とりあわせたちはなのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　とりあわせたちはなのあや たまきみや　ふそなほはつき なかをみと　いくさうつわお みてくらに　うらとえばよし ゆみやたち　もろのやしろに をさめしむ　かんへさためて よりよりに　うつわにまつる はしめなり　ふそやほかんな 　とりあわせ たちはなのアや たまきみや 　二十なホはつき なかをみと 　いくさうつわお みてくらに 　うらとえばよし ゆみやたち 　もろのやしろに をさめしむ 　かんへさためて よりよりに 　うつわにまつる はしめなり 　二そ八ホかんな 2 ゐかまかる　あにやまとひこ ねづきふか　おもぬろおくる つきさかに　はへるひとらお いきながら　うづめばさけび ついにかる　いぬとりはむお きこしめし　あわれにおぼす みことのり　いきおめぐまて からするは　いたましひかな 五かまかる 　アにやまとヒこ ねづき二か 　おもむろおくる つきさかに 　はへるヒとらお いきなガら 　うづめばさけび ついにかる 　いぬとりはむお（零御） きこしめし 　あわれにおぼす みことのり 　いきおめぐまて からするは 　いたましひかな 3 ふるのりも　よからぬみちは やむべしぞ　みそほはつむか みことのり　みこゐそきねと たりひこと　のそむところお もふすべし　ゐそきねいわく ゆみやゑん　たりひこいわく くらいゑん　きみふたみこの のぞむまま　ゆみやたまわる ふるのりも 　よからぬみちは やむべしぞ 　三十ホハつむか みことのり 　みこ五十ｷｼねと たりヒこと 　のそむところお もふすべし 　五十ｷｼねいわく ゆみやゑん 　たりヒこいわく くらいゑん 　きみ二たみこの のぞむまゝ 　ゆみやたまわる 4 あにのみや　おとはくらいお つぐべしと　みそふほふつき むかまかる　きさきひはずの みおくりは　もろとみめして みことのり　さきのおひかれ よからねば　このおこなひは いかにせん　のみのすくねか もふさくは　いけるおうつむ あにのみや 　おとはくらいお つぐべしと 　三十二ホフつき 六かまかり 　きさきヒはずの みおくりは 　もろとみめして みことのり 　さきのおひかれ よからねば 　このおこなひは いかにせん 　のみのすくねか もふさくは 　いけるおうつむ 5 ためしとは　あによからんや はからんと　いつものはしべ ももめして　はにでこおよび くさくさの　かたちつくりて たてまつる　いまよりのちは はしものお　いけるにかえて みささきに　うえてためしと なすべしや　きみよろこびて ためしとは 　あによからんや はからんと 　いつものはしべ もゝめして 　はにでこおよび くさくさの 　かたちつくりて たてまつる 　いまよりのちは はしものお 　いけるにかえて みさゝきに 　うえてためしと なすべしや 　きみよろこびて 6 みことのり　なんぢかはかり わかこころ　よしとはにわの たてものお　のちのためしと さたまりて　のみのすくねお あつくほめ　かたしところお たまわりて　はしのつかさぞ みそみとし　みわのたたねこ やましろか　たちにいたれば みことのり 　なんぢカはかり わカこゝろ 　よしとはにﾜｶの たてものお 　のちのためしと さたまりて 　のみのすくねお あつくホめ 　かたしところお たまわりて 　はしのつかさぞ 三十三とし 　三ﾜｶのたゝねこ やましろカ 　たちにいたれば 7 さらずとふ　むすめひとりお みやにこふ　たれにやりても ふはうらむ　これさしたまえ こたえいふ　あすかもかみの みまえにて　これさだめんと ともにゆく　みおやのかみに にきてなし　たてまつるわか あめつちの　みよのさかえお さらずとふ 　むすめ一とりお 三やにこふ 　たれにやりても 二はうらむ 　これさしたまえ こたえいふ 　あすかもかみの みまえにて 　これさだめんと ともにゆく 　みオやのかみに にｷｼてなし 　たてまつるわか ｱｶめつちの 　みよのさかえお 8 いわはるる　めそのみおやの かみぞたふとき ときにかみ　つげのみうたに よのなかにものおもふひとの ありといふはわれおたのまぬ ひとにぞありける かみうたお　ききてたたねこ いわくこれ　まよふゆえなり いわはるゝ 　めｿｰのみオやの かみぞたふとき ときにかみ 　つげのみうたに よのなかにものおもふヒとの アりといふはわれおたのまぬ ヒとにぞアりける かみうたお 　きゝてたゝねこ いわくこれ 　まよふゆえなり 9 いまよりそ　ももかもふでて きたりませ　われはからんと ゆくきぶね　たたねこかうた あわうみの　あづみのかみと すみのゑも　ともにきぶねの まもりかみかな かもにゆき　わけいかつちの かみもまた　にきてとわかと いまよりそ 　もゝかもふでゝ きたりませ 　われはからんと ゆくきぶね 　たゝねこカうた あわうみの 　あづみのかみと すみのゑも 　ともにきぶねの まもりかみかな かもにゆき 　わけいかつちの かみもまた 　にｷｼてとわかと 10 ひとぐさお　わけいかつちの まもるゆえ　みよはおさまる かものかんかぜ たたねこは　かえりもふさく かものみや　あるるおふして おもみれば　かもといせとは みおやなり　すてにやぶれて いづほそし　まもりほそきは ヒとぐさお 　わけいかつちの まもるゆえ 　みよはおさまる かものかんかぜ たゝねこは 　かえりもふさく かものみや 　あるゝおふして おもみれば 　かもといせとは みオやなり 　すてにやぶれて いづほそし 　まもりほそきは 11 おとろひか　きみきこしめし たたねこか　まごくらまろお いわひぬし　なもおおかもと かもやしろ　さらにつくらせ ねつきもち　みおやわたまし あすそむか　わけいかつちの みやうつし　おおたたねこお さおしかの　にきておさむる おとろひか 　きみきこしめし たゝねこカ 　まごくらまろお いわひぬし 　なもおゝかもと かもやしろ 　さらにつくらせ ねつきもち 　みオやわたまし あすそむか 　わけいかつちの みやうつし 　おゝたゝねこお さおしかの 　にきておさむる 12 つきのとし　かもにみゆきの みちつくり　さたにうちはし つくりきの　きづはかりはし やよひはひ　やすともそろえ みやこでて　たまみづやどり ふかかあひ　みてくらおさむ みおやかみ　やましろふちか みあえなす　みかきぶねより つｷｼのとし 　かもにみゆきの みちつくり 　さらにうちはし つくりきの 　きづはかりはし やよひハヒ 　やすともそろえ みやこでゝ 　たまみづやどり 二かかあひ 　みてくらおさむ みオやかみ 　やましろふちカ みあえなす 　三かきぶねより 13 かもにゆき　わけいかつちの おほかみに　みてくらおさめ かもつみか　にいとのまえに とりけあふ　きみたのしめば わらんべか　いろよきとりお ほめいわく　いよかまはだよ きみとけず　まてにとふいま わらんべか　かまはだはなに かもにゆき 　わけいかつちの おほかみに 　みてくらおさめ かもつみカ 　にいとのまえに とりけあふ 　きみたのしめば わらんべカ 　いろよきとりお ほめいわく 　いよかまはだよ きみとけず 　まてにとふいま わらんべカ 　かまはだはなに 14 いわくこれ　はやりうたなり おほくにか　むすめかまはた うつくしく　あめにかかやく かれなつく　よかうぢにゆく みちすがら　よきひとえんは しるしあれ　ほことりいのり おほかめお　つけはなるいし これしるし　うぢのかめいし いわくこれ 　はやりうたなり おほくにカ 　むすめかまはた うつくしく 　ｱｶめにかゝやく かれなつく 　四かうぢにゆく みちすガら 　よきヒとえんは しるしあれ 　ほことりいのり おほかめお 　つけはなるいし これしるし 　うぢのかめいし 15 かえるのち　さらずかむすめ よびのほせ　かまはだとへお きさきとし　いわつくわけの みこおうむ　いむなとりひこ ふちかめの　かりはたとへも みおやわけ　ゐいしたりひこ ゐたけわけ　みたりうむなり みそゐほの　なづきゐそきね かえるのち 　さらずカむすめ よびのほせ 　かまはだとへお きさきとし 　いわつくわけの みこおうむ 　いむなとりヒこ ふちカめの 　かりはたとへも みオやわけ 　五いしたりヒこ ゐたけわけ 　三たりうむなり 三十五ほの 　なづき五そきね 16 たかいしと　ちぬのいけほる めづきほる　さきとあとみと もろくにに　やものいけみぞ つくらしむ　なりわひふえて たみとめる　みそなほはつひ おみゑたつ　たりひこはそや よつきみこ　みそこほめづき ゐそきねは　うちみでつくる たかいしと 　ちぬのいけホる めづきほる 　さきとあとみと もろくにゝ 　八モのいけみぞ つくらしむ 　なりわひふえて たみとめる 　三十七ホハつヒ オみゑたつ 　たりヒこは十八 よつｷｼみこ 　み十九ホめづき 五十ｷｼねは 　うちみでつくる 17 ちつるきお　あかはだかとも なおつけて　おしさかにおく このときに　しとりへたてべ おほあなし　ゆみやはつかし たまべかみ　あまのおさかべ ちのへきべ　たちはかせべの としなへお　あわせたまわる にしきみこ　ちつるきうつす 千つるｷｼお 　あかはだかとも なおつけて 　おしさかにおく このときに 　しとりへたてべ おほあなし 　ゆみやはつかし たまべかみ 　ｱｶまのおさかべ ちのへきべ 　たちはかせべの 十しなへお 　あわせたまわる にしきみこ 　千つるｷｼうつす 18 いそのかみ　かみかかすがの いちかわに　つげおさめしむ にしきみこ　つかさとなせる むそよとし　さみたれよそか ふりつづき　いなだみもちに いたみかる　きみにもふせば みづからに　かせふのまつり なしませば　やはりわかやき いそのかみ 　かみカかすガの いちかわに 　つげおさめしむ にしきみこ 　つかさとなせる 六十よとし 　さみたれよ十か ふりつゞき 　いなダみもちに いたみかる 　きみにもふせば みづからに 　かせふのまつり なしませば 　やはりわかやｷｼ 19 みつほなる　かえりもふでの ほつみおも　みつからまつり たまふゆえ　くにゆたかなり やそなほの　きさらきゐかに にしきみこ　いもとにいわく われおいぬ　みたからもれよ をなかひめ　いなみていわく たおやめの　ほこらたかくて みつほなる 　かえりもふでの ほつみおも 　みつからまつり たまふゆえ 　くにゆたかなり 八十なホの 　きさらｷｼゐかに にしきみこ 　いもとにいわく われオいぬ 　みたからもれよ をなかヒめ 　いなみていわく たおやめの 　ほこらたかくて 20 またいわく　たかけれはこそ わかつくる　かみのほこらも かけはしの　ままとうたえば おなかひめ　ものへとちねに またさづく　たにはみかそか いゑのいぬ　なはあしゆきか くひころす　むじなのはらに やさかにの　たまありおさむ またいわく 　たかけれはこそ わかつくる 　かみのほこらも かけはしの 　まゝとうたえば オなかヒめ 　ものへ十ちねに またさづく 　たにはみかそカ いゑのいぬ 　なはアしゆきカ くひころす 　むじなのはらに 八さかにの 　たまありおさむ 21 いそのかみ　やそやふみそか みことのり　われきくむかし しらきみこ　ひほこかつとの たからもの　たしまにあるお いまみんと　ひぼこかひまご きよひこに　さおしかやれば たてまつる　はぼそあしたか うかがたま　いづしこかたな いそ（急）のかみ 　八そやフみ十か みことのり 　われきくむかし しらｷｼみこ 　ヒほこカつとの たからもの 　たしまにあるお いまみんと 　ヒぼこカひまご きよヒこに 　さおしかやれば たてまつる 　ハぼそあしたか うかガたま 　いづしこかたな 22 いつしほこ　ひかがみくまの ひもろげず　いてあさのたち やつのうち　いつしこかたな のこしおき　そてにかくして はきいつる　すめらきこれお しらさずて　みきたまはれば のむときに　はだよりおちて あらわるる　きみみていわく いつしほこ 　ヒかガみくまの ひもろげず 　いてあさのたち 八つのうち 　いつしこかたな のこしおき 　そてにかくして はきいつる 　すメらｷｼこれお しろさずて 　みきたまはれば のむときに 　はだよりおちて あらわるゝ 　きみみていわく 23 それなんぞ　ここにきよひこ かくしゑず　ささくたからの たぐいなり　きみまたいわく そのたから　あにはなれさる たぐいかと　よつてささげて おさめおく　のちにひらけば これうせぬ　きよひこめして もしゆくや　こたえもふさく それなんぞ 　こゝにきよヒこ かくしゑず 　さゝくたからの たぐいなり 　きみまたいわく そのたから 　あにはなれさる たぐいかと 　よつてさゝげて おさめおく 　のちにひらけば これうせぬ 　きよヒこめして もしゆくや 　こたえもふさく 24 さきのくれ　こたちみづから きたれとも　そのあすのひに またうせぬ　きみかしこみて またとわず　おのづといたる あはぢしま　かみとまつりて やしろたつ　こそほきさはひ みことのり　かぐおもとめに たしまもり　とこよにゆけよ さきのくれ 　こたちみづから きたれとも 　そのあすのヒに またうせぬ 　きみかしこみて またとわず 　おのづといたる あはぢしま 　かみとまつりて やしろたつ 　九そホきさハヒ みことのり 　かくおもとめに たしまもり 　とこよにゆけよ 25 わかおもふ　くにとこたちの みよのはな　こそこほさしゑ あふみはひ　きみまかるとし ももみそな　みこのもはいり よそやよる　はにたてものし しはすそか　すがらふしみに みおくりの　たびもかかやく かみのみゆきぞ わカおもふ 　くにとこたちの みよのはな 　九十九ホさしゑ ｱｶフみハヒ 　きみまかるとし もゝ三十七 　みこのﾓｰハいり よそ八よる 　はにたてものし しはす十か 　すガらフしみに みおくりの 　たびもかゝやく かみのみゆきぞ 26 あくるはる　やよいにかえる たしまもり　ときしくかぐつ ふそよかご　かぐのきよさほ かぶよさほ　もちきたるまに きみまかる　みやげなかばお わかみやえ　なかばおきみの みささきに　ささげもふさく これゑんと　はるかにゆきし あくるハる 　やよいにかえる たしまもり 　ときしくかぐつ 二十四かご 　かグのき四さほ かぶ四さほ 　もちきたるまに きみまかる 　みやげなかばお わかみやえ 　なかばおきみの みさゝきに 　さゝげもふさく これゑんと 　はるかにゆきし 27 とこよとは　かみのかくれの およびなき　ふりおなしむの ととせぶり　あにおもいきや しのきゑて　さらかえるとは すめらきの　くしひによりて かえるいま　すでにさります とみいきて　なにかせんとて おひまかる　もろもなんだで とこよとは 　かみのかくれの およびなき 　ふりおなしむの 十とせぶり 　あにおもいきや しのｷｼゑて 　さらかえるとは すメらｷｼの 　くしヒによりて かえるいま 　すでにさります とみいきて 　なにかせんとて おひまかる 　もろもなんだで 28 かぐよもと　とのまえにうゑ かぶよもと　すがはらにうゆ のこしふみ　みこみたまひて かぐきみか　はなたちばなは かれかつま　おしやまやりて よばしむる　ちちもとひこと のほりくる　みこよろこびて もとひこに　ゆるしはたまひ かぐよもと 　とのまえにうゑ かぶよもと 　すガはらにうゆ のこしフみ 　みこみたまひて かぐきみカ 　はなたちばなは かれカつま 　おしやまやりて よばしむる 　ちゝもとヒこと のほりくる 　みこよろこびて もとヒこに 　ゆるしハたまひ 29 もおつとむ　はなたちばなか さつきまつ　よはにうむこに みことのり　むかしのひとの こおととむ　ことたちはなと なおたまひ　にたるすがたの おしやまに　とつぐははこも おんめぐみ　ふかきゆかりの ためしなるかな ﾓｰおつとむ 　はなたちばなカ さつきまつ 　よはにうむこに みことのり 　むかしのヒとの ｺｰおとゝむ 　ｺｰとたちはなと なおたまひ 　にたるすガたの おしやまに 　とつぐはゝこも オんめぐみ 　ふかきゆかりの ためしなるかな