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音 霊 |
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1 |
みかさふみたかまなるあや
やまくいの たかまおこえは
くさなきて こほしおまつる
ゆきのみや あめとこたちと
すきとのに うましあしかい
ひこちかみ あわせまつれは
なもたかま もろあつまりて
ゆえこえは きみさほひこに
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みかさ零みたかまなるあや
やまくいの たかまおこえは
くさな岸て 九歩しおまつる
ゆきのみや 明めとこたちと
すきとのに うましあし彼い
ひこちかみ あわせまつれは
なもたかま もろあつまりて
ゆえこえは きみさほ彼こに
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2 |
みことのり これたまきねに
われきくは あめつちいまた
ならざるに あめのみおやの
なすいきは きわなくうごく
あもとかみ みつにあふらの
うかむさま めくるうつほの
そのなかに あめつちととく
みはしらお めくりわかるる
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みことのり これたまきねに
われきくは 明めつちいまた
ならざるに 明めのみ零やの
なすいきは きわなくうごく
明もとかみ みつにあふらの
うかむさま めくるうつほの
そのなかに 明めつちとゝく
みはしらお めくりわかるゝ
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3 |
あわうびの あわはきよくて
むねおかみ うびはにこりて
みなめかみ そはかろきよく
あめとなり めはおもりこる
くにのたま すそせのむねは
ひのわなる すめのみなもと
つきとなる あもとあらわれ
うみてのる うつろしなとに
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あわうびの あわはきよくて
むね零かみ うびはに固りて
みなめかみ 走はかろきよく
明めとなり めはおもりこる
くにのたま 空走せのむねは
霊の解なる 空めのみなもと
つきとなる 明もとあらわれ
うみてのる うつろしなとに
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4 |
はおめくり ありさまなせは
つきのみつ うみとたたえて
ひにうめる うつほうこきて
かぜとなる かぜほとなれは
つちもまた みづはにとなる
このゐつつ まじわりなれる
かんひとは あふわあらわる
みなかぬし くにたまやもに
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はおめくり ありさまなせは
つきのみつ うみとたたえて
霊にうめる うつほうこきて
かぜとなる かぜ補となれは
つちもまた みづはにとなる
この五つゝ まじわりなれる
かんひとは 明生解あらわる
みなかぬし くにたまやもに
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5 |
よろこうみ はつにおうみの
ゑとのこの ゑみこあにつぎ
おうみたす おとみこのすむ
としたくに これいまはらの
みやのなも としたといいて
よよのなの ももはかりのち
とのみこと ゑにうけをさむ
それよりぞ かわるかわりに
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溶ろこうみ はつに零うみの
ゑとのこの ゑみこ明につ祇
零うみたす おとみこのすむ
としたくに これいま衣らの
みやのなも としたといゝて
よゝのなの 申ゝハカリのち
とのみこと ゑにうけをさむ
それよりぞ かわるかわりに
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6 |
よおつぎて あめにかえれは
みなかぬし およびゑひため
とほかみも あめにくばりて
ほしとなす あめとこたちの
かみはこれ のちそひのきみ
きつをさね あみやしなうも
あにかえり さこくしろにて
みことのり みなほしとなす
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よおつ祇て 明めにかえれは
みなかぬし およびゑ彼ため
と歩かみも 明めにくばりて
歩しとなす 明めとこたちの
かみはこれ のち十一のきみ
きつをさね あみやしなうも
明にかえり さこくしろにて
みことのり みな歩しとなす
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7 |
このかみは はらわたいのち
みけおもる うましあしかい
ひこちかみ かれあめみこと
わのみこと くにとこたちの
なよのかみ みなさこくしろ
よりのほし あにあらわるる
ひのわたり ももゐそとめち
つきのほど なそとめちうち
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このかみは はらわたいのち
みけおもる うましあしかい
彼こ霊かみ かれ明めみこと
解のみこと くにとこたちの
七よのかみ みなさこくしろ
よりの歩し 明にあらわるゝ
霊のわたり 申ゝ五十とめ霊
つきのほど 七十とめちうち
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8 |
ひのめぐり なかふしのとの
あかきみち やよろとめちの
つきおさる つきのしらみち
よよちうち くにたまわたり
もそよちの めくりみもむそ
ゐとめちの つちよりちかき
ひはとおく つきはなかばに
ちかきゆえ ならべみるなり
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霊のめぐり なかふしのとの
あかきみち 八四ろとめちの
つきおさる つきのしらみち
四万霊うち くにたまわたり
モ十四霊の めくり三モ六十
五とめ霊の つちよりちかき
霊はとおく つきはなかばに
ちかきゆえ ならべみるなり
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9 |
もろほしは あめにかかりて
またらなす つつゐはもとの
いろつかさ ふそみかほしは
よしあしお はらのにしめす
あまめくり ひはおおきくて
ひとおくれ みもむそゐたび
ひととしの はるたつひには
もとにきて ひとたびもとの
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も路歩しは 明めにかゝりて
またらなす ツつ五はもとの
いろつかさ 二十みか歩しは
よしあしお はらのにしめす
明まめくり 霊は零ゝきくて
一とおくれ 三申六十五たび
一ととしの はるたつ霊には
もとにきて 一とたびもとの
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10 |
ほしにあい つきはおもくて
そみのりお おくれひにあふ
ついたちぞ ほしにそみあふ
あめはゑな ひつきひとみな
あめのえな そとはたかまの
はらまわり ももよろとめち
ほしまては そゐやちとめち
このそとは なもとこしなえ
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歩しにあい つきはおもくて
十三のりお おくれ霊にあふ
ついたちぞ 歩しに十三あふ
明めはゑな 霊つき彼とみな
明めのえな そとはたかまの
はらまわり 申ゝ溶ろとめ霊
歩しまては 十五八千とめ霊
このそとは なもとこしなえ
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11 |
やすみきは やいろのにきて
みなみあお にしはくれない
きたはきに ひかしはしろく
あいもいろ みおやのそはに
やもとかみ まもるとほかみ
ゑひための ゑとのことばき
あなれかみ ねこえさづけて
みそふかみ みめかたちなす
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八すみきは 八いろのに岸て
みなみあお にしはくれない
きたはきに ひかしはしろく
明いもいろ み零やのそ端に
やもとかみ まもると歩かみ
ゑ彼ための ゑとのことばき
あなれかみ ねこえさづけて
三十二かみ みめかたちなす
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12 |
したつもの そむよろやちと
もりおゑて ひとうまるとき
かみともの たましいむすぶ
たまのこと ゐくらむわたも
そのかみの そよたてそなえ
ひととなす あめのみおやの
おおんたけ やもよろとめち
みのひかり もともとあけの
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したつもの 十六溶ろ八千と
もりおゑて 彼とうまるとき
かみともの たましいむすぶ
たまの光と 五くら六わたも
そのかみの 十四たてそなえ
彼とゝなす 明めのみ零やの
零ゝんたけ 八申溶ろとめち
みの彼かり もともとあけの
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13 |
あまめくみ ととくはしらは
すきとほる なかのくだより
はこぶいき くるまのうてき
ここのわの ひひきてめくる
いきのかず そろみちむやそ
いとのいき さざなみもこれ
とめちとは めのみそむふむ
せはといき ももいきはまち
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あまめくみ とゝくはしらは
すきとほる なかのくだより
はこぶいき くるまのうて岸
九九の解の ひゝきてめくる
いきのかず 溶ろ三千六八十
いとのいき さゞなみもこれ
とめ霊とは めの三十六ふむ
せはといき 申ゝいきはまち
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14 |
みそむさと さとみそやなり
みおやかみ みてくらそむる
はるあきの いきはくだより
さきりなす ゑにゆつるきり
ひおまねき ふゆひそかえす
とはなつに つきのめかえす
はるあきぞ あめゆづるひは
あのさきり くにゆつるつき
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三十六さと さと三十八なり
三零やかみ みてくらそむる
はるあきの いきはくだより
さきりなす ゑにゆつるきり
霊おまねき ふゆ一走かえす
とはなつに つきのめかえす
はるあきぞ 明めゆづる霊は
明のさ岸り くにゆつるつき
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15 |
はのさきり てればたたゆる
みなかぬし あきりにのりて
やもにゆき ひつきのみちお
ゆづりはに あかたのかみの
いろくにと なづけあのみち
はのみちも あしのことくに
たつゆえに よそこのかみは
あにかえり もとのたかまの
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はのさきり てればたゝゆる
みなかぬし 明きりにのりて
八もにゆき 霊つきのみちお
ゆづりはに あ彼たのかみの
いろくにと なづけ明のみち
はのみちも あしのことくに
たつゆえに 四十九のかみは
明にかえり もとのたかまの
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16 |
はらにあり くにたまくわし
さこくしろ かれかみまつる
はもたかま すかのところは
これにくらべん
おおんかみ おりのみゆきに
ききませは こきみもみこと
みちひこも みなつつしみて
うやまいにけり
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はらにあり くにたまくわし
さこくしろ かれかみまつる
はもたかま す彼のところは
これにくらべん
零おんかみ おりのみゆきに
きゝませは 九きみ目みこと
三千彼こも みなつゝしみて
うやまいにけり
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