にはりみやのりさたむあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　にはりみやのりさたむあや ふそむすす　そなゑふそみほ やよはつひ　きよひとみこの みことのり　おおものぬしか おやのくに　いつもやえかき のりをさむ　そのもとのりは さきかみの　いさおしなれは われもこと　たてんとよもお 　にはりみや　のりさたむあや 二そ六すゝ　そなゑ二十三ほ やよはつひ　きよひとみこの みことのり　おゝものぬしか おやのくに　いつもやえかき のりをさむ　そのもとのりは さきかみの　いさおしなれは われもこと　たてんとよもお 2 めくるうち　よきのおゑたり ここにゐて　たおひらかんと まづたつる　なもにはりみや ふとまにに　みやつくりのり さためよと　おおものぬしに みことのり　ものぬしうけて のりさだむ　まつそまおして きおきるは　きやゑのひよし めくるうち　よきのおゑたり こゝにゐて　たおひらかんと まづたつる　なもにはりみや ふとまにゝ　みやつくりのり さためよと　おゝものぬしに みことのり　ものぬしうけて のりさだむ　まつそまおして きおきるは　きやゑのひよし 3 ておのそめ　ねしゑいしずゑ はしらたて　なかすみはしら みなみむき　きたひかしにし めくりたつ　しまからふかと なかすみに　よりてさたむる むねあげは　つあゑにいはひ あかこわゐ　そみかしはあめ ひとつきと　やかしはあもと ておのそめ　ねしゑいしずゑ はしらたて　なかすみはしら（中角柱） みなみむき　きたひかしにし めくりたつ　しまからふか（縞空深）と なかすみに　よりてさたむる むねあげは　つあゑにいはひ あかこわゐ　十三かしはあめ ひとつきと　八かしはあもと 4 むねにすゑ　もちみもむそむ ゆみやそえ　はしらにまつる ゐくらのゐ　としのりたまめ むわたのな　みなひとよみき ざいおふる　むねとはしらね つちおうつ　ときにたくみは むのたみめ　そののとことは あめつちの　ひらくむろやの むねにすゑ　もち三も六十六 ゆみや十え　はしらにまつる 五くらの五　としのりたまめ 六わたの七　みな一とよみき ざいおふる　むねとはしらね つちおうつ　ときにたくみは むのたみめ　そののとことは あめつちの　ひらくむろやの 5 かみあれは　ゑやはよわかれ ぬしはながかれ あめつちの　ひらくむろやの かみあれは　ゑやはよわかれ ぬしはながかれ かくみたび　のとしてもちお なけちらす　さきにみやばに おころあり　もちうごににて かみあれは　ゑやはよわかれ ぬしはながかれ あめつちの　ひらくむろやの かみあれは　ゑやはよわかれ ぬしはながかれ かくみたび　のとしてもちお なけちらす　さきにみやばに おころあり　もちうごに（若路動荷）にて 6 ほのほはく　たみらおそれて これつげる　ものぬしとえは こたえいふ　かぐつちたつお はにやすに　よろこうませど たつならず　あなにうれふる ねかはくは　ひとなしたまえ ものぬしか　もふせはみまこ みことのり　なんちうけべし ほのほはく（浦魄）　たみらおそれて これつげる　ものぬしとえは こたえいふ　かぐつちたつお はにやすに　よろこうませど たつならず　あなにうれふる ねかはくは　ひとなしたまえ ものぬしか　もふせはみまこ みことのり　なんちうけべし 7 あめのかみ　やまさおうみて みかまもり　おふかんづみは はにしきて　まつるやつくり しこめなし　ゑとのいくしま たるしまと　かみなたまえは もりもなし　わかにいはりの あらやたつ　なかつはしらの ねおかかえ　またよつころの あめのかみ　やまさおうみて みかまもり　おふかんづみは はにしきて　まつるやつくり しこめなし　ゑとのいくしま たるしまと　かみなたまえは もりもなし　わかにいはりの あらやたつ　なかつはしらの ねおかゝえ　また四つころの 8 もりもかね　ともにまもれよ はるかまと　こたそこにあり さおむきて　きまくらにふせ なつはかど　みたそこにあり ねにむきて　つまくらにふせ あきはゐど　なたそこにあり きにむきて　さまくらにふせ ふゆにわど　ひたそこにあり もりもかね　ともにまもれよ はるかまと　九たそこにあり さおむきて　きまくらにふせ なつはかど　三たそこにあり ねにむきて　つまくらにふせ あきはゐど　七たそこにあり きにむきて　さまくらにふせ ふゆにわど　一たそこにあり 9 つにむきて　さまくらにふせ はらせくび　あしにしたがふ いしすゑに　しきますとこお いしすれと　おごろのかみと なおたまふ　よよいかすりて あらやもるかな みづかきお　としよつにわけ とはとうか　ひかたにこかど つにむきて　さまくらにふせ はらせくび　あしにしたがふ いしすゑに　しきますとこお いかすれと　おごろのかみと なおたまふ　よゝいかすりて あらやもるかな みづかきお　とし四つにわけ とは十うか　一かたに九かど 10 にがまたら　ひふみにしるす さのきより　あかつきのあは にのたから　くらやめのあは がにやめる　ひわかれのあは がのはなれ　ひのいでのあは にのいはひ　はなやかのあは にのみやと　てりあれのあは なかおびえ　がになすのあは にがまたら　一二三にしるす さのきより　あかつきのあは にのたから　くらやめのあは がにやめる　ひわかれのあは がのはなれ　ひのいでのあは にのいはひ　はなやかのあは にのみやと　てりあれのあは なかおびえ　がになすのあは 11 がにそこね　あきらかのあは にのよろし　ほしてるのあは にのひかり　さのこかとこれ つはさより　あきらかのあは にのよろし　くらやめのあは がにやめる　かおうるのあは にみたから　あかつきのあは にのたから　あかるきのあは がにそこね　あき（明）らかのあは にのよろし　ほしてるのあは にのひかり　さの九かとこれ つはさより　あきらかのあは にのよろし　くらやめのあは がにやめる　かおうるのあは にみたから　あか（明）つきのあは にのたから　あか（明）るきのあは 12 にのいのち　あけほののあは このたから　まつくらのあは がのうれひ　ひるのひのあは ににみつる　つこもりのあは がにきゆる　つのこかどこれ ねはつより　めくるひのあは にもめくる　あかるきのあは にのいのち　はなやかのあは にのいのち　あけほのゝあは このたから　まつくらのあは がのうれひ　ひるのひのあは にゝみつる　つこもりのあは がにきゆる　つのこかどこれ ねはつより　めくるひのあは にもめくる　あかるきのあは にのいのち　はなやかのあは 13 にのみやと　みなるひのあは なかみなる　くらやめのあは がにやめる　おぼろよのあは なかくらし　とまよひのあは がにくるし　あらはるのあは にのなあぐ　ひかはくのあは がのとがめ　ねのこかとこれ きはねより　あかえるのあは に（荷）のみやと　みなるひのあは なかみなる　くらやめのあは がにやめる　おぼろよのあは なかくらし　とまよひのあは がにくるし　あらはるのあは にのなあぐ　ひかはくのあは がのとがめ　ねの九かとこれ きはねより　さかえるのあは 14 にのさかえ　ひおつるのあは がにおとる　のどやかのあは ににやすし　あやうきのあは がにあやぶ　なれやうのあは ににもなる　たそかれのあは がにやぶる　てりおれのあは まだらゑた　あひのでのあは にのたらち　あきらかのあは にのさかえ　ひおつるのあは がにおとる　のどやかのあは にゝやすし　あやうきのあは がにあやば　なれやうのあは にゝもなる　たそかれのあは がにやぶる　てりおれのあは まだらゑた　あひのでのあは にのたらち　あきらかのあは 15 にのよろし　きのこかとこれ きつをさね　をはうちおもる とこたちの　このとしのりの たまめかみ　ゐくらむわたの うみあげる　あめよりくだす ひよみかみ　ふたかみこれに やまさなす　あめのみまこは にいはりの　かとのたかやに にのよろし　きの九かとこれ きつをさね　をはうちおもる とこたちの　このとしのりの たまめかみ　五くら六わたの うみあげる　あめよりくだす ひよみ（与見）かみ　二たかみこれに やまさなす　あめのみまこは にいはりの　かとのたかやに 16 やまさかみ　まつるはたみの からふしま　わかくしまどと とよまどと　つねにまもりて とりおかふ　たみのからがれ あらじなと　おさかおごれは たみつかる　つかれてわざも からかれと　うつたうつきに いましめて　くにおたさねは やまさかみ　まつるはたみの からふしま　わかくしまどゝ とよまどゝ　つねにまもりて とりおかふ　たみのからがれ あらじなと　をさかおごれは たみつかる　つかれてわざも からかれと　うつたうつきに いましめて　くにおたさねは 17 たみこころ　あめにとときて きみかかと　やまさのかみか しるゆえに　こころくるしむ そのときは　ともにみたるる とりのとき　みだれいためは ひともしる　ふとまにみれは けたおしる　つうぢよこへお つかわして　たみおみだらば たみこゝろ　あめにとゝきて きみかかと　八まさのかみか しるゆえに　こゝろくるしむ そのときは　ともにみたるゝ とりのとき　みだれいためは ひともしる　ふとまにみれは けたおしる　つうぢよこへお つかわして　たみおみだらば 18 そのつかさ　あらためかえて かれおとく　ゆゑからふなる にわとりは　かおうけなきて つあかゑず　こぬかおこえは このこふと　なくはすなおや くだくれば　くだかけなくぞ からすだも　よきいおうけて よろこべり　うれへばうれふ そのつかさ　あらためかえて かれおとく　ゆゑからふなる にわとりは　かおうけなきて つあかゑず　こぬかおこえは このこふと　なくはすなおや くだくれば　くだかけなくぞ からすだも　よきいおうけて よろこべり　うれえばうれふ 19 おのかかお　つげすゆらすは からすなり　とりよりさきに しるかみの　しまはとりゐぞ これかみの　みこにをしゑて いたわりお　しらねはかみは とりゐぬぞ　ほつまおなめて とりゐなりける さのみこと　はしらはみそき おの（己）かかお　つげすゆらすは からす（空透）なり　とりよりさきに しるかみの　しまはとりゐぞ これかみの　みこにをしゑて いたわりお　しらねはかみは とりゐぬぞ　ほつまおなめて とりゐなりける さのみかと　はしらは三十き 20 はばみたけ　たかさもみたけ けたのうえ　むたはとしかず ふとさつき　まるけたともに やつくりの　もとはとこたち むてむすび　むろやつくりて たみおうむ　のちやてむすび やしろなる　これにいまする いまのみや　おおくんぬしの はゞみたけ　たかさもみたけ けたのうえ　むたはとしかず ふとさつき　まるけたともに やつくりのもとはとこたち む（零）てむすび（夢日日）　むろや（零路弥）つくりて たみおうむ　のちや（弥）てむすび やしろなる　これにいまする いまのみや　おゝくんぬしの 21 かんがえは　きはさかしまに かしらした　かれむねおもて やねとなす　ふくはやねねぞ もしはしら　つがはしもつげ かみはねぞ　ねはたちつがず むのをして　のちよりむねに ておあわす　むつきねとなす むなきもし　すえはつぐべし かんがえは　きはさかしまに かしらした　かれむねおもて やねとなす　ふく（普久）はやねゝぞ もしはしら　つがはしもつげ かみはねぞ　ねはたちつがず む（零）のをして　のちよりむねに ておあわす　むつきねとなす むなきもし　すえはつぐべし 22 ねはつがず　はりのねはふゆ うづきすえ　すえはつぐべし ねにつぐな　ひさしはおおひ きさにさせ　しとみはとみの とのをしゑ　とほるおみるぞ ほのしつめ　とのあけたてに すれあえば　したおしきゐと すえかもゐ　しきはたのつき ねはつがず　はりのねはふゆ うづきすえ　すえはつぐべし ねにつぐな　ひさしはおゝひ きさにさせ　しとみはとみの とのをしゑ　ちほるおみるぞ ほのしつめ　とのあけたてに すれあえば　したおしきゐと うえかもゐ　しきはたのつき 23 とはうしほ　なるとのひひき うしほなる　うえにかもふね みつとりの　ほのしつめなす しきかもゐ　ここにたつたの かみいます　かつやまいりは つゑさゑぞ　きをのふはいむ ゑとにそむ　あめあかるひは よろつよし　やつくりはこれ とはうしほ　なるとのひゝき うしほなる　うえにかもふね みつとりの　ほのしつめなす しきかもゐ　こゝにたつたの かみいます　かつやまいりは つゑさゑぞ　きをの二はいむ ゑとに十六　あめあかるひは よろつよし　やつくりはこれ 24 ときにきみ　おこぬしかみと なおたまふ　はしらなもこれ みやつくり　ふきいらかまて みななりて　みまこににきね つくばより　うつりますひは おこぬしの　ふそゐもののべ かしはなす　かすがもろとも のりそひて　みまこのみゆき　 ときにきみ　おこぬしかみと なおたまふ　はしらなもこれ みやつくり　ふきいらかまて みななりて　みまこにゝきね つくばより　うつりますひは おこぬしの　二そ五ものゝべ かしはなす　かすがもろとも のりそひて　みまこのみゆき 25 まもりゆく　このひあすかの みやしろど　ふとたまおして いわわしむ　きみよおこめて とさときて　にはりわたりは かきくもり　はたたかみなり かきやぶる　おこぬしいわく わたましお　たみもいはふに なさけなと　ははやおいれば まもりゆく　このひあすかの みやしろど　ふとたま（太魄）おして いわゝしむ　きみよおこめて 十さときて　にはりわたりは かきくもり　はたゝかみなり かきやぶる　おこぬしいわく わたましお　たみもいはふに なさけなと　はゝやおいれば 26 しなどめに　ふきはらふとき ちおむかひ　ともにいります みあえすみ　おこぬしかきの やれおつぐ　みこのたまふは ゆみのこと　あれどのちため すてられず　かすがにのれは ふとまにの　あこけはしわざ うつそかみ　ときにことのり しなどめに　ふきはらふとき ちおむかひ　ともにいります みあえすみ　おこぬしかきの やれおつぐ　みこのたまふは ゆみのこと　あれどのちため すてられず　かすがにのれは ふとまにの　あこけはしわざ うつ（空）そかみ　ときにことのり 27 うつそかみ　やしろとざして あめにつぐ　あのみことのり なさけなき　やしろひしげと ときみまこ　しるしささげて のちおこふ　あめはたあしく ゆるされず　またねがわくは うつそかみ　たとひひとたび ことみたれ　さらにあらんや うつそかみ　やしろとざして あめにつぐ　あのみことのり なさけなき　やしろひしげと ときみまこ　しるしさゝげて のち（後）おこふ　あめはたあし（端足）く ゆるされず　またねがわくは うつそかみ　たとひ一とたび ことみたれ　さらにあらんや 28 おおなむち　ひとたびおちて ひすみきみ　そのこものぬし まめおなす　これにはにずも うつそまた　のちことたてん ゆるしたまえや おをんかみ　ゆるすみことは ゑとのすえ　やなゐかくろひ うつろもり　きねのひときお おゝなむち　ひとたびおちて ひすみきみ　そのこものぬし まめおなす　これにはにずも うつそまた　のちことたてん ゆるしたまえや おをんかみ　ゆるすみことは ゑとのすえ　八な五かくろひ うつろもり　きね（己子）の一ときお 29 ゐやしろにせよ おおこぬし　みまこにもふす わかおやの　ひすみのきみは よろこばし　うつそもかみの よろこびと　こえばみことぞ なるかみの　ぬしきねまもり うつろゐの　おまさきみとぞ としのりに　やしろたまわる ゐやしろにせよ おゝこぬし　みまこにもふす わかおやの　ひすみのきみは よろこばし（喜端）　うつ（空）そもかみの よろこびと（悦人）　こ（越）えばみことぞ なるかみの　ぬしきねまもり うつろゐの　おまさきみとぞ としのりに　やしろ（弥代）たまわる（太回る） 30 みつかきお　なおすたくみら うつろゐの　やしろぎあれは おそるるお　おこぬしほかの きにうつし　つくろひなれて またもどす　これかりうつし さわりなし　またうつろゐの やまさもり　ゑとのほにより つきまもる　しかれどあらや みつかきお　なおすたくみら うつろゐ（映路為）の　やしろ（弥代）ぎあれは おそるゝお　おこぬしほかの きにうつし　つくろひなりて またもどす　これかりうつし さわりなし　またうつろゐの やまさもり　ゑとのほにより つきまもる　しかれどあらや 31 つくるとき　つよくとがむる これにより　またおこぬしに とわしむる　おこぬしいわく なんぢまた　たみのあらやお とがむるや　うつろいこたえ をたふせす　にわやけかれお われにたす　ゆえにとがむる おこぬしか　もふせはみこと つくるとき　つよ（強）くとがむる これにより　またおこぬしに とわしむる　おこぬしいわく なんぢ（何路）また　たみのあらやお とがむるや　うつろいこたえ をたふせす　にわやけかれ（彼）お われ（吾）にたす（足住）　ゆえにとがむる おこぬしか　もふせはみこと 32 これなんち　もりはなるるお われこふて　またもりとなす わかたみお　ゆえなくとがむ たみはたお　こやしそろうゆ なんちしれ　こわおにわとす かれにわや　しらてけがるや これにより　あゑよりやゑの なかゐつか　もりおはなれて これなんち（何値）　もり（守）はなるゝお われこふて　またもりとなす わかたみお　あえなくとがむ たみはたお　こやしそろうゆ なんちしれ　こわおに（荷）わとす かれに（彼荷）わや　しらてけがるや これにより　あゑよりやゑの なかゐつか　もりおはなれて　 33 あそびゆけ　このまゐつかに やつくりす　これもなんちか なのほまれ　いなはほとんと うつろゐの　もりやはなれん これにより　たみおさまりて むよろとし　つくはのみやに うつります　またむよろとし ふたあれの　ゐつのかみとて あしびゆけ　このま五つかに やつくりす　これもなんちか なのほまれ　いなはほとんと うつろゐの　もりやはなれん（守弥端連） これにより　たみおさまりて 六よろとし　つくはのみやに うつります　また六よろとし ふたあれの　ゐつのかみとて 34 むよろとし　へてまたもとの にはりみや　ゐつおおかみの ことおおいかな むよろとし　へてまたもとの にはりみや　ゐつおゝかみの ことおゝいかな