヒこぞ 35 かれうちお　おおすけとなすかわづひめ　うむみこいむなはちきねの　しきつひこみこよほつやゑ　うつきそゐかにぬなそひめ　うむみこいむなよしひとの　おおやまとひこすきともぞ　たけいいかつといつもしこ　なるけくにをみかれうちお　おゝすけとなすかわづヒめ　うむみこいむなはちｷｼねの　しきつヒこみこよホつやゑ　うつき十五かにぬなそヒめ　うむみこいむなよしヒとの　おゝやまとヒこすきともぞ　たけいゝかつといつもしこ　なるけくにをみ 36 おおねとみ　なるいわひぬしむほをしゑ　むつきそゐかにうちのうむ　いみなときひこくしともせ　そひのはつみかよしひとの　いまやとせにてよつきみこ　みそやさみゑのしはすむか　すめらきまかるわかみやの　もはいりよそやおゝねとみ　なるいわひぬしむホをしゑ　むつき十五かにうちのうむ　いみなとｷｼヒこくしともせ　十一のハつ三かよしヒとの　いま八とせ（解世）にてよつｷｼみこ　三十八さみゑのしはす六か　すメらｷｼまかるわかみやの　ﾓｰハいり四十八 37 ほきもなし　いさかわみそきみやにいで　まつりこときくとみわけて　うきあなのかみみあえなす　あきおもむろおうねびやま　みほどにおくるとしななそなりときあすす　ふもやほさみときさらよか　ねあゑわかみやほｷｼもなし　いさかわみそｷｼみやにいで　まつりこときくとみわけて　うきあなのかみみあえなす　あきおもむろおうねびやま　みほどにおくるとしなゝそなりときｱｶすゝ　二モやホさみときさら四か　ねあゑわかみや（解宮） 38 としみそむ　あまつひつきおうけつきて　おおやまとひこすきともの　あめすめらきとたたえます　あめののりもておがませて　まかりおこよみあらためて　みおやおくりのほつみひと　しわすのむかともはにいり　なかつきそみかとし（解詞）みそむ　ｱｶまつヒつｷｼおうけつｷｼて　おゝやまとヒこすきともの　ｱｶめすメらｷｼとたゝえます　ｱｶめののりもておガませて　まかりオこよみあらためて　みオやおくりのほつみヒと　しわすのむかとﾓｰハにいり　なカつき十三か 39 ははおあけ　みうえきさきとむつきゐか　かるまかりおのにいみやこ　うつしきさらきそひにたつ　あめとよつひめうちつみや　しきゐでかめのゐつみすけ　ふとまわかかめいいひめお　ここたえゐとしやよひゆみ　すみゑにみゆきはゝおあけ　みうえきさきとむつき五か　かるまかりオのにいみやこ　うつしきさらｷｼ十一にたつ　ｱｶめとよつヒめうちつみや　しｷｼゐでカめのゐつみすけ　ふとまわかカめいゝヒめお　こゝたえ五とし（解詞）やよひゆみ　すみゑにみゆき 40 みるおみて　うちのうむみこかゑしねの　いみなみるひとうちのちち　いきしおおきみいいひめか　たけあしにうむたぢまみこ　いみなたけしゐふそふとし　きさらつしとはそふおしゑ　かえしねみこおよつきなる　ことしそやなりみるおみて　うちのうむみこかゑしねの　いみなみるヒとうちのちゝ　いきしおオきみいゝヒめカ　たけあしにうむたぢまみこ　いみなたけしゐ二十二とし　きさらつしとハそ二おしゑ　かえしねみこおよつｷｼなる　ことし十八なり 41 みそよとし　なかつきやかにきみまかる　わかみやかみにつかえんと　もはひとほまてみあえなす　いきますことくあくるふゆ　おくるうねびのまなごたに　なそよにましておくるとみ　とはずかたりやわかみやも　おくりおさめて三十よとし　なカつきやかにきみまかる　わかみやかみにつかえんと　ﾓｰハ一とホまてみあえなす　いきますことくあくるふゆ　おくるうねびのまなごたに　七十よにましておくるとみ　とはずかたりやわかみやも　おくりおさめて 42 みなかえしますときあすす　ふもよそみとしつみゑはる　むつきつうゑはこかきしゑ　あまつひつきおうけつきて　かゑしねあめのすめらきみ　かさりおかませうつきゐか　みうゑきさきとはゝおあげ　かたきわきかみみなかえしますときｱｶすゝ　二モよ十三としつみゑはる　むつきつうゑハ九かきしゑ　ｱｶまつヒつきおうけつきて　かゑしねｱｶめのすメらきみ　かさりおカませうつき五か　みうゑきさきとはゝおあげ　かたきわきかみ 43 ゐけこころ　みやこうつしてはつとしに　いつしこころおけくにとみ　きみとしみそひさかいおか　わかみやのときわかはゑか　ぬなきめはすけさだひこか　めのおおゐめはながはしに　をしてあつかふかりすけよ　うちはべむたりゐけこゝろ　みやこうつしてハつとしに　いつしこゝろおけくにとみ　きみとし三十一さかいおか　わかみやのときわかハゑカ　ぬなｷｼめはすけさだヒこカ　めのおゝゐめはなガはしに　をしてあつかふかりすけよ（助夜）　うちはべむたり 44 しもよたり　あおめみそたりふそことし　きしゑはつみかきさきたつ　よそたりひめのとしそゐぞ　むかしやひこにゆりひめお　たまえはうめるあめゐだき　このあめおしそまこむすめ　よそたりはこれみそひとし　うちみやのあにしもよたり　あおめ三十たり二十九とし（解詞）　きしゑハつ三かきさきたつ　よそたりヒめのとし十五ぞ　むかし八ヒこにゆりヒめお　たまえはうめるｱｶめ五だき　このｱｶめおしｿｰまこむすめ　よそたりはこれ三十一とし　うちみやのあに 45 おきつよそ　なるけくにとみよそゐとし　さつきそゐかにきさきうむ　いむなおしきねあめたらし　ひこくにのみこよそことし　きみゑはつひにきさきうむ　いむなおしひとやまとたり　ひこくにのみこうむときに　あさひかかやきおきつよそ　なるけくにとみ四十五とし　さつきそ五かみきさきうむ　いむなおしｷｼねｱｶめたらし　ヒこくにのみこよ十九とし　きみゑハつヒにきさきうむ　いむなおし（唖）ヒと（解）やまとたり　ヒこくにのみこうむときに　あさヒかゝやき 46 むそやとし　むつきそよかにおしひとお　わかみやとなすとしはたち　あすおしきねおおきみとし　かすがおためふやそみとし　あきはつきゐかきみまかる　としももそみぞとみきさき　みなととまりてもにつかふ　みこかみまつるむ十八とし　むつき十よかにおしヒとお（解御）　わかみや（若宮）となすとしはたち　あすおしきねおオきみとし　かすガおたまふやそ三とし　あきハつき五かきみまかる　としもゝ十三ぞとみきさき　みなとゝまりてﾓｰにつかふ　みこ（巫）かみまつる 47 としみそゐ　おやにつかえてたみをさむ　かれあにおきみうえなひて　そのこおおやけあわたおの　かきもといちしそとみまめ　きみとしことのはつきゐか　やよのもまつりまことなるかなときあすす　みもふそむとしとし三十五　オやにつかえてたみをさむ　かれあにオきみうえなひて　そのこおゝやけあわたおノ　かきもといちし十とみまめ　きみとしことのはつき五か　やよのﾓｰまつりまことなるかなときｱｶすゝ　みモ二十むとし 48 はつのなか　あまつひつきおうけつきて　たりひこくにのあまつきみ　いむなおしひとくらひなる　かさりおたみにおがませて　しきながはゑかながひめお　おおすけきさきとちゐさか　ひこかゐさかめうちきさき　ながはしにいてハつの七か　ｱｶまつヒつｷｼおうけつｷｼて　たりヒこくにのｱｶまつきみ　いむなおしヒとくらひなる　かさりおたみにおガませて　しｷｼなガはゑカなガヒめお　おゝすけきさき十ち五さか　ヒこカゐさかめうちきさき　なガはしにいて 49 をしてもり　すへてそふなりふとしふゆ　むろあきつしまにいみやこ　そひほむれくもほおむしお　つぐれはきみのみつからに　はらひかせふのまつりなす　かれよみかえりみつほあつ　よりてほつみにまつりなす　ふそむとしはるをしてもり　すへて十二なり二としふゆ　むろあきつしまにいみやこ　十一ホむれくもホオむしお　つぐれはきみのみつからに　はらひかせふのまつりなす　かれよみかえりみつほあつ　よりてほつみのまつりなす　二十むとしはる 50 きさらそよ　かすかおきみのおしひめお　いれてうちみやことしそみ　みそみとしのちはつきそよ　おくるみうえのおもむろお　はかたのほらにおさむなり　とみめのからもみなおさむ　いきるみたりもおひまかる　あめみこのりやきさら十よ　かすカオきみのおしヒめお　いれてうちみやことし十三　三十三としのちはつき十四　おくるみうえのおもむろお　はかたのほらにおさむなり　とみめのからも（空母）みなおさむ　いきる三たりもおひまかる（御暇軽）　ｱｶめみこのりや 51 ゐそひとし　なかつきはつひきさきうむ　いむなねこひこおおやまと　ふとにのみこぞなそむとし　はるむつきゐかねこひこの　としふそむたつよつきみこ　こそふとしはるするがみや　はふりはらのゑたてまつる　みこもふせども五十一とし　なカつきハつヒきさきうむ　いむなねこヒこおゝやまと　ふとに（太仁）のみこぞ七十六とし　はるむつき五かねこヒこの　とし二十むたつよつきみこ　九十二としはるするガみや　はふりはらのゑたてまつる　みこもふせドも 52 きみうけず　みよももふとしむつきこか　きみまかるとしももみそな　みこもはおさむよそやのち　わかみやにいでまつりこと　ながつきみかにおもむろお　たまでにおくりゐたりおふ　ともにおさめてあきつかみかなきみうけず　みよもゝふとしむつき九か　きみまかるとしもゝ三十七　みこﾓｰハおさむ四十八のち　わかみやにいでまつりこと　なガつき三かにおもむろお　たまでにおくり五たりおふ　ともにおさめてｱｶきつかみかな