ホツマツタヱ（Ａ３４）

みまきのみよみまなのあや

頁音　　　　　字数　　　　　字 1 　みまきのみよみまなのあやみづかきの　とほなのそなかこしのをし　おおひこかえりもふさくは　ゆくやましろのならさかに　おとめかうたにみよみまき　いりひこあわやおのかそゑ　ぬすみしせんとしりつどお　いゆきたがひぬ　みまきのみよみまなのあやみづかきの　十ホなの十七かこしのをし　おゝヒこかえりもふさくは　ゆくやましろのならさかに　おとめカうたにみよみまき　いりヒこあわやおのカそゑ　ぬすみしせんとしりつどお　いゆきたがひぬ 2 まえつどよ　いゆきたがひてうかがわく　しらじとみまきいりひこあわやしるしかと　きみこれはかるももそひめ　うまれさとくてこれおしる　きみにもふさくこれしるし　たけはにやすのそむくなり　われきくつまのまえつどよ　いゆきたガひてうかガわく　しらじとみまきいりヒこあわやしるしかと　きみこれはかるもゝそヒめ　うまれさとくてこれおしる　きみにもふさくこれしるし　たけはにやすのそむくなり　われきくつまの 3 あたひめか　かぐやまはにおひれにいれ　いのりてくにのものざねと　これにことありはやはかれ　もろはかるうちはやすでに　たけはにやすとあたひめと　いくさおこしてやましろと　つまはおおさかみちわけて　ともにおそふおあたヒめカ　かぐやまはにおひれにいれ　いのりてくにのものざねと　これにことありはやはかれ　もろはかるうちはやすでに　たけはにやすとあたヒめと　いくさおこしてやましろと　つまはおゝさかみちわけて　ともにおそふお 4 みことのり　いさせりみこおおおさかえ　むかひあたひめうちやふり　ついにころしつおおひこと　ひこくにふくとむかわしむ　ひこくにふくはやましろの　わにたけすきにいんへすえ　つはものひきていくさたて　きかやふみむけみことのり　いさせりみこおおゝさかえ　むかひあたヒめうちやふり　ついにころしつおゝヒこと　ヒこくにふくとむかわしむ　ヒこくにふくはやましろの　わにたけすきにいんへすえ　つはものひきていくさたて　きかやふみむけ 5 てがしわの　いくさまづかつならざかぞ　またおおひこはしもみちに　わからあくらとあひいどむ　はにやすひこはかわきたに　ひこくにふくおみていわく　なんぢなにゆえこはむぞや　くにふくいわくこれなんち　あめにさかふおてがしわの　いくさまづかつならざかぞ　またおゝヒこはしもみちに　わからあくらとあひいどむ　はにやすヒこはかわきたに　ヒこくにふくおみていわく　なんぢなにゆえこはむゾや　くにふくいわくこれなんち　ｱｶめにさかふお 6 うたしむと　さきあらそひてはにやすか　いるやあたらずくにふくか　いるやはあたるはにやすか　むねうちころすそのいくさ　やふれにくるおおひうてば　わきみわきみとながれさる　いくさおさめてみなかえる　めつきはつひにうたしむと　さきあらそひてはにやすカ　いるやあたらずくにふくカ　いるやはあたるはにやすカ　むねうちころすそのいくさ　やふれにくるおおひうてば　わきみわきみとなガれさる　いくさおさめてみなかえる　めつきハつヒに 7 みことのり　うちはむけれどとつあるる　よみちのいくさたつべしと　すえふかにたつよものをしゑぞももそひめ　おほものぬしのつまとなる　よにはきたりてひるみえず　あけなばきみのみすがたお　みんととむればみことのり　うちはむけれどとつあるゝ　よみちのいくさたつべしと　すえふかにたつよものをしゑぞもゝそヒめ　おほものぬしのつまとなる　よにはきたりてヒるみえず　あけなばきみのみすガたお　みんととむれば 8 かみのつげ　こといちじるしわれあした　くにげにいらんわかすがた　なおどろきそとももそひめ　こころあやしくあくるあさ　くしげおみれはこへびあり　ひめおとろきてさけびなく　おほかみはぢてひととなり　なんぢしのびずかみのつげ　こといちじるしわれあした　くにげにいらんわカすがた　なおドろきそともゝそヒめ　こゝろあやしくあくるあさ　くしげおみれはこへびあり　ヒめおとろきてさけびなく　おほかみはぢてヒとゝなり　なんぢしのびず 9 わかはぢと　おほそらふんでみもろやま　ひめあほぎはぢつきおるに　はしにみほどおつきまかる　おいちにうづむはしつかや　ひるはひとでによはかみの　おおさかやまのいしはこび　もろあひつきてたこしがて　はかなるのうたわカはぢと　おほそらふんでみもろやま　ヒめあほギはぢつきおるに　はしにみほドおつきまかる　おいちにうづむはしつかや　ヒるはヒとでによはかみの　おゝさかやまのいしはこび　もろあひつｷｼてたこしガて　はかなるのうた 10 おほさかも　つきのかおそゑいしむらお　たこしにこさばこしがてんかもそひうづき　そむかよみちのえびすむけ　きみにつくればくにやすく　あきたたねこにこれかれの　ことくまつりおはしづかに　なせばかかやくおほさかも　つきのかおそゑいしむらお　たこし（他個自）にこさばこし（個自）ガてん（点）かも十一うづき　十六か四みちのえビすむけ　きみにつくればくにやすく　あきたゝねこにこれかれの　ｺｰとくまつりおはしづかに　なせばかゝやく 11 のりのいち　そふやよいそひみことのり　あまつひつきおわれつきて　あめのおふひもやすからず　めそあやまりてついでせず　ゑやみおこりてたみおえす　つみはらわんとあらためて　かみおうやまひをしえたれ　やこのあらびとのりのいち　十二やよい十一みことのり　ｱｶまつヒつｷｼおわれつｷｼて　ｱｶめのおふひもやすからず　めｿｰあやまりてついでせず　ゑやみおこりてたみオえす　つみはらわんとあらためて　かみおうやまひをしえたれ　八ｺｰのあらビと 12 いまなれて　もろたのしめばかんかえて　おさといとけのみちもあけ　たみにおおするいとまあけ　ゆはずたずえのみつきとめ　たみにきはせてそろのとき　なおりてやすくこのみよお　はつくにしらすみまきのよ　たみたのしめばいまなれて　もろたのしめばかんかえて　おさといとけのみちもあけ　みちにおゝするいとま（愛真）あけ　ゆはずたずえのみつｷｼとめ　たみにｷｼはせてソロのとき　なおりてやすくこのみよお　ハつくにしらすみまきのよ　たみたのしめば 13 きみやすく　きさきもおえてすけやさか　といちにもふてうむみこは　とちにいりひめふそむとし　ねつきはつひにみまきひめ　しぎにうむみことよきひこ　いむなしきひとふそことし　はつひをうとにきさきまた　うむみこいくめきみやすく　きさきもおえてすけやさか　といちにもふてうむみこは　十ちにいりヒめ二十六とし　ねつきハつヒにみまきヒめ　しギにうむみことよきひこ　いむなしｷｼヒと二十九とし　ハつヒをうとにきさきまた　うむみこいくめ 14 いりひこの　いむなゐそさちみそやとし　あきはづきゐかきさきのと　くにかたうちめうむみこは　ちちつくわひめよそむつき　すえやかこうむいかつるの　いむなちよきねよそやとし　はつそかおあゑとよきみと　いくめきみとにいりヒこの　いむな五十さち三十やとし　あきはづき五かきさきのと　くにかたうちめうむみこは　千ちつくﾜｶヒめよそむつき　すえやかこ（過去）うむいかつるの　いつな千よｷｼねよ十やとし　ハつ十かオあゑとよｷｼみと　いくめきみとに 15 みことのり　なんちらめぐみひとしくて　つきしることのゆめすべし　ともにゆあみしゆめないて　とよきもふさくみもろゑに　きにむきやたびほこゆけし　いくめもふさくみもろゑに　よもになわはりすずめおふ　きみこのゆめおみことのり　なんちらめぐみひとしくて　つｷｼしることのゆめ（夢）すべし　ともにゆあみしゆめ（夢）なして　とよｷｼもふさく三もろゑに　きにむきやたびほこゆけし　いくめもふさく三もろゑに　よも（余若）になわはりすゞめおふ　きみこのゆめお（夢御） 16 かんがえて　あにかゆめたたひがしむき　ほつまをさめよおとはよも　たみおをさむるよつきなり　うそこかつみゑみことのり　ゐそさちたててよつきみこ　とよきいりひこほつまつかさぞ　　みまなのあやかんガえて　あにカゆめたゝひガしむき　ほつまをさめよおとはよも　たみおをさむるよつｷｼなり　うそこかつみゑみことのり　五そさちたてゝよつｷｼみこ　とよｷｼいりヒこほつまつかさぞ　　みまなのあや（身愛の彩） 17 みづかきの　ゐそやほはづきみゆきして　けゐおおがみにもふてます　もろいわふときつのひとつ　あるひとここにたたよえり　ことばききゑずはらのとみ　そろりよしたけよくしれば　これにとはしむそのこたえ　われはからくにみづかきの　五十八ホはづきみゆきして　けゐおゝがみにもふてます　もろいわふとき（風時）つの（都の）一とつ　あるヒとこゝにたゝよえり　ことばきゝゑずはらのとみ　そろりよしたけよくしれば　これにとはしむ（自務）そのこたえ　われはからくに（空都） 18 きみのみこ　つのがあらしとちちかなは　うしきありしとつたえきく　ひしりのきみにまつらふと　あなとにいたるゐつつひこ　とみにいわくはこのくにの　きみはわれなりここにおれ　ひとなりみればきみならす　さらにかえりてきみのみこ　つのガあらしとちゝカなは　うしきありしとつたえきく　ヒしりのきみにまつらふと　あなとにいたる五つゝヒこ　とみ（与見）にいわくはこのくに（邦）の　きみはわれ（着身は我）なりこゝにおれ（個々に折れ）　ひとなりみればきみならす　さらにかえりて（新に帰り点） 19 みやことと　うらしまたつねいつもへて　ややここにつくかみまつり　きみここにありかれつのが　めしてつかえばまめありて　ゐとせにたまふなはみまな　かそみねにしきくにづとに　かえるあらしとみまなくに　これたちそめぞみやこちと　うらしまたつね（浦島龍音）いつもへて　やゝこゝにつくかみまつり　きみこゝにありかれつのガ　め（愛）してつかえばまめ（真愛）ありて　五とせにたまふなはみまな　かそみねにしきくにづとに　かえるあらしとみまなくに（身愛都）　これたちそめ（質素愛）ぞ 20 これのさき　あめうしにものおほせやり　あらしとゆけばうしみえず　おきなのいわくこれおすに　さきにもふけてこれくわん　ぬしきたりなばあたひせん　すでにころしつもしさきで　あたひおとはばまつるかみ　ゑんとこたえよこれのさき　あめうし（雨後）にものおほせやり　あらしとゆけばうしみえず　オきなのいわくこれおすに　さきにもふけてこれくわん　ぬしきたりなばあたひせん　すでにころしつもしさきで　あたひおとはゞまつるかみ　ゑんとこたえよ 21 たつぬれば　むらきみうしのあたひとふ　こたえてまつるかみゑんと　かみのしらいしもちかえり　ねやにおくいしなるおとめ　あらしとこれととつがんと　おもひゆくまにひめうせぬ　かえりおどろきつまにとふ　いわくおとめはたつぬれば　むらきみうしのあたひとふ　こたえてまつるかみゑんと　かみのしらいしもちかえり　めやにおくいしなるおとめ　あらしとこれととつガんと　おもひゆくまにヒめうせぬ　かえりおドろきつまにとふ　いわくおとめ（御留愛）は 22 きさにさる　あとおたつねておひいたり　ふねおうかめてついにいる　やまとなみはのひめこその　みやよりいでてとよくにの　ひめこそみやにかみとなる　ときにあらしともとくにに　かえさにみやげうばわれて　しらきのくにときさにさる　あとおたつねておひいたり　ふねおうかめてついにいる　やまとなみはのヒめこその　みやよりいでゝとよくにの　ヒめこそみや（愛個初宮）にかみとなる　ときにあらしともとくにゝ　かえさにみやげうばわれて　しらきのくにと 23 あたおこり　みまなのつかひつけいわく　わかくにきねにみはえあり　かみなかしものくにひろく　よもみおのりのつちこえて　たみゆたかなりいますでに　しらきのあだにをさめゑず　ほこおたづねてたみいきず　とみねがわくはあタおこり　みまなのつかひつけいわく　わカくにきねに三はえあり　かみなかしものくにヒろく　よも三オのりのつちこえて　たみゆたかなりいますでに　しらきのあだにをさめゑず　ほこおたづねてたみいきず　とみねガわくは 24 くにむけの　をしおこふのみきみとみと　はかればいわくくにふくの　まこしほのりとこれよしぞ　かふべのみこふまつのきみ　せいひたけゐたやそちから　いさみはげしくみことのり　しほのりひこおみまなをし　ゆきとくにむくくにむけの　をし（教）おこふのみきみとみと　はかればいわくくにふく（都副）の　まこしほのりとこれよしぞ　かふべのみこふまつのきみ（真点之己身）　せい一たけ五た八十ちから　いさみはげしくみことのり　しほのりヒこおみまなをし（身愛雄姿）　ゆきとくにむく 25 みちつかさ　かえればよしとかはねたまひきむそふつき　そよみことのりたけひてる　むかしささげしかんたから　いつもにあるおみまくほし　たけもろずみおつかわせば　かんぬしふりねかんほきに　つくしにゆきてみちつかさ　かえればよしとかはねたまひき六十フつき　十よみことのりたけヒてる　むかしさゝげしかんたから　いつもにあるおみまくほし　たけもろずみおつかわせば　かんぬしふりねかんほｷｼに　つくしにゆきて 26 とゐいりね　みやよりいだしおとうまし　からひさとこのうかつくぬ　そえてささくるのちふりね　かえてゐいりねせめいわく　いくかもまたでなどおそる　いつもはかみのみちのもと　やもよろふみおかくしおく　のちのさかえおとゐいりね　みやよりいだしおとうまし　からひさとこのうかつくぬ　そえてさゝくるのちふりね　かえてゐいりねせめいわく　いくかもまたでなどおそる　いつもはかみのみちのもと　やモﾖｰろフみおかくしおく　のちのさかえお 27 おもわんや　たやすくだすとうらみしか　しのびころすのこころあり　あにのふりねかあざむきて　やみやのたまもはなかよみ　ゆきみんとてぞさそひくる　おとうなづきてともにゆく　あにはきだちおぬきおきて　みづあびよべばおもわんや　たやすくだすとうらみしカ　しのびころすのこゝろあり　あにのふりねカあざむきて　やみやのたまもはなかよみ　ゆきみんとてぞさそひくる　おとうなづきてともにゆく　あにはきだちおぬきおきて　みづあびよべば 28 おともまま　あにまづあかりおとかたち　はけばおとろきゐいりねも　あかりてあにかきだちはく　あにたちぬきてきりかくる　ぬかれぬたちにゐいりねは　やみやみふちにきえうせぬ　よにうたふうたやくもたち　いづもたけるかおともまゝ　あにまづあカりおとカたち　はけばおとろきゐいりねも　あカりてあにカきだちはく　あにたちぬきてきりかくる　ぬかれぬたちにゐいりねは　やみやみふちに（闇与見降路荷）きえうせぬ　よにうたふうたやくもたつ　いづもたけるカ 29 はけるたち　つづらさわまきあわれさびなしからひさは　おいうかつくぬつれのぼり　きみにつくればきびひこと　たけぬわけとにみことのり　ふりねうたれていつもおみ　おそれてかみのまつりせず　あるひひかとべはけるたち　つゞらさわまきあわれさびなしからひさは　おいうかつくぬつれのぼり　きみにつくればきびヒこと　たけぬわけとにみことのり　ふりねうたれていつもおみ　おそれてかみのまつりせず　あるヒひかとべ 30 わかみやに　つぐるわかこのこのころのうたたまもしつ　いつもまつらばまぐさまじ　かよみおしふりねみかがみ　みそこたからのみからぬし　たにみくくりみたましづか　うましみかみはみからぬしやもわかみやに　つぐるわカこのこのころのうたたまもしつ　いつもまつらばまぐさまじ　かよみおしふりねみかガみ　みそこたからのみからぬし　たにみくゝりみたましづか　うましみかみはみからぬしやも 31 うたのあや　かみのつげかときみにつげ　いづもまつれとみことのり　むそふきなとのあふみづき　きみとはつやゑみことのり　たみわさはもとたのむとこ　かうちさやまはみづたらず　わざおこたればなりはひの　ためによさみとうたのアや　かみのつげかときみにつげ　いづもまつれとみことのり　六十ふきなとのｱｶフみづき　きみとハつやゑみことのり　たみわさはもとたのむとこ　かうちさやまはみづたらず　わざおこたればなりはひの　ためによさみと 32 かりさかと　かえおりのゐけほらんとて　くわまのみやにみゆきなる　むそゐほふづきみまなくに　そなかしきしてみつきなす　そのみちのりはつくしより　きたえふちのりうみへたて　しらきのつさぞむそやとし　しはすおなえはかりさかと　かえおりのゐけほらんとて　くわまのみやにみゆきなる　みそ五ホフづきみまなくに　そなかしきしてみつｷｼなす　そのみちのりはつくしより　きたえ二千のりうみへたて　しらきのつさぞ六十やとし　しはすオなゑハ 33 ゐかねあゑ　きみこときれてものいわず　ゐねますごとしあくるとし　ねやゑはつふかあめひつき　みよあらたまのはづきそひ　かみあかりぞとよにふれて　きみとうちとみもはにいり　とのとみやはりまつりこと　かみなそひかに五かねあゑ　きみこときれてものいわず　ゐねますごとしあくるとし　ねやゑハつふかｱｶめヒつｷｼ　みよあらたまのはづき十一　かみあかり（神燈）ぞとよにふれて　きみとうちとしﾓｰハにいり　とのとみやはりまつりこと　かみな十一かに 34 おもむろお　やまへにおくるこのきみは　かみおあかめてゑやみたし　みくさたからおあらたむる　そのことのりはおほいなるかなおもむろお　やまへにおくるこのきみは　かみおあか（灯）めてゑやみたし　みくさたからおあらたむる　そのことのりはおほいなるかな