あつたかみよおいなむあや

頁 音　　　　　霊 数　　　　　霊 1 　あつたかみよおいなむあや まきむきの　ひしろのこよみ よそみはる　やまとたけきみ きそぢより　いたるおはりの たけどめか　まこのむらじの ゐゑにいる　つまみやずひめ みやこより　おくりてちちか ゐゑにまつ　いまきみここに 　あつたかみよおいなむあや まきむきの　ひしろのこよみ よ十三はる　やまとたけきみ きそぢより　いたるおはりの たけどめか　まこのむらじの ゐゑにいる　つまみやずひめ みやこより　おくりてちちか 五ゑにまつ　いまきみここに 2 つきおこす　きみのたまわく さかおりの　みやはむかしの はらのみや　なおながらえり わかねがひ　うつしてひめと たのしまん　むらじもふさく とみゆきて　ゑかきうつさん きみゑゑす　むらじくたりて さかおりの　みやおくわしく つきおこす　きみのたまわく さかおりの　みやはむかしの はらのみや　なおながらえり わかねがひ　うつしてひめと たのしまん　むらじもふさく とみゆきて　ゑかきうつさん きみゑゑす　むらじくたりて さかおりの　みやおくわしく 3 ゑにうつし　かゑことすれば やまとだけ　あらふるかみの あるおきき　つるきときおき かろんじて　いたるかみぢに にきてなく　ゆきすぐみちに いふきかみ　おおろちなして よこたわる　かみとはしらず やまとたけ　おろちにいわく ゑにうつし　かゑことすれば やまとだけ　あらふるかみの あるおきき　つるきときおき かろんじて　いたるかみぢに にきてなく　ゆきすぐみちに いふきかみ　おおろちなして よこたわる　かみとはしらず やまとたけ　おろちにいわく 4 これなんぢ　あれかたかみの つかひなり　あにもとむるに たらんやと　ふみこえゆけば いふきかみ　つららふらして かおうはふ　しいてしのきて おしあゆみ　わづかいでゆく こころゑひ　もゆるごとくに あつけれは　いづみにさます これなんぢ　あれかたかみの つかひなり　あにもとむるに たらんやと　ふみこえゆけば いふきかみ　つららふらして かおうはふ　しいてしのきて おしあゆみ　わづかいでゆく こころゑひ　もゆるごとくに あつけれは　いづみにさます 5 さめかゐや　みあしいたむお ややさとり　おはりにかえり みやづめの　ゐゑにいらずて いせのみち　おづのひとまつ これむかし　ほつまくたりの みあえどき　ときおくつるき まつのねに　おきわすれしか ながらえり　かれにあげうた さめかゐや　みあしいたむお ややさとり　おはりにかえり みやづめの　ゐゑにいらずて いせのみち　おづの一とまつ これむかし　ほつまくたりの みあえどき　ときおくつるき まつのねに　おきわすれしか ながらえり　かれにあげうた 6 おわすれど　ただにむかへる ひとつまつ　あはれひとまつ ひとにせば　きぬきせまじお たちはけまじお いささかみ　なくさみゆけと あしいたみ　みゑにまがれは みゑむらぞ　つゑつきざかも ややこえて　のほのにいたみ おわすれど　ただにむかへる 一とつまつ　あはれひとまつ ひとにせば　きぬきせまじお たちはけまじお いささかみ　なくさみゆけと あしいたみ　みゑにまがれは 三ゑむらぞ　つゑつきざかも ややこえて　のほのにいたみ 7 おもければ　とりこゐたりお うぢにやり　かしまみことの すえびとぞ　きびたけひこは みやこぢえ　のぼせもふさく そのふみに　はなひこもふす とみむかし　みことおうけて ほづまうち　あめのめぐみと いづにより　あらふるかみも おもければ　とりこ五たりお うぢにやり　かしまみことの すえびとぞ　きびたけひこは みやこぢえ　のぼせもふさく そのふみに　はなひこもふす とみむかし　みことおうけて ほづまうち　あめのめぐみと いづにより　あらふるかみも 8 まつろえば　ふつくをさめて いまここに　かえればいのち ゆふづくひ　こいねがわくは いつのひか　みことかえさん のにふして　たれとかたらん おしむらく　まみゑぬことよ あめののりかな ふみとめて　きみいわくわれ まつろえば　ふつくをさめて いまここに　かえればいのち ゆふづくひ　こいねがわくは いつのひか　みことかえさん のにふして　たれとかたらん おしむらく　まみゑぬことよ あめののりかな ふみとめて　きみいわくわれ 9 きつおむけ　ことなれはみお ほろぼせる　かれらやすます ひもなきと　なつかはぎして はなふりお　みなわけたまひ うつよめは　あつたのかみと はやなると　ゆあみはおかえ さにむかひ　ひとみいなむの うたはこれぞと きつおむけ　ことなれはみお ほろぼせる　かれらやすます ひもなきと　なつかはぎして はなふりお　みなわけたまひ うつよめは　あつたのかみと はやなると　ゆあみはおかえ さにむかひ　ひとみいなむの うたはこれぞと 10 あつたのり いなむとき　きつのしかぢと たらちねに　つかえみてねど さこくしろ　かみのやてより みちうけて　うまれたのしむ かえさにも　いざなひちどる かけはしお　のぼりかすみの たのしみお　くもゐにまつと あつたのり いなむとき　きつのしかぢと たらちねに　つかえみてねど さこくしろ　かみのやてより みちうけて　うまれたのしむ かえさにも　いざなひちどる かけはしお　のぼりかすみの たのしみお　くもゐにまつと 11 ひとにこたえん ももうたひ　ひがらめおとぢ かみとなる　なすことなくて いとなみす　うたはおはりえ きびのぼり　ふみささくれば すめらきは　ゐもやすからず あぢあらず　ひめもすなげき のたまわく　むかしくまそか ひとにこたえん ももうたひ　ながらめおとぢ かみとなる　なすことなくて いとなみす　うたはおはりえ きびのぼり　ふみささくれば すめらきは　ゐもやすからず あぢあらず　ひめもすなげき のたまわく　むかしくまそか 12 そむきしも　まだあげまきに むけえたり　まてにはべりて たすけしに　ほつまおうたす ひとなきお　しのびてあだに いらしめば　あけくれかえる ひおまつに　こはそもなんの わざはひぞ　ゆぐりもなくて あからめす　たれとみわざお そむきしも　まだあげまきに むけえたり　まてにはべりて たすけしに　ほつまおうたす ひとなきお　しのびてあだに いらしめば　あけくれかえる ひおまつに　こはそもなんの わざはひぞ　ゆぐりもなくて あからめす　たれとみわざお 13 をさめんや　もろにのりして かみおくり　ときにおもむろ なるいとり　いづればもろと みささきの　みひつおみれば かんむりと　さくとみはもと ととまりて　むなしきからの しらいとり　おひたづぬれば やまとくに　ことひきはらに をさめんや　もろにのりして かみおくり　ときにおもむろ なるいとり　いづればもろと みささきの　みひつおみれば かんむりと　さくとみはもと ととまりて　むなしきからの しらいとり　おひたづぬれば やまとくに　ことひきはらに 14 おはよえた　おきてかわちの ふるいちに　またよはおつる そこここに　なすみさざきの しらとりも　つひにくもゐに とびあがる　おばはあたかも かみのよの　よはきしぞこれ きつもみな　たせばまかれる あめのりぞ　このきみひしろ おは四えた　おきてかわきの ふるいちに　また四はおつる そこここに　なすみさざきの しらとりも　つひにくもゐに とびあがる　おばはあたかも かみのよの　よはきしぞこれ きつもみな　たせばまかれる あめのりぞ　このきみひしろ 15 すめらきの　ふのみこははは いなひひめ　しはすのもちに もちつきて　もちはななして ふたごうむ　をうすもちひと とはこうす　はなひこもこれ あめのなぞ　ひとなるのちに くまそまた　そむけばこうす ひとりゆき　おとめすがたと すめらきの　二のみこははは いなひひめ　しはすのもちに もちつきて　もちはななして 二たごうむ　をうすもちひと とはこうす　はなひこもこれ あめのなぞ　ひとなるのちに くまそまた　そむけばこうす 一とりゆき　おとめすがたと 16 なりいりて　はたのつるきで むねおさす　たけるしばしと ととめいふ　なんちはたれぞ われはこれ　いますへらきの このこうす　たけるかいわく やまとには　われにたけたは みこはかり　かれみなつけん ききますや　ゆるせばささぐ なりいりて　はたのつるきで むねおさす　たけるしばしと ととめいふ　なんちはたれぞ われはこれ　いますめらきの このこうす　たけるかいわく やまとには　われにたけたは みこはかり　かれみなつけん ききますや　ゆるせばささぐ 17 やまとだけ　みこなおかえて うちをさむ　あめのほまれや やまとたけ　いますのまこの たんやかめ　ふたぢいりひめ うむみこは　いなよりわけの たけひこと　たりなかひこの かしきねと　ぬのおりひめと わかたけそ　きびたけひこか やまとだけ　みこなおかえて うちをさむ　あめのほまれや やまとたけ　いますのまこの たんやかめ　二たぢいりひめ うむみこは　いなよりわけの たけひこと　たりなかひこの かしきねと　ぬのおりひめと わかたけそ　きびたけひこか 18 あなとたけ　うちつまにうむ たけみこと　ときわけとなり おしやまか　おとたちはなお すけつまに　わかたけひこと いなりわけ　あしかみかまみ たけこがひ　いきながたわけ ゐそめひこ　いがひこらうむ おはりかめ　みやづひめまた あなとたけ　うちつまにうむ たけみこと　十きわけとなり おしやまか　おとたちはなお すけつまに　わかたけひこと いなりわけ　あしかみかまみ たけこがひ　いきながたわけ 五そめひこ　いがひこらうむ おはりかめ　みやづひめまた 19 のちのつま　たけたとさえき ふたりうむ　そよそひめあり さきのつま　みなかれいまは みやづひめ　ひとりあわんと はらみより　こころほそくも かけはしお　しのきのぼれば みやづひめ　ねまきのままに いてむかふ　ひめのもすそに のちのつま　たけたとさえき 二たりうむ　そよそ一めあり さきのつま　みなかれいまは みやづひめ　一とりあわんと はらみより　こころほそくも かけはしお　しのきのぼれば みやづひめ　ねまきのままに いてむかふ　ひめのもすそに 20 つきおけの　しみたるおみて やまとたけ　みしかうたして ひさかたの　あまのかぐやま とがもより　さわたりくるひ ほそたはや　かひなおまかん とはすれと　さねんとあれは おもえども　なかきけるその つきたちにけり つきおけの　しみたるおみて やまとたけ　みしかうたして ひさかたの　あまのかぐやま とがもより　さわたりくるひ ほそたはや　かひなおまかん とはすれと　さねんとあれは おもえども　なかきけるその つきたちにけり 21 ひめかえしうた たかひかる　あまのひのみこ やすみせし　わかおほきみの あらたまの　としかきふれば うへなうへなきみまちがたに わかきける　おすひのすそに つきたたなんよ やまとたけ　おばよりたまふ ひめかえしうた たかひかる　あまのひのみこ やすみせし　わかおほきみの あらたまの　としかきふれば うへなうへなきみまちがたに わかきける　おすひのすそに つきたたなんよ やまとたけ　おばよりたまふ 22 むらくもお　ひめのやにおき いふきやま　かえさはいせぢ いたはれば　みやこおもひて 　はしきやしわきべの 　かたゆくもいたちくも のこしうた　みこやうからに おりあひの　つずはやかたで いでたつは　たびやにあえる むらくもお　ひめのやにおき いふきやま　かえさはいせぢ いたはれば　みやこおもひて 　はしきやしわきべの 　かたゆくもいたちくも のこしうた　みこやうからに おりあひの　つずはやかたで いでたつは　たびやにあえる 23 まろびとと　まよひのこさぬ さとしうた　ふかきこころの みちびきそこれ のほのにて　かみなるときに のこしうた　みやづひめえと あいちだの　おとめかとこに わかおきし　いせのつるきの たちわかるやわ まろびとと　まよひのこさぬ さとしうた　ふかきこころの みちびきそこれ のほのにて　かみなるときに のこしうた　みやづひめえと あいちだの　おとめかとこに わかおきし　いせのつるきの たちわかるわや 24 このわかは　いもせのみちは つらなりて　たちわかるれと つりのこは　きれはせぬぞと みちびきお　たつるあめのり みやづひめ　もたえたえいり ややいけり　ちちははらみの ゑおうつし　みやこにのぼり わかみやの　ねがひのままお このわかは　いもせのみちは つらなりて　たちわかるれと つりのこは　きれはせぬぞと みちびきお　たつるあめのり みやづひめ　もたえたえいり ややいけり　ちちははらみの ゑおうつし　みやこにのぼり わかみやの　ねがひのままお 25 もうしあげ　あいちだにまつ みやなりて　わたましこえは みことのり　たたねこいはふ さこしかど　むらじかふとの みこたちお　みゆきのそなえ おごそかに　ことひきはらの みささきに　おちしおはよつ ふるいちの　おはよつともに もうしあげ　あいちだにまつ みやなりて　わたましこえは みことのり　たたねこいはふ さこしかど　むらじかふとの みこたちお　みゆきのそなえ おごそかに　ことひきはらの みささきに　おちしおは四つ ふるいちの　おはよつともに 26 もちきたり　のほののかふり さくみはも　みたまげにいれ しらみこし　ひしろよそよほ やよひそひ　たそかれよりぞ みこしゆき　のほのおひかし もろつかさ　かたむたひまつ さきかりは　さかきにふそり そえかふど　さるたひこかみ もちきたり　のほののかふり さくみはも　みたまげにいれ しらみこし　ひしろ四十よほ やよひ十一　たそかれよりぞ みこしゆき　のほのおひかし もろつかさ　かたむたひまつ さきかりは　さかきに二十り そえかふど　さるたひこかみ 27 みかほあけ　かふどやたりは やもとはた　おおかふどのは かふりみは　みはしらもちて とみやたり　おしやますくね かふりみは　よはきしもちて とみむたり　きびたけひこも おなじまえ　おおたんやわけ かふりみは　つるきささげて みかほあけ　かふど八たりは 八もとはた　おおかふどのは かふりみは　みはしらもちて とみやたり　おしやますくね かふりみは　よはきしもちて とみ六たり　きびたけひこも おなじまえ　おおたんやわけ かふりみは　つるきささげて 28 とみそたり　みこしあおほひ おさのとみ　いえばとみそり みこずへは　きぬふたなかれ よたけやた　みこみこすへに すかりゆく　あまてるかみの のこるのり　いわいさこしか とみそふり　つぎみゆきもり もろづかい　みなおくりゆく とみ十たり　みこしあおほひ おさのとみ　いえばと三十り みこずへは　きぬ二たなかれ 四たけ八た　みこみこすへに すかりゆく　あまてるかみの のこるのり　いわいさこしか とみそ二り　つぎみゆきもり もろづかい　みなおくりゆく 29 よなかまで　かくむよいたり はやみやの　おほまのとのに みこします　よにますごとく みやずひめ　きりひのかゐお もるひらべ　いただきさきに いりまちて　みまえにそなえ もふさくは　このみけむかし いぶきより　かえさにささぐ よなかまで　かく六よいたり はやみやの　おほまのとのに みこします　よにますごとく みやづひめ　きりひのかゐお もるひらべ　いただきさきに いりまちて　みまえにそなえ もふさくは　このみけむかし いぶきより　かえさにささぐ 30 ひるめしお　みづからかしき まちおれど　よらでゆきます ちちくやみ　いままたきます きみのかみ　むべうけたまえ ありつよの　あいちだにまつ きみがひるめし みたびのり　いざよふつきの ほがらかに　しらいとりきて ひるめしお　みづからかしき まちおれど　よらでゆきます ちちくやみ　いままたきます きみのかみ　むべうけたまえ ありつよの　あいちだにまつ きみがひるめし 三たびのり　いざよふつきの ほがらかに　しらいとりきて 31 これおはみ　なるしらくもに かみのこえ　こたふつづうた ありつよの　はらみつほしき ちりおひるめし くしひるお　まことにおそれ おがみさる　おほまとのより みやうつし　さこしかにきて みことあげ　このときこしか これおはみ　なるしらくもに かみのこえ　こたふつづうた ありつよの　はらみつほしき ちりおひるめし くしひるお　まことにおそれ おがみさる　おほまとのより みやうつし　さこしかにきて みことあげ　このときこしか 32 たたねこと　おはりむらしと にいはらの　おほまのかみと なづくなり　かみおくるとき よおいなむ　ちりひるめしと のこるなり　いせにそえいる ゑぞゐたり　いやまいあらず やまとひめ　とがめみかどえ すすめやる　みもろにおけば たたねこと　おはりむらしと にいはらの　おまほのかみと なづくなり　かみおくるとき よおいなむ　ちりひるめしと のこるなり　いせにそえいる ゑぞ五たり　いやまいあらず やまとひめ　とがめみかどえ すすめやる　みもろにおけば 33 ほどもなく　きおきりたみお さまたげる　きみのたまわく ゑみしらは　ひとこころなく おきがたし　ままにわけおく はりまあき　あはいよさぬき さえきべぞ　よそむほのはる ななくさの　みあえにうたの ひかずへる　わかたりひこと ほどもなく　きおきりたみお さまたげる　きみのたまわく ゑみしらは　ひとこころなく おきがたし　ままにわけおく はりまあき　あはいよさぬき さえきべぞ　四十六ほのはる ななくさの　みあえにうたの ひかずへる　わかたりひこと 34 たけうちと　うちにまいらず かれめして　とえばもふさく えらくひは　あそびたわむれ ことわする　くるえとあらば うかがはん　かれにみかきお まもりおる　きみきこしめし いやちこと　あつくめくみて はづきよか　わかたりひこお たけうちと　うちにまいらず かれめして　とえばもふさく えらくひは　あそびたわむれ ことわする　くるえとあらば うかがはん　かれにみかきお まもりおる　きみきこしめし いやちこと　あつくめくみて はづき四か　わかたりひこお 35 よつきみこ　たけうちすくね むねのとみ　みことたけうち おなひどし　ゐそふほさつき すえやかに　きさきいらつめ かみとなる　みおくりのりは あつたのり　おほたんやわけ みけかしき　ちりひるめしと もるひらで　ぬのおしひめに よつきみこ　たけうちすくね むねのとみ　みことたけうち おなひどし　五十二ほさつき すえやかに　きさきいらつめ かみとなる　みおくりのりは あつたのり　おほたんやわけ みけかしき　ちりひるめしと もるひらで　ぬのおしひめに 36 いただかせ　そふたんやわけ さきかりに　つぎはひめみこ すけうちめ　おしもあおめら みそりそふ　つぎもともとの やいろはた　かみことよそや わけそめて　きびのいゑとみ もちならふ　たてものくもに かけはしと　かすみにちどり いただかせ　そふたんやわけ さきかりに　つぎはひめみこ すけうちめ　おしもあおめら 三十りそふ　つぎもともとの やいろはた　かみことよそや わけそめて　きびのいゑとみ もちならふ　たてものくもに かけはしと　かすみにちどり 37 きびはりま　ゑとのたけひこ よはきしお　まてにならびて みはしらは　うちみやのとみ みこしまえ　みこはみこすえ こしかどは　うちしひのおみ こしにのる　もろおくりけり あふみなか　やさかいりひめ うちつみや　ゐそみほほづみ きびはりま　ゑとのたけひこ よはきしお　まてにならびて みはしらは　うちみやのとみ みこしまえ　みこはみこすえ こしかどは　うつしひのおみ こしにのる　もろおくりけり あふみなか　八さかいりひめ うちつみや　五十三ほほづみ 38 みことのり　かえりおもえば やむひなし　こうすかむけし くにめぐり　なさんといせに みゆきなり　おはりつしまに いたるとき　むらじむかえば このごとく　ともにおほまの みやにいり　みつからつくる にきてたて　いわくおやこの みことのり　かえりおもえば やむひなし　こうすかむけし くにめぐり　なさんといせに みゆきなり　おはりつしまに いたるとき　むらじむかえば このごとく　ともにおほまの みやにいり　みつからつくる にきてたて　いわくおやこの 39 ゆぐりなふ　わかれあわねば わすられず　みづからきたり にきてすと　ややひさしくぞ いたましむ　そのよのゆめに つしまもり　しらいとりなる やまとだけ　いわくおをがみ そさのそに　いわくいかんぞ くにのそむ　あめのりなせば ゆぐりなふ　わかれあわねば わすられず　みづからきたり にきてすと　ややひさしくぞ いたましむ　そのよのゆめに つしまもり　しらいとりなる やまとだけ　いわくおをがみ そさのそに　いわくいかんぞ くにのそむ　あめのりなせば 40 くにのかみ　をしえのうたに あめかした　やわしてめぐる ひつきこそ　はれてあかるき たみのたらちね これとけず　つみにおつるお いふきがみ　ひきてかみとす ににきねは　このこころもて ほつまゑて　あまきみとなる くにのかみ　をしえのうたに あめかした　やわしてめぐる ひつきこそ　はれてあかるき たみのたらちね これとけず　つきにおつるお いふきがみ　ひきてかみとす ににきねは　このこころもて ほつまゑて　あまきみとなる 41 うらやみて　かりのおやこぞ みことうけ　きつむけかえる かみしづか　まみえてほぞち あつさたす　たらちのめくみ うまざるや　おりかぞえうた わがひかる　はらみつにしき あつたがみ　もとつしまはに おれるかひかわ うらやみて　かりのおやこぞ みことうけ　きつむけかえる かみしづか　まみえてほぞち あつさたす　たらちのめくみ うまざるや　おりかぞえうた わがひかる　はらみつにしき あつたがみ　もとつしまはに おれるかひかわ 42 みたびのべ　しづのすがたに くもがくれ　きみさめいわく かみのつげ　われはいやしき ひかわがみ　もとにかえると めぐみこる　まよひおさとす しめしなり　むかしいわくは ひとはかみ　かみはひとなり なもほまれ　みちたつのりの 三たびのべ　しづのすがたに くもがくれ　きみさめいわく かみのつげ　われはいやしき ひかわがみ　もとにかえると めぐみこる　まよひおさとす しめしなり　むかしいわくは ひとはかみ　かみはひとなり なもほまれ　みちたつのりの 43 かみはひと　ひとすなほにて ほづまゆく　まことかみなり つげにより　なもあつたがみ みやずひめ　いつきにくらべ かんぬしも　みやづかさなみ あづまぢえ　ゆけばさがむに みあえなす　ましてしおがみ なきいわく　ひめほろぼして かみはひと　ひとすなほにて ほづまゆく　まことかみなり つげにより　なもあつたがみ みやずひめ　いつきにくらべ かんぬしも　みやづかさなみ あづまぢえ　ゆけばさがむに みあえなす　ましてしおがみ なきいわく　ひめほろぼして 44 まみえゑす　きみもなんだに とらがしは　さかきみすがた たてまつる　きみみたまえば やまとだけ　いけるすがたに あふごとく　ひとたびあひて よくにたる　かれはめぐろと そのさとお　なつけたまわる かみすがた　おほやまみねに まみえゑす　きみもなんだに とらがしは　さかきみすがた たてまつる　きみみたまえば やまとだけ　いけるすがたに あふごとく　一とたびあひて よくにたる　かれはめぐろと そのさとお　なつけたまわる かみすがた　おほやまみねに 45 やしろなす　みふねかづさえ あほのはま　みさごゑはむお たみにとふ　あれはうむきと しづかはむ　なますもよしと むつかりか　かまたすきして とるうむき　なますになして すすむれば　かしはともへと なおたまふ　おほひこのまご やしろなす　みふねかづさえ おほのはま　みさごゑはむお たみにとふ　あれはうむきと しづかはむ　なますもよしと 六つかりか　かまたすきして とるうむき　なますになして すすむれば　かしはともへと なおたまふ　おほひこのまご 46 いわかなり　かしまかぐらの ししまひお　とえはときひこ これむかし　いよにわたりて ししはむお　つちきみとりて たてまつる　きみたのしみて かぐらしし　やよろかしまに あるかたち　さわりなかれと もてあそぶ　さるたのかみの いわかなり　かしまかぐらの ししまひお　とえはときひこ これむかし　いよにわたりて ししはむお　つちきみとりて たてまつる　きみたのしみて かぐらしし　やよろかしまに あるかたち　さわりなかれと もてあそぶ　さるたのかみの 47 なにしあふ　しはすにのほり いせのくに　いろとのみやに おわします　ゐそよほなづき みそかには　ひしろのみやに かえりますかな このときに　みわのたたねこ みよのふみ　あみてかみよの ほづまぢと　よそあやなして なにしあふ　しはすにのほり いせのくに　いろとのみやに おわします　五十四ほなづき 三十かには　ひしろのみやに かえりますかな このときに　三わのたたねこ みよのふみ　あみてかみよの ほづまぢと　四十あやなして 48 くになづに　しめせばたがひ みかさふみ　みわえしめして あひかたり　あらたにそめて ふたやより　あげたてまつる このふみは　むかしものぬし みことのり　うけてつくりて あわみやに　いれおくのちの よよのふみ　まちまちなれは くになづに　しめせばたがひ みかさふみ　三わえしめして あひかたり　あらたにそめて 二たやより　あげたてまつる このふみは　むかしものぬし みことのり　うけてつくりて あわみやに　いれおくのちの よよのふみ　まちまちなれは 49 みんひとも　あらかじめにて なそしりそ　ももちこころみ はるかなる　おくのかみぢえ まさにいるべし ときあすす　やもよそみほの あきあめか　これたてまつる みわのとみ　すゑとしおそれ つつしみてそむ みんひとも　あらかじめにて なそしりそ　も百千こころみ はるかなる　おくのかみぢえ まさにいるべし ときあすす　八もよ十三ほの あきあめか　これたてまつる みわのとみ　すゑとしおそれ つつしみてそむ