うかやあおいかつらのあや

頁 音　　　　　字 数　　　　　字 1 　うかやあおいかつらのあや みそむすす　みそよゑみそや やよいもち　わけいかつちの あまきみは　もろとみめして みことのり　むかしにはりの みやたてて　たみつのために はらみやま　なりてみそよろ たみおたす　ついにしはかみ 　うかやあおいかつらのあや 三十六すゝ　三十四ゑ三十八 やよいもち　わけいかつちの あまきみは　もろとみめして みことのり　むかしにはりの みやたてゝ　たみつのために はらみやま　なりて三十よろ たみおたす　ついにしはかみ 2 ほつまなる　あまつひつきお うけつきて　わけいかつちの かみとなる　みそひよろとし をさむめば　よはひもおいて あのひつき　いまうつきねに ゆづらんと　をしかいたれば みそふかみ　したひおしめと みことのり　さたまるうえは ほつまなる　あまつひつきお うけつきて　わけいかつちの かみとなる　三十一よろとし をさむめば　よはひも（日若）おいて あのひつき　いまうつきねに ゆづらんと　をしかいたれば 三そふかみ　したひおしめと みことのり　さたまるうえは 3 よろとしお　いわひてのちの みゆきこふ　しがふねとえは わにかいふ　おおかめならは つきおえん　かもはひとつき おおわには　ささともふせは のたまはく　ちちめすときは さはかなり　われはおおわに ひめはかも　あとにおくめと よろとしお　いわひてのちの みゆきこふ　しがふねとえは わにかいふ　おおかめならは つきこえん　かもは一とつき おゝわには　さゝともふせは のたまはく　ちゝめすときは さはかなり　われはおゝわに ひめはかも　あとひおくめと 4 おおわにお　しがのうたより つなときて　はやぢにきたの つにつきて　いささわけより みつほまて　みかえりあれば あまきみも　とみもよろこぶ これのさき　きさきはらみて つきのぞむ　かれにあとより かもおして　きたつにゆかん おゝわにお　しがのうらより つなときて　はやぢにきたの つにつきて　いさゝわけより みつほまて　みかえりあれば あまきみも　とみもよろこぶ これのさき　きさきはらみて つきのぞむ　かれにあとより かもおして　きたつにゆかん 5 わかために　うぶやおなして まちたまえ　かれまつはらに うふやふく　むねあわぬまに かもつきて　はやいりまして みこおうむ　かつてはいすも みゆもあぐ　うかやのゆとは このはなの　しろきかにさく こはうのめ　またあまかつら わかために　うぶやおな（同）して まちたま（真地球）え　かれまつ（彼真個）はらに うふやふく　むねあわぬまに かもつ（貨物）きて　はやいりまして みこおうむ　かつてはいすも みゆもあぐ　うかやのゆとは このはなの　しろきかにさく こはうのめ　またあまかつら 6 いまみこの　かにつわはけは ここもあり　すせりみやより みゆすすめ　まくりとともに かにおたす　これながらえて そよすすの　よわいうかわの みやほめて　しらひけかみと なおたまふ　かねてかつてか もうさくは　きはうぶみやお いまみこの　かにつわはけは こゝもあり　すせりみやより みゆすゝめ　まくりとともに かみおたす　かれながらえて 十よすゝの　よわひうかわ（弱日右川）の みやほめて　しらひけかみと なおたまふ　かねてかつてか もうさくは　きはうぶみやお 7 なのぞきそ　うつきもちより なそゐかは　ひことうかやの うふゆあく　のこるのりなり ほたかみは　ほそのこきるも はらののり　ものぬしならす くわのゆみ　ははやひきめぞ こやねかみ　いみなかがえて かもひとと　ははよりなきさ なのぞきそ　うつきもちより 七十五かは　ひことうかやの うふゆあく　のこるのりなり ほたかみは　ほそ（細）のこきるも はらののり　ものぬしならす くわのゆみ　はゝやひきめぞ こやねかみ　いみなかがえて かもひとゝ　はゝよりなきさ 8 たけうかや　ふきあわせずの なおたまふ　ゆえはちくらに かもわれて　ひめもたけすみ ほたかみも　なきさにおきて おぼるるお　たけきこころに およかせは　たつやみつちの ちからえて　つつがもなみの いそにつく　つりふねよりぞ たけうかや　ふきあわせずの なおたまふ　ゆえはちくらに かもわれて　ひめもたけすみ ほたかみも　なきさにおちて おぼるゝお　たけきこゝろに およかせは　たつやみつちの ちからえて　つゝがもなみの いそにつく　つりふねよりぞ 9 みほさきの　わにゑてここに つくことも　みたねおもえは なきさたけ　ははのみこころ あらはるる　きみまつはらに すすみきて　うふやのぞけは はらばひに　よそひなけれは とぼすひく　おとにねざめて はつかしや　おとたけすみと 三ほさきの　わにゑてこゝに つくことも　みたねおもえは なきさたけ　はゝのみこゝろ あらはるゝ　きみまつはらに すゝみきて　うふやのぞけは はらばひに　よそひなけれは とぼすひく　おとにねざめて はつかしや　おとたけすみと 10 みなつきの　みそきしてのち うぶやでて　こにふにいたり みこいだき　みめみてなでて はははいま　はぢかえるなり まみゆおり　もかなとすてて くちきかわ　のほりやまこえ ややみかに　わけつちのねの みづはめの　やしろにやすむ みなつきの　みそきしてのち うぶやでゝ　こにふにいたり みこいだき　みめみてなでゝ はゝはいま　はぢかえるなり まみゆおり　もかなとすてゝ くちきかわ　のほりやまこえ やゝ三かに　わけつちのねの みづはめの　やしろにやすむ 11 このよしお　みづほにつげば おどろきて　ほたかみおして ととめしむ　おにふのきぢの ひたとべば　あとおしたひて くちきたに　にしよりみなみ やまこえて　みつはのみやに おひつきて　こえとかえなて たけすみに　ふくめととめて このよしお　みづほにつげば おどろきて　ほたかみおして とゝめしむ　おにふおきぢの ひたとべば　あとおしたひて くちきたに　にしよりみなみ やまこえて　みつはのみやに おひつきて　こえとかえなて たけすみに　ふくめとゝめて 12 はせかえり　かえことなせは きじとびて　つぐるつくしの はですみと　おとたまひめと わにのほり　にしのみやより やましろに　いたりてとえど ひめはいま　おりてのほらず おとたまお　ささげとあれは もろともに　のほりもふせは はせかえり　かえことなせは きじとびて　つぐるつくしの はですみと　おとたまひめと わにのほり　にしのみやより やましろに　いたりてとえど ひめはいま　おりてのほらず おとたまお　さゝげとあれは もろともに　のほりもふせは 13 いもとめす　あまつひつきお わかみやに　さづけたまいて おおゑきみ　しのみやにます みつほには　にはりのためし ゆきすきの　おをんまつりの おおなめゑ　みくさのうけお あにこたえ　あおひとくさお やすらかに　たもつやはたの いもとめす　あまつひつきお わかみやに　さづけたまひて おゝゑきみ　しのみやにます みつほには　にはりのためし ゆきすきの　おをんまつり（雄真点裏）の おゝなめゑ　みくさのうけお あにこたえ　あおひとくさお やすらかに　たもつやはたの 14 はなかさり　あすよろたみに おがましむ　しばしばめせど とよたまは　みづやおいてず あくるとし　おおえすへらき わけつちの　あおひかつらお そでにかけ　みやにいたれは ひめむかふ　ときにはおもち これいかん　とよたまこたえ はなかさり　あすよろたみに おがましむ　しばしばめせど とよたまは　みづやおいてず あくるとし　おゝゑすへらき わけつちの　あおひかつらお そでにかけ　みやにいたれは ひめむかふ　ときにはおもち これいかん　とよたまこたえ 15 あおひはぞ　またこれいかん かつらはぞ　いつれかくるや まだかけず　なんぢよおすて みちかくや　ひめはおそれて かかねとも　なぎさにおよぐ あざけりに　はらばひのはぢ かさぬみは　あにのほらんや これはぢに　にてはぢならず あおひはぞ　またこれいかん かつらはぞ　いつれかくるや まだかけず　なんぢよおすて みちかくや　ひめはおそれて かゝねとも　なぎさにおよぐ あざけりに　はらばひのはぢ かさぬみは　あにのほらんや これはぢに　にてはぢならず 16 しかときけ　こおうむのちは ちなみたつ　なそゐかにたす つつしまざ　さらたちたせす かつてかみ　かねてもふすお のぞくはぢ　なんぢにあらず たつのこは　ちほうみにすみ たつたしる　ちほやまにすみ たつふると　ちほさとにすみ しかときけ　こおうむのちは ちなみたつ　七十五かにたす つゝしまざ　さらたちたせす かつてかみ　かねてもふすお のぞくはぢ　なんぢにあらず たつのこは　千ほうみにすみ たつたしる　千ほやまにすみ たつふると　千ほさとにすみ 17 つくはなる　みいきさとりて きみとなる　なんちなきさに おきんとす　みたねおもえば たけこころ　なしておよきて なからうる　これはいきしる みやにたち　ふりてあざけり まぬかるる　これあいきしる いまひとつ　あおひかつらの つくはなる　三いきさとりて きみとなる　なんちなきさに おちんとす　みたねおもえば たけこゝろ　なしておよきて なからうる　これはいきしる みやにたち　ふりてあざけり まぬかるゝ　これあいきしる いま一とつ　あおひかつらの 18 いせおゑば　ひといきさとる みつしれは　たつきみことく かみとなる　たつきみいかん たつはひれ　みつしるゆえに うろこきみ　かんつみおにお みつしれば　ひとはかみなり ひめははぢ　おちいりいわず みほつひめ　みやきおくりて いせおゑば　ひといきさとる みつしれは　たつきみことく かみとなる　たつきみいかん たつはひれ　みつしるゆえに うろこきみ　かんつみおにお 三つしれば　ひとはかみなり ひめははぢ　おちいりいわず 三ほつひめ　みゆきおくりて 19 ここにあり　とえはよろこび こたえとふ　みほつうなつき おおゑきみ　こころないため たまひそよ　きみとひめとは ひとつきと　むつましなさん もうすとき　おおきみゑみて たけすみに　とよたまたせと かわあいの　くにたまわりて こゝにあり　とえはよろこび こたえとふ　三ほつ（解）うなつき おゝゑきみ　こゝろないため たまひそよ　きみとひめとは ひとつきと　むつましなさん もうすとき　おゝきみゑみて たけすみ（武日御）に　とよたまたせと かわあいの　くにたまわりて 20 たにおいで　むろつにかめの むかいまつ　かどいでおくり みやきなす　きみゑおをきみ のこしこと　あにひつきてる ひとぐさも　がにはひやすぞ はにきみも　がにたみかるぞ まつりこと　こやねものぬし ともにたせ　みやうちのたは たにおいで　むろつにかめ（亀）の むかいまつ　かどいでおくり みゆきなす　きみゑおを（雄）きみ のこしこと　あにひつきてる ひとぐさも　がにはひやすぞ はにきみも　がにたみかるぞ まつり（真点裏）こと　こやねものぬし ともにたせ　みやうちのたは 21 みほひめと　かめにのりゆく かこしまや　そこたかちほの ひにいなむ　あさはあさまの ひにむかふ　ひむかふくにと ほつまくに　ひめはあさまに いなむつき　たかちねにいり かみとなる　あさまのかみや こやすかみ　かねてあうひの 三ほひめと　かめにのりゆく かこしまや　そこたかちほの ひにいなむ　あさはあさま（浅は浅間）の ひにむかふ　ひむかふくにと ほつまくに　ひめはあさまに いなむつき　たかちねにいり かみとなる　あさまのかみや こやすかみ　かねてあうひの 22 いつのかみ　たかちほのねの かみとなる　なるかみわけて つちいかす　わけいかつちの すへらかみ　きみにつぐれは もにいりて　いせにつげます おをんかみ　かみことのりは あわのかず　へてもおぬきて まつりきく　としめくるひは いつのかみ　たかちほのねの かみとなる　なるかみわけて つちいかす　わけいかつちの すへらかみ　きみにつぐれは もにいりて　いせにつげます おをん（雄）かみ　かみことのり（日御言則）は あわのかず　へてもおぬきて まつりきく　としめくるひは 23 もにひとひ　そのみはしらに まつるへし　うけゑてのちの みゆきなる　あまてらすかみ よろこひて　みおやにつかふ あまきみと　をしてたまわる とよたまは　わけつちやまに もはよそや　としのまつりも みあえなす　あまきみひめお もにひとひ　そのみはしらに まつるへし　うけゑてのち（後）の みゆきなる　あまてらすかみ よろこひて　みおやにつかふ あまきみと　をしてたまわる とよたまは　わけつちやまに もは四十八　としのまつりも みあえなす　あまきみひめお 24 たつぬれば　こやねこたえて ためしあり　みほつにとえは うたなせと　かれうたよみて みほつめか　まこいそよりお つかわせは　ひめむかゆるお いそよりは　たちてよむうた おきつとり　かもつくしまに わかいねし　いまはわすらじ たつぬれば　こやねこたえて ためしあり　三ほつ（解）にとえは うたなせと　かれうたよみて 三ほつめか　まこいそよりお つかわせは　ひめむかゆるお いそよりは　たちてよむうた おきつとり　かもつくしまに わかいねし　いもはわすらじ 25 よのことごとぞ みうたうけ　みほつはいかん いそよりか　みほつのうたに いみといひ　けかれおたつる ひのもとの　かみのこころお しるひとぞかみ ときにひめ　かえしはあおひ きみかつら　かみにつつみて よのことごとぞ みうたうけ　三ほつはいかん いそよりか　三ほつのうたに いみといひ　けかれおたつる ひのもとの　かみのこゝろお しるひとぞかみ ときにひめ　かえしはあおひ きみかつら　かみにつゝみて 26 みひきぐさ　ふはこにおさめ たてまつる　きみみつからに ゆひおとき　そのうたよめば おきつとり　かもおをさむる きみならて　よのことごとお ゑやはふせかん このうたお　みたびになんた おちかかる　ひざのあおひば みひきぐさ　ふはこにおさめ たてまつる　きみにつからに ゆひおとき　そのうたよめば おきつとり　かもおをさむる きみならて　よのことごとお ゑやはふせかん このうたお　三たびになんた おちかゝる　ひざのあおひば 27 もにしみて　むかひのこしに とよたまの　あのみやいりと よろこびて　あやにうつさせ おるにしき　こあおひのみは ここちりと　やまはといろの みつのあや　かみのよそひの みはもなるかな もにしみて　むかひのこしに とよたまの　あのみやいりと よろこびて　あやにうつさせ おるにしき　こあおひのみ（御）は こゝちりと　やまはといろの みつ（密）のあや　かみのよそひの みはもなるかな