わかひこいせすすかのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　わかひこいせすすかのあや たかのこふ　つぼわかみやの あつきひの　ゑらみうかがふ わかひこに　みきたまわりて みことのり　かみはいもせの みちひらく　われもかすがに これうけん　かすがはおなし ひたにます　みきはひたかみ 　わかひこいせすゝかのあや たかのこふ　つぼわかみやの あつきひの　ゑらみうかゞふ わかひこに　みきたまわりて みことのり　かみはいもせの みちひらく　われはかすがに これうけん　かすがはおなし ひたにます　みきはひたかみ 2 うおきみと　かるきみおきな つきかとり　かんきみおよび かしまきみ　つくばしほかま もろもます　ときにみとひは さきにみづ　あびせんつるお うおきみか　とめてまねなす これいかん　かすがこたえて のこるのり　むかしうびちに うおきみと　かるきみおきな つきかとり　かんきみおよび かしまきみ　つくばしほかま もろもます　ときにみとひは さきにみづ　あびせんつるお うおきみか　とめてまねなす これいかん　かすがこたえて のこるのり　むかしうびちに 3 ひなかたけ　ももにとつきて はつみかに　さむかわあびる そさのそは　ひかわにあびる これつよし　きみはやさしく やわらかに　ませはかがえて とどむものかな いせおこふ　かすがとくなり いもそせは　やもよろうぢの ひなかたけ　もゝにとつきて はつみかに　さむかわあびる そさのそは　ひかわにあびる これつよし　きみはやさしく やわらかに　ませはかゞえて とゞむものかな いせおこふ　かすがとくなり いもそせは　やもよろうぢの 4 わかちなく　みなあめつちの のりそなふ　きみはあまてる つきひなり　くにかみはその くにのてり　たみもつきひぞ めにほあり　ひすりひうちは つきのひぞ　そにみつありて もゆるほの　なかのくらきは ほのみつよ　めそとたがえと わかちなく　みなあめつちの のりそなふ　きみはあまてる つきひなり　くにかみはその くにのてり　たみもつきひぞ めにほあり　ひすりひうちは つきのひぞ　そのみつありて もゆるほの　なかのくらきは ほのみつよ　めそとたがえと 5 かみひとつ　よそとはひなり よめはつき　つきはもとより ひかりなし　ひかげおうけて つきのかけ　めそもこれなり ひのみちは　なかふしのそと つきはうち　そはおもてわざ つとむべし　めはうちをさめ きぬつづり　いゑおをさむは かみ一とつ　よそとはひなり よめはつき　つきはもとより ひかりなし　ひかげおうけて つきのかけ　めそもこれなり ひのみちは　なかふしのそと つきはうち　そはおもてわざ つとむべし　めはうちをさめ きぬつゞり　いゑおをさむは 6 あになれど　やめるかおやに かなわぬは　おとにつかせて あことなせ　よおつくものは ゆつりうけ　はしゑてとつき むつましく　こおうみそだて またゆづる　めはよにすめる ところゑず　うましみやびの ゑいにおれ　たゑのことはに あになれど　やめるかおやに かなわぬは　おとにつかせて あことなせ　よおつくものは ゆつりうけ　はしゑてとつき むつましく　こおうみそだて またゆづる　めはよにすめる ところゑず　うましみやびの ゑいにおれ　たゑのことはに 7 もとむべし　そせのたらちは うみのおや　あけくれむべに うましもて　おいにつかえよ よそとには　みさほおたてよ ゐものみは　そせのおなかに おるごとく　なせはみさほぞ めはななし　いゑにとつげは そせのなに　たかうちむろぞ もとむべし　そせのたらちは うみのおや　あけくれむべに うましもて　おいにつかえよ よそとには　みさほおたてよ ゐものみは　そせのおなかに おるごとく　なせはみさほぞ めはななし　いゑにとつげは そせのなに　たかうちむろぞ 8 かるきみも　みたれゆるせは たれうちぞ　みやにのぼれは うちつみや　きみはめくみお くににのぶ　みやはおなかそ あかたもり　さともるひこも それたけの　むろもあらかも おなかなり　たみはたはたお をさむれは　やはそせのみぞ かるきみも　みたれゆるせは たれうちぞ　みやにのぼれは うちつみや　きみはめくみお くにゝのぶ　みやはおなかそ あかたもり　さともるひこも それたけの　むろもあらかも おなかなり　たみはたはたお をさむれは　やはそせのみぞ 9 ひはあめに　つきはつちもる よめのみは　よそとひとりに むかうひぞ　よろくにつとも うむうまぬ　あれはめそとも くにつとぞ　うまずはよその めおめとれ　そせのおなかに ゐもありと　はらあしことば なかるべし　はらやめぬまに ひはあめに　つきはつちもる よめのみは　よそとひとりに むかふひぞ　よろくにつとも うむうまぬ　あれはめそとも くにつとぞ　うまずはよその めおめとり　そせのおなかに ゐもありと　はらあしことば なかるべし　はらやめぬまに 10 たえにさとせよ おきつひこ　はらあしことに つまあれて　みさほたたぬと ちぎりさる　ちちうほとしか ゐせみやに　なげけはみうち もろめして　まふつのかがみ うつさるる　そせのけがるる にすてかま　めはかくさるる たえにさとせよ おきつひこ　はらあしことに つまあれて　みさほたゝぬと ちぎりさる　ちゝうほとしか ゐせみやに　なげゝはみうち もろめして　まふつのかがみ うつさるゝ　そせはけがるゝ にすてかま　めはかくさるゝ 11 つくまなべ　わがかんはせも あえみえず　はぢはづかしく あめにこふ　そせゆるさねは いやはぢて　まからんときに くらむすび　ととめてしかる わかこのみ　にすてのつらお みがかせと　そやのをしえに おきつひこ　ふたたびとつき つくまなべ　わがかんはせも あえみえず　はぢはづかしく あめにこふ　そせゆるさねは いやはぢて　まからんときに くらむすび　とゝめてしかる わかこのみ　にすてのつらお みがかせと　そやのをしてに おきつひこ　二タゝびとつき 12 むつましく　ゐもせのみちお まもりつつ　もろくにめくり よおをぶる　はしめおわりの つつまやか　みちをしゆれは おをんかみ　ほめてたまはる かまとかみ　てなべおさくる きたなきも　みがけはひかる かみとなる　くにもりたみの むつましく　ゐもせのみちお まもりつゝ　もろくにめくり よおをぶる　はしめおわりの つゝまやか　みちをしゆれは おをんかみ　ほめてたまはる かまとかみ　てなべおさくる きたなきも　みがけはひかる かみとなる　くにもりたみの 13 さとしにも　つくまなさせる いせのみち　こすゑおもふに いましめの　なけれはみたる はたれまの　たからあつめて すゑきゆる　それすずくらぞ いきのうち　ほしおはなるる これはすすかぞ ちちひめは　たれよりいでて さとしにも　つくまなさせる いせのみち　こすゑおもふに いましめの　なけれはみたる はたれまの　たからあつめて すゑきゆる　それすゞくらぞ いきのうち　ほしおはなるゝ これはすゝかぞ ちゝひめは　たれよりいでゝ 14 わかひこに　いまきくすずか わがゐみな　きみたまわれと わけしらす　またときたまえ こたえとふ　すずはまさかき ほすゑのび　としにきなかの むよろほき　ほしいおされは すすかなり　たからほしきは すゑきゆる　ときにかるきみ わかひこに　いまきくすゞか わがゐみな　きみたまわれと わけしらす　またときたまえ こたえとふ　すゞはまさかき ほすゑのび　としにきなかの 六よろほき　ほしゐおされは すゝかなり　たからほしきは すゑきゆる　ときにかるきみ 15 すすみいふ　なんぞとがむや わかたから　ひとたたゆるぞ そのこたゑ　ひとのさいはひ わかまよひ　まかりくるしむ またいわく　たのしくおらは かすがまた　ういおしれるや あめにうけ　あめにかえるぞ かすがまた　きみにてもほし すゝみいふ　なんぞとがむや わかたから　ひとたゝゆるぞ そのこたゑ　ひとのさいはひ わかまよひ　まかりくるしむ またいわく　たのしくおらは かすがまた　ういおしれるや あめにうけ　あめにかえるぞ かすがまた　きみにてもほし 16 たみはなお　すすかのふみお みさるかや　おきなうなつき くしひこか　いさめのすすか いまとけり　くるしむはなに かすがとく　むかしとよけの みことのり　われみよおしる はつのよは　くにとこたちぞ あめにゆき　みるもとあけの たみはなお　すゝかのふみお みさるかや　おきなうなつき くしひこか　いさめのすゝか いまとけり　くるしむはなに かすがとく　むかしとよけの みことのり　われみよおしる はつのよは　くにとこたちぞ あめにゆき　みるもとあけの 17 もりさため　ふたよむすびの もよろほき　ゆきてたまのこ なすおきく　いまたまきねも やよろとし　ほしにむさぼる こころなく　ゆききのみちも おほゑしる　めそおむすびて ひとこころ　よにかえるとき すぐなれは　またよくうまれ もりさため　二たよむすびの もよろほき　ゆきてたまのこ なすおきく　いまたまきねも 八よろとし　ほしにむさぼる こゝろなく　ゆききのみちも おほゑしる　めそおむすびて ひとこゝろ　よにかえるとき すぐなれは　またよくうまれ 18 よこほしは　あゑかえらぬぞ またとわく　ひはそにかえり みつはめに　ひとはひとみに かえらんか　いわくはぐさや おのこぐさ　ゐねあわならす あやかりて　ひともうまるる みちわする　たとえはたしむ からしむし　うおとりけもの よこほしは　あゑかえらぬぞ またとわく　ひはそにかえり みつはめに　ひとはひとみに かえらんと　いわくはぐさや おのこぐさ　ゐねあわならす あやかりて　ひともうまるゝ みちわする　たとえはたしむ からしむし　うおとりけもの 19 あいもとむ　てれはたからは なんのため　ほめはうまきに ふけるゆえ　まれにうまるも まつしくて　やつことうりて みおしのぎ　ひとたのします かのほしお　うらやむひとが かむゆえに　たまのこみたれ つぢかせの　ちまたにしゐの あいもとむ　てれはたからは なんのため　ほめはうまきに ふけるゆえ　まれにうまるも まつしくて　やつことうりて みおしのぎ　ひとたのします かのほしお　うらやむひとが かむゆえに　たまのこみたれ つぢかせの　ちまたにしゐの 20 くるしみか　けものとなるぞ かみうたず　たとえはゆめの おそわれの　しのびかたくて わきまえず　まかるのつみも おそわれぞ　ひとおまどわす わかほしも　ひとはうたねど たまのこに　おぼゑせめられ なかきゆめ　あめのまつりお くるしみか　けものとなるぞ かみうたず　たとえはゆめの おそわれの　しのびかたくて わきまえず　まかるのつみも おそわれぞ　ひとおまどわす わかほしも　ひとはうたねど たまのこに　おぼゑせめられ なかきゆめ　あめのまつりお 21 たておけよ　かばねのみやに かんくらお　もふせはことけ ひとなるぞ　まつりなけれは あまめぐみ　もれておつるぞ こおもてよ　もしつまうまず たねたえは　めかけめをきて たねなせよ　めかけとなれる めのつとめ　つまおうやまえ たておけよ　かばねのみやに かんくらお　もふせはことけ ひとなるぞ　まつりなけれは あまめぐみ　もれておつるぞ こおもてよ　もしつまうまず たねたえは　めかけめをきて たねなせよ　めかけとなれる めのつとめ　つまおうやまえ 22 めかけめは　ほしになぞらう ほしひかり　つきにおよばず うつくしも　みやにないれそ あまのはら　つきならふれは くにみたる　つまとめかけと やにいれば　いゑおみたるぞ つきはよる　つまなうとみそ うちをさむ　めかけのことば めかけめは　ほしみなぞらう ほしひかり　つきにおよばず うつくしも　みやにないれそ あまのはら　つきならふれは くにみたる　つまとめかけと やにいれば　いゑおみたるぞ つきはよる　つまなうとみそ うちをさむ　めかけのことば 23 なまつりそ　こおうむもりは うまぬとき　すつるむらぼし のりみたる　いんしあまかみ ほしとなる　これはのりなす めのすがた　よくてあるるも みにくきに　よきみやびあり よそほひに　なふみまよひそ いせのみち　あまのうきはし なまつりそ　こおうむもりは うまぬとき　すつるむらぼし のりみたる　いんしあまかみ ほしとなる　これはのりなす めのすがた　よくてあるゝも みにくきに　よきみやびあり よそほひに　なふみまよひそ いせのみち　あまのうきはし 24 よくわたす　かみのをしゑの いもそせの　みちのおおむね とほるこれなり つくばうし　ほしおさるには みなすてて　たのしみまつや かすかまろ　しからずやめて たらざらば　うえばほどこし うけんかや　いわくきたなし よくわたす　かみのをしゑの いもそせの　みちのおゝむね とほるこれなり つくばうし　ほしおさるには みなすてゝ　たのしみまつや かすかまろ　しからずやめて たらざらば　うえばほどこし うけんかや　いわくきたなし 25 ほとこしお　うけばほゐとぞ きかさるや　なおからされば ひとならず　よにありながら そのわざに　うめるたからお たたこひて　くらふいぬこそ あのつみよ　またとふたから さることは　かすかまたとふ ほしさるは　すてずあつめず ほとこしお　うけばほゐとぞ きかさるや　なおからされば ひとならず　よにありながら そのわざに　うめるたからお たゝこひて　くらふいぬこそ あのつみよ　またとふたから さることは　かすかまたとふ ほしさるは　すてずあつめず 26 わざおしれ　たからあつめて くらにみつ　ちりやあくたの ことくなり　こころすなおの ひとあらは　わかこのことく とりたてて　みなたすときは ほしもなし　ちりとあつめて よにせまり　うらやむものが かむゆえに　たまのこみたれ わざおしれ　たからあつめて くらにみつ　ちりやあくたの ことくなり　こゝろすなおの ひとあらは　わかこのことく とりたてゝ　みなたすときは ほしもなし　ちりとあつめて よにせまり　うらやむものが かむゆえに　たまのこみたれ 27 みやなくて　すえまもらぬお たまかえし　なせばことけて みやにいる　なさねはながく くるしむぞ　ときにしほかま こなきとて　とえばかすがの をしゑには　あゆきわすきの まつりぬし　たのみてそれの たまかえし　なさはくるしむ みやなくて　すえまもらぬお たまかえし　なせばことけて みやにいる　なさねはながく くるしむぞ　ときにしほかま こなきとて　とえばかすがの をしゑには　あゆきわすきの まつりぬし　たのみてそれの たまかえし　なさはくるしむ 28 たまのこも　とけてむねかみ みなもとえ　たましゐわけて かみとなる　たふときひとの ことうまる　なれとゆきすき たまゆらぞ　すゑおをもひて むつましく　わざおつとむる いせのみちかな このみちお　まなふところは たまのこも　とけてむねかみ みなもとえ　たましゐわけて かみとなる　たふときひとの ことうまる　なれとゆきすき たまゆらぞ　すゑおをもひて むつましく　わざおつとむる いせのみちかな このみちお　まなふところは 29 かんかせの　いせのくになり ちちひめも　のちにはいせの おんかみに　つかえすすかの みちおゑて　いせとあわちの なかのほら　すすかのかみと はこねかみ　むかふいもそせ ほしおさる　すすかのをしゑ ををいなるかな かんかせの　いせのくになり ちゝひめも　のちにはいせの おんかみに　つかえすゝかの みちおゑて　いせとあわちの なかのほら　すゝかのかみと はこねかみ　むかふいもそせ ほしおさる　すゝかのをしゑ をゝいなるかな