みけよろづなりそめのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　みけよろづなりそめのあや あめつちも　のとけきのきに あまてらす　かみのみゆきの ふたみかた　みしほおあびて みそきなす　とものくすひか いぶかさお　あめにもふさく ちちみかと　やふさくるまの みゆきなす　かみもけかれの 　みけよろづなりそめのあや あめつちも　のとけきときに あまてらす　かみのみゆきの 二たみかた　みしほおあびて みそきなす　とものくすひか いぶかさお　あめにもふさく ちゝみかと　八ふさくるまの みゆきなす　かみもけかれの 2 あるやらん　ときにあまてる みことのり　なんちぬかたた もろもきけ　わかうまれねに あかもなく　あこうけうまれ ねはきよく　うくめくたみに めもけがれ　あしきうたゑに みみけがれ　はなもちならぬ をしゑぐさ　をさめさとせる あるやらん　ときにあまてる みことのり　なんちぬかたゝ もろもきけ　わかうまれねに あかもなく　あこうけうまれ ねはきよく　うくめくたみに めもけがれ　あしきうたゑに みゝけがれ　はなもちならぬ をしゑぐさ　をさめさとせる 3 こころばの　むはしそそぎね みこしらで　ひこねにかゑる かんかたち　けのししはめは しむけがれ　よつなるししは がほすきて　ちぢみけがれて みもかるる　たとえはにごる みづかわき　ししもにごれは かわきつく　きよなおはめは こゝろばの　むはしそゝぎね みおしらで　一こねにかゑる かんかたち　けのしゝはめは しむけがれ　四ツなるしゝは がほすきて　ちゞみけがれて にもかるゝ　たとえはにごる みづかわき　しゝもにごれは かわきつく　きよなおはめは 4 ちもきよく　うしほのことし よよたもつ　あめのうむたみ このことく　なかいきみんと くいものの　よしあしわくる なりそめお　もろたみきけよ あめつちの　ひらけるときの ひといきか　めそとわかれて そはあめに　めはつちとなる ちもきよく　うしほのことし よゝたもつ　あめのうむたみ このことく　なかいきみんと くいものゝ　よしあしわくる なりそめお　もろたみきけよ あめつちの　ひらけるときの 一といきか　めそとわかれて そはあめに　めはつちとなる 5 そのうつほ　かせうみかせも ほとわかれ　うそせのむねは ひのわなる　いめのみなもと つきとなる　つちははにみづ かつはには　やまさととなる はにうつほ　うけてばはいし すかはたま　やまにうつほの とほりなる　あらかねのあは そのうつほ　かせうみかせも ほとわかれ　うそせのむねは ひのわなる　いめのみなもと つきとなる　つちははにみづ かつはには　やまさとゝなる はにうつほ　うけてばはいし すかはたま　やまにうつほの とほりなる　あらかねのあは 6 すずなまり　すかははきかね ししろかね　うびにあかかね ばくろかね　それはきはきに きりはしろ　ひのきはきあか くりはくろ　でるあらかねの たたらなす　ふいごにねれよ はにうくる　うつほあまみつ なるくさき　うつほはたすく すゞなまり　すかははきかね ししろかね　うびにあかゝね ばくろかね　それはにはきに きりはしろ　ひのきはきあか くりはくろ　でるあらかねお たゝらなし　ふいごにねれよ はにうくる　うつほあまみつ まるくさき　うつほはたすく 7 みつひやす　ははけかれする はなもみも　あめのままなり みつはくふ　ふよはくわぬぞ いしたまの　ふなるはつきず あらかねの　みつはほねりて いろかわる　くさきのむしの みつなこゑ　かぜにこゑあり うつほはね　はにむしもこれ みつひやす　ははけかれする はなもみも　あめのまゝなり 三ツはくふ　二四はくわぬぞ いしたまの　二なるはつきぞ あらかねの　三つはほねりて いろかわる　くさきのむしの みつなこゑ　かぜにこゑあり うつほはね　はにむしもこれ 8 うつほかぜ　ほみづのよつか なるとりの　ほかつはおよく はにとみづ　ほかせのよつか なるけもの　かぜみづよるお なもみこゑ　きつねたぬきそ ほとはにの　よるはふたこゑ ゐのましぞ　よつなもこれぞ つきのみつ　くたせるつゆは うつほかぜ　ほみづの四つか なるとりの　ほかつはおよく はにとみづ　ほかせの四つか なるけもの　かぜみづよるお なも三こゑ　きつねたぬきそ ほとはにの　よるは二たこゑ ゐのましぞ　四ツなもこれぞ つきのみつ　くたせるつゆは 9 かわのみづ　うつほうくれば くもとなり　ちあゆみのぼる はにのいき　のぼるいかくり いゐのなり　そやとめぢつゑ くもなかば　ふればめつゑに あいもとめ　あめとふるなり さむかぜに　ゆきとこほれど そにとける　よるなみうけて かわのみづ　うつほうくれば くもとなり　千あゆみのぼる はにのいき　のぼるいかくり いゐのなり　十八とめぢつゑ くもなかば　ふればめつゑに あいもとめ　あめとふるなり さむかぜに　ゆきとこほれど そにとける　よるなみうけて 10 なるうしほ　やくしほすかの うつわもの　はめばみのあか まぬかるる　みつはにふくむ ほなるかゐ　みづうくうつほ ほなるうお　しはうろこよし ほはくさし　むかしなかくに うけもちの　かみかうけなお あにこゑは　ひようるたねお なるうしほ　やくしほすかの うつわもの　はめばみのあか まぬかるゝ　みつはにふくむ ほなるかゐ　みづうくうつほ ほなるうお　しはうろこよし ほはくさし　むかしなかくに うけもちの　かみかうけなお あにこゑは　ひようるたねお 11 あにくたす　ひうるにはゆる うるのそは　うるたのそなゑ よるなみに　はゆるなろなは はたのたね　くにとこたちの あめまつる　みけはこのみか くにさつち　うむうけもちの やよのまこ　いまのかだなり うけもちか　はづきはつひに あにくたす　ひうるにはゆる うるのそは　うるたのそなゑ よるなみに　はゆるなろなは はたのたね　くにとこたちの あめまつる　みけはこのみか くにさつち　うむうけもちの 八よのまこ　いまのかだなり うけもちか　はづきはつひに 12 なるはつほ　とよくんぬしに たてまつる　きみはかしきの ゆふにきて　あめなかぬしの かみまつる　そろのほづみの みけもまた　うすつきしらげ はつひには　かゐとしるとぞ うびちには　つきことまつる おもたるの　すえにほほそと なるはつほ　とよくんぬしに たてまつる　きみはかしきの ゆふにきて　あめなかぬしの かみまつる　そろのほづみの みけもまた　うすつきしらげ はつひには　かゐとしるとぞ うびちには　つきことまつる おもたるの　すえにほほそと 13 なるゆえに　つきよみやりて うるそたね　ゑんといたれは まるやにて　くににむかえは つきおけの　くちよりよねの いゐかしぐ　そのにむかえは こゑかくる　てこにいれきて すすなしる　ももたくはえて みあえなす　つきよみいかり なるゆえに　つきよみやりて うるそたね　ゑんといたれは まるやにて　くににむかえは つきおけの　くちよりよねの いゐかしぐ　そのにむかえは こゑかくる　てこにいれきて すゝなしる　もゝたくはえて みあえなす　つきよみいかり 14 いやしきの　つははくけがれ かわんやと　つるきおぬきて うちころし　かえことなせは おをんかみ　なんちさがなし あひみずと　まつりはなれて よるきます　あめくまやれは すでにさり　かだかうるその たねささく　くまどかえれは いやしきの　つははくけがれ かわんやと　つるきおぬきて うちころし　かえことなせは おをんかみ　なんちさがなし あひみずと　まつりはなれて よるきます　あめくまやれは すでにさり　かだかうるその たねさゝく　くまどかえれは 15 をさかたに　うゆるそのあき やつかほの　なればくにとみ こころよく　またまゆふくみ いとぬきて　こかゐのみちも をしゆれは　かだのみことは よよのたみ　まもりつかさぞ もろたみも　よくきけつねの くいものは　そろはさいわひ をさかたに　うゆるそのあき やつかほの　なればくにとみ こゝろよく　またまゆふくみ いとぬきて　こかゐのみちも をしゆれは　かだのみことは よゝのたみ　まもりつかさぞ もろたみも　よくきけつねの くいものは　そろはさいわひ 16 うろこいお　つきなりとりは ほかかちて　ほとんとまかる ともしひの　かきたてあぶら へるごとく　ほかちいのちの あぶらへる　あやまりみけの ししはめば　ししこりちちみ そらこえて　みのあぶらへり けもかれて　やがてまかるぞ うろこいお　つきなりとりは ほかかちて　ほとんとまかる ともしひの　かきたてあぶら へるごとく　ほかちいのちの あぶらへる　あやまり三ての しゝはめば　しゝこりちゝみ そらこえて　みのあぶらへり けもかれて　やがてまかるぞ 17 ふつきなか　すすしろくえよ ふてししは　くえはいきても くさりくさ　かみとなかたゑ いみこやに　みとせすすしろ しらひげも　はしかみかみて あかそそげ　ややひととなる すわのかみ　しなのはさむく とりししに　さむさしのぐと 二つきなか　すゝしろくえよ 二てしゝは　くえはいきても くさりくさ　かみとなかたゑ いみこやに　みとせすゝしろ しらひげも　はしかみはみて あかそゝげ　やゝひとゝなる すわのかみ　しなのはさむく とりしゝに　さむさしのぐと 18 こふゆえに　なおあらためて あいものの　うおはよそあり これもみか　すすなにけせよ みつとりお　くえはふそひか すすなゑよ　よのとりけもの いましめと　あまねくふれて あやまらは　たとえいのちは おしまねど　ちけがれゆえに こふゆえに　なおあらためて あいものゝ　うおは四十あり これもみか　すゝなにけせよ みつとりお　くえは二十ヒか すゝなゑよ　よのとりけもの いましめと　あまねくふれて あやまらは　たとえいのちは おしまねど　ちけがれゆえに 19 たまのこも　みだれてもとに かえらねば　たましゐまよひ くるしみて　けもののたねお あいもとむ　とりもけものも つきひなし　そろはつきひの うるなみぞ　ゆえにこたふる ひとはもと　なかここころば ひつきなり　すくにまかれは たまのこも　みだれてもとに かえらねば　たましゐまよひ くるしみて　けものゝたねお あいもとむ　とりもけものも つきひなし　そろはつきひの うるなみぞ　ゆえにこたふる ひとはもと　なかここころば ひつきなり　すくにまかれは 20 あひこたえ　あめのみやゐに かえさんと　けものになるお ととむなり　わかつねのみけ ちよみぐさ　よのにがなより ももにがし　にがなのみけに なからえて　たみゆたかにと くにをさむ　われみるすすき ちゑよたび　わかみもことし あひこたえ　あめのみやゐに かえさんと　けものになるお とゝむなり　わかつねのみけ ちよみぐさ　よのにがなより もゝにがし　にがなのみけに なからえて　たみゆたかにと くにをさむ　われみるすゝき 千ゑ四たび　わかみもことし 21 ふそよよろ　いまださかりの かきつばた　のちももよろお ふるもしる　くすひよくきけ ここりひめ　かたれることは ことたちの　やもおめくりて にしのくに　くろそのつみて かにあたる　なもあかかたの とよくんぬ　よよをさむれと 二十よよロ　いまださかりの かきつばた　のちもゝよろお ふるもしる　くすひよくきけ こゝりひめ　かたれることは とこたちの　八もおめくりて にしのくに　くろそのつみて かにあたる　なもあかかたの とよくんぬ　よゝをさむれと 22 としおへて　みちつきぬるお うけすてめ　ねのくににきて たまきねに　よくつかふれは みにこたえ　ここりのいもと むすはせて　やまのみちのく さつけます　よろこびかえる うけすてめ　ころびんきみと ちなみあい　くろそのつもる としおへて　みちつきぬるお うけすてめ　ねのくにゝきて たまきねに　よくつかふれは みにこたえ　こゝりのいもと むすはせて　やまのみちのく さつけます　よろこびかえる うけすてめ　ころびんきみと ちなみあい　くろそのつもる 23 みこうみて　にしのははかみ たまきたり　ころやまもとは おろかにて　ししあじたしみ たやかれし　ももやふももぞ たまゆらに　ちよろあれとも ひひのしし　しなきみいでて ちよみぐさ　たづぬとなげく わかみみも　けがるるあかお みこうみて　にしのはゝかみ たまきたり　ころやまもとは おろかにて　しゝあじたしみ はやかれし　もゝや二もゝぞ たまゆらに　千よろあれとも ひゝのしゝ　しなきみいでゝ 千よみぐさ　たづぬとなげく わかみゝも　けがるゝあかお 24 みそきせし　なからふみちお よろこべは　かれおなけきて みちさづく　おもえいのちは みのたから　ことわさもせな よろきみも　ひとりいのちの かわりなし　ときこゆかれは くるしみて　たまのこみたれ あにあえず　よあひたもちて みそきせし　なからふみちお よろこべは　かれおなけきて みちさづく　おもえいのちは みのたから　ことわさもせな よロきみも　一とりいのちの かわりなし　ときこゆかれは くるしみて　たまのこみたれ あにあえず　よあひたもちて 25 あにあがる　ときはたのしみ まかるなり　これここなしの ときまちて　かるるにほひも ひとのみも　すかかてはみて よろほゑて　かるるにほひも ここなしぞ　おもむろすぐに かんかたち　がししはくさく こもみだれ　とくはあらひみ あにあがる　ときはたのしみ まかるなり　これこゝなしの ときまちて　かるゝにほひも ひとのみも　すかかてはみて よろほゑて　かるゝにほひも こゝなしぞ　おもむろすぐに かんかたち　がしゝはくさく こもみだれ　とくはあらひみ 26 うるとなも　こころひつきの みたねゆえ　くえはめのたま あきらかに　あひもとむなり あめのみち　なすひとかみと あひもとむ　ゆえにここなし めつむこれかな うるとなも　こゝなひつきの みたねゆえ　くえはめのたま あきらかに　あひもとむなり あめのみち　なすひとかみと あひもとむ　ゆえにこゝなし めつむこれかな